2017/08/17

ベニバナトチノキの花蜜を吸うセイヨウミツバチ♀



2017年5月下旬

川沿いの公園に植栽された庭木に見慣れないピンクの花が咲いています。
帰ってから調べてみると、ベニバナトチノキでした。

セイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
集粉は行わず、花蜜狙いですね。
当然ながら、後脚の花粉籠は空荷です。
花の咲く時期はもう終わりつつあるようで、雄しべの葯に花粉があまり残っていません。
来年、もう少し早い時期に観察してみたいものです。

ミツバチがときどき花の根元から盗蜜したようにも見えるのですが、花の形が狭い筒状でもないのに、不思議です。
(正当訪花で潜り込めば蜜腺に届くはずなので、盗蜜行動の有無は保留にしておきます。)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




2017/08/16

電線から飛びたつコムクドリ♂♪(野鳥)



2017年5月下旬

郊外でコムクドリ♂(Sturnus philippensis)が電線に止まっていました。
暑そうに嘴を開けています。
撮られていることに警戒したのか、鳴きながら飛んで逃げました。
辺りをキョロキョロしながらときどき小声で鳴いています。
嘴を足元の電線に擦り付けています。

同じ日に時間を開けてほぼ同じ場所で撮った映像をまとめたものです。
てっきり同一個体♂かと思ったのですが、映像をよく見ると翼の肩?の辺りの白紋に違いがありますね。
少なくとも2羽の♂を撮ったことになります。
同じ縄張りでそんなことあり得るのかな?
近くで営巣するムクドリは雛への給餌で忙しそうだったのに、コムクドリ♂は雛のために虫を運んでいませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



街中の側溝で鳴くケラ♂の謎:#1【暗視映像】



2017年5月下旬・午後22:30頃・晴れ

夜道を歩いていると自然度の低い市街地でも道端の側溝からジー♪というケラGryllotalpa orientalis)の単調な鳴き声が響いてくることがあります。
田園地帯の畦道ならケラが鳴いていても別に不思議なことではありません。
しかし土や草もろくに無い人工的な水路で果たしてケラが生息できるのでしょうか?
やはり数日後にはその鳴き声は聞こえなくなってしまいます。
また、側溝からケラの鳴き声が聞こえる地点は毎年違うのです。
実は去年の同じ時期に気になり始めた現象なのですが、去年は証拠映像を撮り損ねてしまいました。

今年は団地の横の側溝の中から二夜連続でケラが鳴いていました。
まず赤外線の暗視動画で鳴き声を記録してみます。
ケラは♀も鳴くそうなので、性別は不明です。
北海道大学出版会『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』によると、

(ケラの)♀にも翅に発音器があるが、♂ほど発達していない。(中略)湿った草地や田畑などの土中にすみ、灯火に飛来する。♂は長くジーーーと鳴き、♀は短く断続的に鳴く。(p312より引用)


続けて白色LEDを点灯してもケラ♂は眩しい光を気にせず鳴き続けました。
残念ながらケラがどこに隠れているのか姿は見つけられませんでした。
天気は晴れ。
温度計を忘れてしまいましたけど、雨上がりのため体感の気温は高くなかったです。
幅50cmの側溝には水が流れておらず、暗渠の蓋が金網になっている部分の下には雑草が生い茂っていました。
先程まで降っていた雨の水滴が雑草に付着して光っています。
一方コンクリートで蓋された部分では光合成できないため草は生えていないはずです。
夏は大雨が降らない限り、この側溝は干上がってしまうのでしょう。
もしかするとケラが辛うじて生息できる安全な環境なのかもしれません。
しかし後日にまた再訪すると、ケラの鳴き声は聞こえなくなっていました。
この枯れ水路(支流?)を辿ると水の流れる側溝(融雪溝)につながっていました。

私が推理したシナリオは以下の通りです。(あくまでも個人的な作業仮説です)
ケラが道端の側溝で鳴き始めるのは、ちょうど近隣の田んぼに水を入れ代掻きした(今年は5月中旬)後である点に注目しました。
春まで田んぼの地中で暮らしていたケラが突然の増水に流されて農業用水路から更に下流の融雪溝に流されて来たのではないでしょうか?
ここ雪国では冬の除雪作業に備えて融雪溝が町中に縦横無尽に張り巡らされているのです。
各家庭が雪かきしたその雪を捨てて融かしたり大きな川まで流すための水路です。
ケラは泳ぎも達者らしいので、なんとか溺れずに水から上がれた地点でケラが途方に暮れて鳴いている、という推理です。
当然、そんな人工的な場所に単独で漂着しても繁殖できず、すぐに死に絶えてしまいます。

ケラの鳴き声が聞こえた側溝から上流にどんどん辿っていけば、私の予想では水田に行き着くはずです。
ところが実際に調べようとしたら、意外に難しいミッションでした。
側溝が交差点の下を暗渠(地下水路)でくぐる時にどの方角から流れているのか(交差点を直進するのか曲がるのか分岐しているのか)、素人には外から分からないのです。
役所で尋ねれば側溝や融雪溝の詳細な地図を閲覧させてもらえるのかな?

逆に、生きたケラに超小型の発信器やGPSを括り付けて田んぼから流れ出る用水路に放流し、街中の側溝まで辿り着けることを証明できればエレガントです。
必ずしも生体を使わなくても、小さな浮きや追跡機器を流してみるだけで充分かもしれません。
この方法論は、ポリネシア人の起源について南米渡来説を立証するために海洋人類学者のヘイエルダールが自作のイカダで南太平洋を漂流した壮大な実験(コンティキ号の冒険)と同じ発想です。
しかし水入れした田んぼから小型GPSを水路に流してもすぐに途中で引っかかったり紛失したりして、文字通りお金をドブに捨てる実験になるだけかもしれません。
もし私の仮説が正しいと分かれば、春に田んぼから流れ出る排水口に網や柵などを適切に設置すれば、ケラの犠牲を少なくすることができそうです。
ケラは未だ絶滅危惧種には指定されていませんし、田んぼで野鳥などの天敵に捕食される数に比べたら微々たるものかもしれません。

別なシナリオも考えられます。
ケラは夜の灯火に向かって飛んでくるらしいので、自力で配偶者を探したり分布を広げようとしたり試行錯誤している最前線なのかもしれません。

路上を歩いてきたケラが側溝の金網から落ちた可能性もありますね。(側溝の横は団地の駐車場のケヤキ並木で、自然が申し訳程度に残っています。)
このシナリオBをどうすれば否定(または実証による肯定)できるのか、今のところアイデアが思いつきません。
何か良い案がありましたら教えてください。

つづく→#2



2017/08/15

アカマツ樹冠の巣で抱卵するハシブトガラスと警戒声♪(野鳥)



2017年5月上旬

アカマツ樹上でのハシブトガラス営巣記録#1


郊外でアカマツの樹幹にカラスの巣を新たに見つけました。
かなりの高木です。
巣材は多数の小枝を組み合わせてお椀状に作られています。
巣に座っている親鳥は、抱卵中の♀なのでしょう。

ところが在巣の♀が急に飛び立ち、旋回して左手の針葉樹に止まりました。
その枝には先客のカラス(恐らく番の♂)が居て、下で見ている私に対して「カァカァカァカァ♪」と切迫した警戒声を発していました。
澄んだ声なのでハシブトガラスCorvus macrorhynchos)のようです。

なぜか♀はまたすぐに飛び立ち、アカマツの左横の雑木林の樹冠に止まり直しました。
他のカラスの領空侵犯があったのかもしれません。(縄張り防衛の行動?)
その後は、怪しいヒト(=私)が見ている間は帰巣したくない(巣の位置をヒトに悟られたくない)というハシブトガラス♀の意志を感じました。(この日だけでなく後日の観察でもそのような印象を受けました。)
これだけ嫌がっているのにしつこく撮影して営巣放棄されては私も困るので、このまま撤退しました。

私のフィールドでカラスと言えば北方系のハシボソガラスの方が圧倒的に優占種で、南方系のハシブトガラスは滅多に見かけません。
同時期に営巣中のハシボソガラスよりもハシブトガラスの番(つがい)の方がバードウォッチャー(私)に対する警戒心がかなり強い印象を受けました。
これはカラスに関する本で読んでいた通りで、この後の定点観察でも毎回悩まされることになります。

例えば松原始『カラスの教科書』によると、

・特にハシブトガラスは巣が丸見えになるのを嫌うらしく、針葉樹・広葉樹を問わず常緑樹に営巣することが多い。(p47より引用)
・ハシブトガラスは巣の位置を秘匿することに非常に気を遣う。(p52より)
・カラスは巣や雛を見る視線に非常に敏感である。野生動物の世界にはバードウォッチャーとか研究者とかいうおかしな奴はいないので、巣をジロジロ見る者は「巣を狙っている敵」と見なして差し支えないからである。まして巣立ち雛の方を見ていたり、巣立ち雛の近くにいたりすれば、確実に「我が子に迫る危険」と認定される。(p287より)



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#2



キリの枝を登り身繕いするツマジロカメムシ



2017年5月中旬

橋の下にそびえ立つキリ(桐)の高木の花を更に観察すると、もう一匹のツマジロカメムシMenida violacea)が 枝先に止まって足を擦り合わせ身繕いしていました。
やがてせかせかと早足で徘徊を始め、太い枝に達すると一休み。
また少しだけ登り、枝の反対側に回りこむと、飛び立ちました。
枝からも吸汁していたのかどうか、不明です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/08/14

イソシギを見つけた!:羽繕いからの飛び立ち(野鳥)



2017年5月下旬

川の中の枯木の天辺に鳥が止まっていたのでカワセミかと思い動画に撮ってみると、初見のイソシギActitis hypoleucos)でした。
当地では夏鳥らしい。

それまで甲高い寂しげな声で鳴いていたのに、カメラを向けると鳴き止んでしまい残念。
川岸から斜め上に伸びた細い枯れ木の天辺に止まって下流を向き
、川面をキョロキョロ見ています。
やがて羽繕いを始めました。

最後はなぜか急にその場で翼を大きく広げてくれて、翼下面がバッチリ見えました。
サービス精神旺盛で助かります。
羽根を伸ばした直後に飛び立ちました。
イソシギは飛翔法が独特らしいのですが、残念ながらすぐに見失ってしまい、確認できませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



触られて暴れるイチモンジチョウ垂蛹



2017年5月下旬

イチモンジチョウの飼育記録#10

イチモンジチョウLimenitis camilla)が蛹化した翌日は指で触れても無反応だったのですが、7日後には反応するようになりました。
蛹の中での発生(完全変態)が正常に進んでいることを伺わせます。
おそらく体内寄生を免れたようで、ようやく一安心。

指で蛹の腹面に軽く触れると左右に大きく体を捻りました。
嫌々するような力強い動きです。
しばらく左に屈曲したままですが、ゆっくりと脱力して安静姿勢に戻りました。
運動性があるのは腹部だけで、胸部や頭部は固い蛹の殻で動かせないのでしょう。
垂蛹は腹端が固定されているため危険が迫っても逃げ出せませんが、完全に無防備という訳ではありません。
寄生蜂♀に産卵されそうになったらこうやって暴れることで、追い払う効果が少しはありそうです。

撮影後の室温は21.8℃、湿度46%。


つづく→#11:


側面
背面
腹面

2017/08/13

芝生で虫を捕食し奪い合うムクドリの群れ(野鳥)



2017年5月中旬・午後18:37

だだっ広い公園の端っこでムクドリ(Sturnus cineraceusの群れが芝生を啄んで虫を捕食していました。
仲間に獲物を取られないように、1羽が奥の舗装路へ逃げて行きました。
育雛中の親鳥なら、雛に給餌するため虫を飲み込まず咥えたまま採食するはずです。
巣立った幼鳥や若鳥の群れなのですかね?
しかし餌乞い行動はしませんでした。
この公園は木が少ないものの池も掘られていて、ムクドリにはお気に入りの採餌場なのかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと薄暗い)


イチモンジチョウ垂蛹の黒化



2017年5月下旬

イチモンジチョウの飼育記録#9


蛹化から1日経つと、イチモンジチョウLimenitis camilla)の垂蛹は全体がメタリックな黄金色に変わりました。
腹部腹面と複眼の部分に銀色の窓があります。
台を回しながら垂蛹を360°お見せします。

朝、蛹が自発的に体を左に捩ったのを見たのですが、その姿勢のまま固まっています。
たまに自発的に蠕動運動していたのに、ピンセットで蛹に触れても無反応でした。(映像なし)

更に6日が経過すると(蛹化からちょうど1週間後)、全体に黒化が進んでいます。
これは成虫の翅の黒色が透けて見えているのでしょう。

つづく→#10:触られて暴れるイチモンジチョウ垂蛹


側面(ストロボを焚くと色の印象がまた変わります)
側面
背面
腹面

2017/08/12

白梅の樹上で幼鳥2羽に巣外給餌するスズメ(野鳥)



2017年5月下旬

民家の庭に植えられた白梅の枝にスズメPasser montanus)の幼鳥が2羽隠れていました。
近くの枝に寄り添うように並んで各自が羽繕いしています。
スズメの幼鳥は嘴の端が黄色っぽく、頬班が薄い点が特徴です。
巣立ったばかりの幼鳥なのでしょう。
親鳥が数分間隔で通って、せっせと食料を給餌しています。
幼鳥は近くに親を見つけると直ちに餌乞いを始めます。(撮影条件が悪くて鳴き声は聞き取れません。)
口移しで給餌した親鳥(頬班が黒い成鳥)は大抵すぐに飛び去ります。

雨上がりで肌寒いのか、親鳥を待つ間に幼鳥は首を横に曲げて嘴と顔を翼の羽毛に埋めました。
換羽していない幼鳥は見た目がホワホワしています。(膨ら雀?)
ふとした拍子に目覚めても、眠そうにしています。
白梅の枝には未熟な果実(青梅)が幾つも実っています。

親鳥はいつも同じ個体(手前に居る個体)に給餌してばかりなので、不公平ではないかと他人事ながら心配になります。
後半、ようやく奥の幼鳥も給餌してもらえました。

連続して2羽の親鳥が幼鳥の面倒を見に来ることがありました。
♀♂の番(つがい)が共働きで巣外給餌しているでしょう。
たまたまだと思いますが、後から来た親鳥は何も食物を運んで来ず、すぐに飛び去りました。
(映像はここまで。)

この後、私が欲を出して白梅の木に近づいたら、スズメの幼鳥2羽は茂みから飛んで逃げてしまいました。
この樹上にはスズメの巣が無いことは確認してあります。
すぐ横の家屋の軒下などに親鳥は営巣し、そこから巣立った幼鳥と思われます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事
巣立ち雛に給餌するスズメ(野鳥)


イチモンジチョウの蛹化【40倍速映像】



2017年5月下旬

イチモンジチョウの飼育記録#8


突発的な蠕動運動を繰り返していたイチモンジチョウLimenitis camilla)の前蛹は、朝になると最終脱皮(蛹化)して垂蛹になりました。
断続的だった蠕動運動が激しく続くようになると、いよいよ脱皮が始まります。
途中で一旦、上半身も真っ直ぐに伸びました。
当時の私はこの個体がてっきり体内寄生されていると思い込んでいたので、ここまで正常に発生したのは意外でした。

ところで、このゴツゴツした垂蛹に見られる背面の竜骨突起(正式名は?)と頭部の耳状突起が気になりました。
一体どんな役目があるのですかね?
耳状突起の中で触角が作られる訳でもありませんし、竜骨突起に対応してイチモンジチョウの成虫の背中に大きな瘤(コブ)があるとは思えません。


側面
側面
腹面
背面

下の落ちた蛹化殻を採集して、私の個人的な抜け殻コレクションに加えました。


背面
側面
腹面


【おまけの動画】
早回し速度を落とした20倍速映像と10倍速映像(オリジナルの素材)をブログ限定で公開します。







つづく→#9:イチモンジチョウ垂蛹の黒化


2017/08/11

川の水を飲むハシボソガラス(野鳥)



2017年5月下旬

街中を流れる川の岸に立ったハシボソガラスCorvus corone)が浅瀬の水を繰り返し飲んでいました。
一口ずつ嘴で水を掬い上げて喉に流し込む飲み方です。

喉の渇きを癒やすとカラスは飛び立ち、横の岸壁に止まりました。



イチモンジチョウ前蛹:蛹化前の蠕動【20倍速映像】



2017年5月下旬

イチモンジチョウの飼育記録#7


眠から覚めたイチモンジチョウLimenitis camilla)の終齢幼虫が前蛹になるまでの様子は撮り損ねてしまいました。
タニウツギ小枝の下面に腹端を固定するための足場を絹糸で綴ってから脚を枝から離して腹端でぶら下がり、前蛹になりました。
当時の私は、この個体が絶対に体内寄生されているに違いないと思い込んでいて、あまり観察に身が入らなかったのです。
むしろ私の関心は、ヤドリバエや寄生蜂の幼虫がいつ寄主を食い破って出てくるか?という方にありました。

日付が変わってから、イチモンジチョウの前蛹が脱皮して蛹になる過程を微速度撮影で愚直に記録し始めました。
20倍速の早回し映像をご覧ください。
前蛹は自発的な蠕動運動を繰り返し、ときどき身を捩らせています。
蛹化の前兆が分からなかったのですが、次第にクチクラの裏に泡のような空気が入り、色が白っぽくなってきました。
新旧クチクラ層の間に隙間が作られつつあるのです。

つづく→#8:イチモンジチョウの蛹化【40倍速映像】



2017/08/10

ハシボソガラスの雛が巣立った後の空巣(野鳥)



▼前回の記事
巣内で各々羽繕いするハシボソガラスの雛と高圧線から見守る親鳥(野鳥)


高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#12


2017年5月下旬

前回の観察から間隔が空いてしまいました。
8日ぶりに様子を見に行ってみると、雛の巣立ちを見逃してしまったようです。
雛が羽ばたき練習をあまりしなかったので、すっかり油断していました。
ハシボソガラスCorvus corone)の巣はもぬけの殻でした。
他の用事を済ませてから再訪しても同じで、空巣のままでした。
鉄塔の周りをグルグル回りながら動画と写真で空巣を記録しました。
早朝に見に行ったので、東の空がやや朝焼けしています。

木の小枝を組み合わせて作った巣の崩壊が進んでいますね。
巣が前よりも明らかに小さく貧弱になって、形も崩れています。
風化しただけでは説明できそうにないので、おそらく巣立ち直前の雛鳥3羽が元気に暴れ回った結果、巣材がどんどん脱落してしまったのだろう、と想像しています。
今思うと、鉄塔の真下に巣材が散乱していないかどうか、確かめに行けばよかったですね。

さて、私が未練がましく空巣を撮りまくっている間、縄張り内で親鳥らしきハシボソガラスが電線で羽繕いしているのを見つけました。
おそらく横目で私の動きを監視しているのでしょう。
雛が巣立った後も親鳥はしばらく幼鳥を巣外給餌しているはずですが、幼鳥をどこかに匿っているのか居場所を突き止められませんでした。

次に気になる疑問としては、幼鳥の子育てが一段落したら親鳥の同じ番(つがい)が同じ営巣地で二度目の繁殖を始めるか?という点です。
近くを通りがかる度にこの高圧線鉄塔#19をチェックしたところ、その後も巣は再建されませんでした。
当地ではハシボソガラスの繁殖は年一回なのだろう、と分かりました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

シリーズ完

野鳥の育雛をじっくり定点観察できたのは初めてで、色々と勉強になりました。
ここは巣が高所とは言え丸見えの状態なので、バードウォッチングの初心者向けの教材ですね。
しかし撮り損ねてしまった習性が幾つかあり、心残りです。
こんな事もあろうかと、同時並行で別なカラスの巣も観察していますので、怒涛のカラス・シリーズはまだまだ続きます。



食欲を失ったイチモンジチョウ終齢幼虫の徘徊運動



2017年5月中旬

イチモンジチョウの飼育記録#6


イチモンジチョウLimenitis camilla)終齢幼虫の食欲が無くなり、タニウツギの小枝をやたらと登り降りするようになりました。
枝先の蕾を調べても以前のように萼片を食べることは無く、引き返します。

相変わらず蠕動運動による前進のリズムがぎこちない点が気になりました。
体長は終齢でもおかしくないのですが、素人目には細くて痩せている印象です。
このギクシャクした独特な動きがてっきり異常な運動障害だと思いこんでいた当時の私は、体内寄生されていて栄養不足なのではないか?と気を揉みました。

この記事を書くための調べ物で最近知ったのですが、実は本種の幼虫に特有の動きなのだそうです。

(イチモンジチョウ)幼虫の歩き方はミスジチョウ類ともよく似ており、緩急のリズムを伴ったごくゆっくりしたものである。(保育社『原色日本蝶類生態図鑑(II)1983』p134-135より引用)



撮影直後(午後19:07)に測定した室温は26.8℃、湿度35%。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

その後はタニウツギ小枝の下面に静止しました。(下に掲載した写真参照)
上半身を丸めるような奇妙な姿勢ですが、蛹化前の眠に入ったのです。


つづく→#7→イチモンジチョウ前蛹:蛹化前の蠕動【20倍速映像】



2017/08/09

巣内で各々羽繕いするハシボソガラスの雛と高圧線から見守る親鳥(野鳥)



▼前回の記事
巣内で相互羽繕いするハシボソガラスの雛(野鳥)


高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#11


2017年5月下旬・午前11:51~12:13

ハシボソガラスCorvus corone)親鳥の1羽が給餌後に鉄塔の天辺から伸びる高圧線の定位置に止まり、縄張りを監視しています。
下の巣では3羽の幼鳥が身動きしています。
しばらくすると親鳥が高圧線から飛び立ち、餌を取りに出かけました。
親鳥の帰りを待つ間、巣内の雛は各々がのんびり羽繕いしています。

私がアングルを変えながら巣をしつこく撮っていたら、いつの間にか親鳥が1羽戻って来て、鉄塔のすぐ横の高圧線から油断なく見張っていました。

この日はなぜか雛が羽ばたきの練習をする行動は一度も撮れませんでした。
これが巣立ち前の雛を見た最後の映像になります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実際の空はもっとどんよりしていたのですが、カラスのコントラストを上げるために補正しました。

つづく→#12:ハシボソガラスの雛が巣立った後の空巣(野鳥)



桐の萼で吸汁しながら交尾するツマジロカメムシ♀♂



2017年5月中旬

河川敷にそびえ立つキリ(桐)の高木の花を橋の上から更に観察すると、交尾中のツマジロカメムシ♀♂(Menida violacea)を見つけました。
咲いた花の根元の茶色の萼に乗って静止しています。
体長に性差がありました。
大きい左の個体が♀なのかな?
口元がよく見えませんが、おそらく♀は吸汁しているのでしょう。
互いに逆向きで交尾しながら、結合部を上下に何度も繰り返して動かしています。
♀がしつこい♂から逃れるために交尾器を外そうと躍起になっているのか、それとも♀が口吻をキリの萼に突き刺すためにグリグリと力を込めて前傾姿勢になっているのかもしれません。

以前観察した、木苺の実に取り付いていたツマジロカメムシは、果実に突き立てた口吻を抜き差ししたり体をグリグリと激しく動かしたりしながら吸汁していました。
▼関連記事 
クマイチゴの果実を吸汁するツマジロカメムシ
♀が動くせいで持ち上げられそうになっている右の♂が後脚をばたつかせていて滑稽でした。
やがて♀♂ペアは落ち着きました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



ツマジロカメムシは普通種ですけど、私はいつもスコットカメムシと迷います。
しっかり同定するために交尾ペアの近くに居た別の個体を一匹採集しました。

橋の欄干から手を伸ばせばキリの樹幹に手が届くという、理想的な環境なのです。
捕獲したら臭いガスを発しました。
以下は採集した標本の写真。



2017/08/08

巣内で相互羽繕いするハシボソガラスの雛(野鳥)



▼前回の記事
巣で羽ばたき練習をするハシボソガラスの雛(野鳥)


高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#10


2017年5月下旬・午前10:56~10:59

久々に様子を見に行くと、雛が巣立ってしまったのではないかと心配でしたが、無事3羽とも巣に残っていて一安心。
暑そうに口を開けている個体が居ます。
親鳥が留守の間に、ハシボソガラスCorvus corone)雛同士が相互羽繕いを始め、珍しく思いました。
隣の個体(兄弟姉妹)の羽毛を嘴でやさしく掻き分けています。
ニホンザル同士でよくやる蚤取りを連想しました。
ただしこの羽繕いは一方的で、お返しはありませんでした。
ですから厳密には、相互羽繕いではなく、対他羽繕いと呼ぶべきですね。
あまり深い意味は無い、ただの暇つぶしなのかな?

私は未だカラスの相互羽繕いを滅多に見たことがありません。

▼関連記事
ハシボソガラスの相互羽繕いと空中戦の遊び【野鳥】


つづく→#11:巣内で各々羽繕いするハシボソガラスの雛と高圧線から見守る親鳥(野鳥)



桐の花の萼から吸汁し飛ぶツマジロカメムシ



2017年5月中旬

河川敷で育ったキリ(桐)の高木の花を橋の上から観察していると、ツマジロカメムシMenida violacea)を見つけました。
ほころびかけた蕾の萼片に静止しています。
口元がよく見えないのですが、茶色の萼から吸汁しているようです。
しばらくすると徘徊を始め、隣の花の萼にせかせかと移動しました。
今度は蕾ではなくしっかり咲いた花に来たのに、花弁には進出しないで萼に留まっているのが興味深く思いました。
最後には後翅を広げて茶褐色の毛が密生している萼から飛び立ちました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

辺りを探すと更に複数個体のツマジロカメムシがキリの枝先に集まっていました。(映像公開予定)
不思議なことに、いつも茶色の萼に止まって吸汁しています。
花筒の中に決して入らないので、花の受粉には関与しません。(桐の送粉者ではない)
いつも花筒の根元に止まっていたので、昆虫の盗蜜行動に興味のある私は一瞬だけ興奮しました。(ぬか喜び)
なぜツマジロカメムシは桐の葉柄や枝から吸汁せずに萼を好むのでしょう?

つづく→交尾



ランダムに記事を読む

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

Smarter Related Posts