2022年8月下旬・午後13:30頃・くもり
この組み合わせは初見です。
頭楯が黒いので♀と性別を見分けられます。
サトジガバチ(Ammophila sabulosa nipponica)かヤマジガバチ(Ammophila infesta)かしっかり同定するには、採集して標本を精査しないといけません。
花穂を上下に歩き回りながら、次々に吸蜜しています。
隣の花穂へ飛び立つ前に左右の触角を前脚で拭うこともありました。
葉から葉へ伝い歩いてから花穂へ飛び移ることもあります。
訪花中は翅を閉じたまま上下に動かして、機嫌良さそうにリズムを刻んでいます。
耳を澄ませても、ジガジガジガ…♪などという音は聞き取れませんでした。
いつでも飛び立てるように、飛翔筋のアイドリングなのかな?
花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:15〜)
雑木林の林床はかなり薄暗かったので、カメラの設定でゲインを上げてから撮影しました。
ホツツジの花蜜に含まれる神経毒グラヤノトキシンによって急性中毒の麻痺症状を呈するかどうか興味を持って約9分間も長撮りしたのですが、ジガバチ♀が飛べなくなることはありませんでした。
関連記事(1年前の撮影)▶ 有毒植物ホツツジの花蜜を吸うキオビツチバチ♂は中毒症状で飛べなくなる?
受粉してくれる訪花昆虫の電位依存性Naイオンチャネルは、アゴニストのグラヤノトキシンに対して耐性があるのでしょうか?
電位依存性Naイオンチャネルのアミノ酸配列を哺乳類と昆虫で比較する研究を誰かにやってもらいたいものです。
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