2016年9月上旬
稲穂が実る水田にスズメ(Passer montanus)の群れがいたので、米を採食するシーンを撮りたくて近づいたら、飛んで逃げられました。
群れの後を追って忍び寄ると、今度は意外なメニューを食していました。
(映像はここから)
農道沿いに生い茂ったオヒシバの群落から路上に落ちた実を主に啄んでいます。(落ち穂拾い)
倒伏した穂に跳びついて直接啄む個体もいて、とても可愛らしいですね。
映像ではエノコログサの穂も見えますが、オヒシバが優占しています。
この辺りの水田には雀追いの爆音装置は設置されていないようで、平和に撮影できました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【追記】
『スズメの謎:身近な野鳥が減っている?』p107によると
大正12年(1923年)に農商務省農務局というところが発行した「鳥獣調査報告書」には、スズメについての「有益方面に関する考察」というものがあります。つまり、スズメは害鳥なんだけれど、スズメがいることでどんなよいことがあるのかを検討してみたという報告書です。その中には、スズメは稲の害虫や雑草の種子を食べてくれるので、スズメの有益性は大きいとあります。
下線部の視点が新鮮でしたので引用しておきます。
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