軒下@9月下旬 |
2011年夏
納屋の梁にコアシナガバチが営巣していました。
しかし、何者かが蜂の巣に寄生しているようです。
崩れた育房に見慣れない褐色の蛹が剥き出しで多数付着しています。
コロニー解散後の11月上旬に古巣を採集しました。
何が羽化してくるのか楽しみに、密閉容器に保管して室内で放置。
11月下旬にはヒメバチの仲間が羽化してきました。
関連記事はこちら→「コアシナガバチの古巣から羽化した寄生ヒメバチ」
2011年12月上旬・室温18℃→16℃
引き続きコアシナガバチ古巣の室内飼育を続けると、馴染みの小さな寄生蛾が羽化してきました。
マダラトガリホソガの一種(Anatrachyntis sp.)が4頭羽化していました。
容器内を活発に動き回っている個体もいます。
壁に止まった一頭は翅を立てて広げていました。
初めて見る静止姿勢ですが、羽化直後なのかもしれません。
翅の褐色に濃淡2つのタイプが混じっています。 |
寄主(コアシナガバチ)の古巣は文字通り虫食い状態で、次第にボロボロと崩壊していきます。
その後も五月雨式に寄生蛾の成虫が続々と羽化してくるものの※、容器内で求愛交尾行動や♀の産卵などは見たことがありません。
蛹で越冬するはずが暖かい室内で季節外れに羽化してしまった蛾なのですが、蜂蜜などを与えないと性成熟しないのだろうか?
※ 羽化した寄生蛾やヒメバチの個体数は春になったら集計します。
実は2010年シーズンにも同様にコアシナガバチの古巣から同種と思われる寄生蛾を得ています。
関連記事はこちら→「コアシナガバチの巣に寄生したマダラトガリホソガの一種」私のフィールドではキアシナガバチ、コアシナガバチともに非常に高い寄生率となっています。
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