2013年5月上旬・曇り(正午ごろ)
ケヤキの枝に止まったヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)が普段と違う鳴き方で繰り返し鳴いていました。
これが繁殖期に入ったヒヨドリの囀り(さえずり)なのでしょうか。
途中で聞き慣れた警戒声♪(地鳴き)も鋭く発しました。@1:54-1:57
最後は枝から飛び去りました。
※ 逆光の映像なので編集時に手ブレ補正および自動色調補正を施してあります。
同じ縄張りでヒヨドリの鳴き声を記録してきて、これが3種類目の鳴き方になります。
関連記事→「ヒヨドリの鳴き声♪2種類(地鳴き、さえずり?)を声紋解析してみる【野鳥】」
ヒヨドリの囀りを声紋解析してみる
オリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルに抽出し、鳴いている部分を切り出してからスペクトログラムを描いてみました。
囀りと囀りの間に入るノイズはスズメの鳴き声です。
囀りよりも警戒声の方が「いかにも声紋らしい」きれいなパターンが見られますね。
内蔵マイクによる録音の仕様なのか、カメラを新調しても依然として15 kHz以上の高音域がカットされている点は改善されておらず残念です。
3つのグラフで横軸(時間軸)が揃っていないのはご愛嬌。
【追記】
『野鳥を録る:野鳥録音の方法と楽しみ方』p217によると、
ヒヨドリの声には3つのタイプがある。「ピィー、ピィー」「ヒィーヨ、ヒィーヨ」など、伸ばすものをタイプA。「ピィッ」「ピョッ」など短いものをタイプB。「ピィーピィルルルル」という、長い声をタイプC。タイプAは、鳴き合いでタイプBとも組み合わせることもあります。タイプBは、興奮したときや警戒のときに出すもの。タイプCは、機嫌のよいときの声で、浮かれ歌的だと分析しています。今回私が囀りだと思った鳴き声は、もしかするとこのタイプCの浮かれ歌なのかもしれません。
囀り♪×2 |
囀り♪×3 |
囀り→警戒声→囀り♪ |
0 件のコメント:
コメントを投稿