2022年8月下旬・午前1:15:頃
里山で林道脇の法面からシナノキの細い幹が水溜りの上に張り出しています。
その枝の根元付近で野ネズミがぐるぐると素早く回っています。
どうやら樹上性の虫を追い回しているようです。
枝の下面にも器用にしがみついて回り込み、首尾よく狩りに成功したようです。
残念ながら手前に生えた小枝が邪魔で、肝心の捕食シーンがよく見えません。
獲物は夜行性の虫だと思われますが、必ずしも昆虫とは限らず、ムカデやゲジゲジの仲間など多足類の可能性も考えられます。
もしも昆虫ならば、天敵(捕食者)に襲われた非常時には、樹上から素早く飛び降りたり擬死落下したりして緊急避難する気がします。
野ネズミは専ら木の実を食べているようなイメージがありますけど、夜の森で虫を捕食する生のシーンが撮れて感動しました。
食後に野ネズミは、湾曲して上に伸びるシナノキを素早くよじ登って姿を消しました。
これほど木登りが得意な野ネズミは、アカネズミではなくヒメネズミ(Apodemus argenteus)と考えられます。
登った先に何があるのか気になって後日に現場検証してみると、シナノキに隣接するリョウブやスギの枝に跳び移ったのかもしれません。
林道上の水溜り(ヌタ場?)でイノシシが泥浴びをするのではないかと予想して、林道脇の法面から見下ろすようにトレイルカメラを設置しています。
毎年冬に積もる深雪のせいで強く湾曲したシナノキが画角内に入ったのはたまたまで、撮影の邪魔だなーと内心では思っていました。
期待したイノシシがなかなか現れてくれない代わりに、思いがけない野生動物の行動を次々と記録してくれるのが、トレイルカメラの醍醐味です。
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