2020年7月下旬・午後15:30頃・くもり
里山の峠道を私が歩いていると、ヤマカガシ(Rhabdophis tigrinus)が山林の獣道から蛇行しながら暗渠に慌てて逃げ込みました。
山側から流れる沢の水を谷側の山林に流すための排水路ですが、この日は水路の底は乾いていました。
よくあるコンクリート三面張りの狭い排水路(幅40cm、深さ20cm)で、底には大量の落ち葉が堆積しています。
実は全く同じ排水路にアナグマが潜り込むのを数ヶ月前に撮影しました。
野生動物にとって格好の緊急避難所なのでしょう。
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野生ニホンアナグマの探餌行動と本家「穴熊戦法」舗装路を横断するように埋設された水路を金網状の蓋(アルミ・メッシュ)が塞いでいます。
上から見下ろすと、金網の隙間から蛇行するヤマカガシの姿が見えました。
ときどき黒っぽい舌を高速で出し入れして、周囲の様子を窺っています。
暗渠の入り口にそっと回り込んで奥を見てみましょう。
ヤマカガシは毒蛇なので噛まれないよう注意が必要です。
とぐろを巻いたヤマカガシの全身をしっかり拝むことが出来ました。
トンネルの入口付近で上半身は方向転換し、顔は油断なく私の方を向いています。
私を見つめる蛇は瞬きをしないので表情がなく、ちょっと不気味です。
正面から対峙すると、高速ベロをあまりやらなくなってしまいました。
ストロボを焚いて写真撮影してもヤマカガシは無反応でした。
私が再び上から金網越しに蛇を見下ろし、目障りな落ち葉を取り除くと、ヤマカガシは警戒して頻繁に高速ベロを繰り返すようになりました。
蛇行で暗渠の奥へ奥へと逃げ込むも、下半身は入口付近に残したままです。(頭隠して尻隠さず)
もし私が暗渠の出入り口2箇所を塞いでしまえば、ヤマカガシは完全に檻に囚われた状態になります。
こんな機会は滅多に無いので、ヤマカガシで撮れるテーマは他に無いか、頭を絞って考えてみました。
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