2022/03/06

ヤマフジの蔓を木登りする野ネズミはヒメネズミか?【暗視映像:トレイルカメラ】

前回の記事:▶ 夜の林床で追いかけっこする2匹の野ネズミ【暗視映像:トレイルカメラ】

2021年11月下旬・午後17:55・気温2℃(日の入り時刻は午後16:23) 

今回はささやかながら重要な発見がありました。 
河畔林の林床で餌を探し求めて徘徊していた夜行性の野ネズミ(ノネズミ)が、奥に見えるフジの蔓を少し登ったのです。(@0:39〜0:50) 
しかし、すぐにまた地上に跳び降りてしまいました。 
その後、野ネズミは落枝を伝って林床をチョロチョロと徘徊し、タヌキの溜め糞Rを訪れました。 

相変わらず私は外見でこの野ネズミの種類を見分けられません。 
木登りしたということは、樹上性のヒメネズミと確定しても大丈夫ですかね? 
それとも、木に登るのが苦手なアカネズミApodemus speciosus)が、これ以上は無理!と諦めて飛び降りたのかもしれません。 
今のところ、トレイルカメラ(無人センサーカメラ)で撮れた野ネズミの木登り映像はこれだけです。 

野ネズミが登った木本の蔓植物は藤の仲間でしょう。 
2本の太い蔓が互いに絡み合って上に伸びています。 
蔓を下から上に辿った時に蔓の巻く向きが反時計回りであることから、フジではなくヤマフジと判明しました。 
植物図鑑によれば東北地方にヤマフジは自生しないはずなので、驚きました。 
今まで私はフィールドで見かける藤はすべてフジ(藤)だと決めつけていました。 
河川敷に移植された国内外来種なのでしょうか? 
春になって花が咲いたら念のためにもう一度確認するつもりです。
フジは果序の上から下へ順々に花が咲き、ヤマフジはいっせいに開花する。(『樹木見分けのポイント図鑑』p50より引用)

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