2016/01/28

オオヒメグモを捕食するユカタヤマシログモ(蜘蛛)



2015年10月上旬

ユカタヤマシログモの飼育記録#2


ユカタヤマシログモScytodes thoracica)を地下室で採集して以来、少なくとも19日間は絶食していたのに平気で生きていました。
飢餓耐性が強いという前評判通りでした。

さてこの日は、本種独特の狩りの習性を観察するために、予め室内で捕獲しておいたオオヒメグモParasteatoda tepidariorum)幼体を与えてみました。

ともに地下室などの室内で見かけるクモですから、獲物として不自然ではありません。
オオヒメグモが不規則網を張ったところにユカタヤマシログモを投入したのではなく、ユカタヤマシログモの飼育容器にオオヒメグモを投入したので、アウェイ環境のオオヒメグモに勝算はありません。
獲物が近くに歩いて来た瞬間にユカタヤマシログモが電光石火で仕留めたようで、オオヒメグモはすぐに動けなくなりました。
狩りの瞬間は撮り損ねてしまい、直後からの撮影です。

接写してみると、獲物は強力な粘着糸で容器底面に貼り付けにされていました。
ユカタヤマシログモが噴射した糸が透明プラスチック容器の底にジグザグに付着しています。
ユカタヤマシログモの頭胸部が巨大(頭でっかち)で奇怪な印象を与えるのは、吐糸器官が収まっているからなのでしょう。

ユカタヤマシログモは獲物の傍らで悠然と身繕いしています。
まず触肢の先を舐めて掃除を始めました。
触肢を互いに擦り合わせています。
次は歩脚の先(跗節)を舐めて掃除。
大顎で足先を甘噛みする動きに合わせ触肢を素早く開閉しています。

オオヒメグモは初めにピクリとかすかに動いただけで、その後は動かなくなりました。
ユカタヤマシログモが噛んで毒液を注入しなくても、吐糸に含まれた毒液に触れただけで獲物の体が麻痺してくるのでしょうか。

化粧が済むとユカタヤマシログモはようやく獲物に噛み付いて捕食(体外消化と吸汁)を開始。
噛み付く場所はオオヒメグモの歩脚の膝?関節でした。

色々とアングルを変えて接写してみても、食餌中はクモの動きが乏しくあまり面白くありません。
よく見るとユカタヤマシログモの触肢と牙が微かに動いています。
映像後半は採寸のため、飼育容器の下に方眼紙を敷きました。(@5:35〜)
今回は室内でも自然光下で接写したら明るく色調も自然で良い感じになりました。

次回はユカタヤマシログモが獲物をめがけて口から高速で吐糸する瞬間をハイスピード動画で記録してみます。

つづく→#3:獲物を捕食・吸汁するユカタヤマシログモ(蜘蛛)


給餌直前のオオヒメグモ
【追記】
22日後に撮った食べ滓の写真です。


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