2023年5月上旬・午後14:00頃・晴れ
里山でカモシカの溜め糞場srを定点観察(※追記参照)した後に下山していると、前方に佇むニホンカモシカ(Capricornis crispus)を発見。
この個体が溜め糞場srに通っているのでしょうか?
驚かせないように、下を向けていたカメラをゆっくり上にパンしてカモシカを狙います。
スギ植林地をまっすぐに突っ切る林道を先に歩くカモシカが林縁で立ちどまり、私の方を振り返って見ていました。
やや遠いので、近視のカモシカには私の姿がしっかり見えてないようです。
ズームインしても、角や耳介に個体識別できそうな特徴は見当たりませんでした。
濡れた鼻面がツヤツヤしています。
顔にまとわりつくように飛ぶ吸血性昆虫を追い払うために、耳がピクピク動いています。
やがて警戒を解くと、ゆっくり歩いて山道を下り始めました。
私が足音を忍ばせて早足で追いかけると、先行するカモシカに追いつくことが出来ました。
カモシカは山道の曲がり角で立ち止まって、こちらを振り返っています。
手前に立つスギの枝葉でカモシカの顔が隠れてしまっているので、私がその場でゆっくりしゃがんで撮影アングルを確保しました。
カモシカは蹄の先で立っていることが分かります。
副蹄は地面に付いていません。
股間をよく見ても、毛に覆われて外性器が見えませんでした。(性別不明)
私の匂いを嗅ぎ取ったのか、カモシカは急に山道を駆け出しました。
坂道を駆け下り、右に曲がって姿が見えなくなりました。
このとき鼻息威嚇♪はせずに、黙って逃げました。(映像はここまで)
横の藪に飛び込んでから、鼻息を荒らげているのが聞こえました。
林道沿いに生い茂る常緑のユキツバキ群落で赤い花が咲いていました。
スギ植林地の端に残された溜め糞場srの様子を写真で記録しました。
この後も不定期で現場入りして定点観察を続けると、林床の下草が生い茂るにつれて、ニホンカモシカの新鮮な糞粒が見つからなくなりました。
気温が上がって糞虫の活動が活発になったせいなのか、カモシカが溜め糞場に来なくなった(糞の供給が途絶えた)のか、不明です。
夏季もトレイルカメラを設置して溜め糞場srの利用状況を調べるのが、次の課題です。
0 件のコメント:
コメントを投稿