2024/09/28

川の堤防にオニグルミの堅果をこっそり埋めて貯食するハシボソガラス(野鳥)

 

2023年11月中旬・午後14:25頃・くもり 

街なかを流れる川で上流から飛来したハシボソガラスCorvus corone)が、川面から何か小さな物を器用に掬い上げて右岸に着陸しました。 
(映像はここから。) 

コンクリートブロックで護岸された堤防を歩き回るカラスが嘴に咥えていたのは、オニグルミの堅果でした。 
直前の行動を想像すると、ハシボソガラスが運搬中のクルミを川にうっかり落としてしまい、それを取り戻したのかもしれません。 
オニグルミの木は水辺に自生していますから、枝から川に落ちた堅果が川上からドンブラコと流れてきて、それをカラスが拾ったのでしょうか? 
(オニグルミの堅果は水に浮きます。) 

コンクリートブロックの上に長い年月を経てわずかに堆積した土壌の中にカラスはクルミを浅く埋め込みました。 
次に、周囲の落ち葉を穴に詰め込んで隠蔽しました。 
食料の乏しい冬に備えて、秋のうちからせっせと蓄えているのです。 
貯食作業を終えたハシボソガラスは、辺りをキョロキョロ見回してから堤防をトコトコ歩いて登ると、どこかに飛び去りました。 
後日お腹が空いたら、埋めたクルミを掘り出して回収し、投げ落とし法で硬い殻を割り、美味しい中身を食べることになります。

実は貯食作業の一部始終を別個体のカラスが近くで見ていました。(映像なし) 
直後にその別個体が貯食物(隠したオニグルミ堅果)をちゃっかり盗むかな?と予想したものの、何も行動を起こしませんでした。 
おそらくこの2羽は縄張りを共有する♀♂つがいで、貯食物を盗み合うような関係ではないのでしょう。 
もしもライバルのカラスに見られていると気づいた場合は、貯食作業を中断して、別な場所にこっそり隠し直すはずです。 

オニグルミの種子は重力散布、水流散布、貯食型の動物散布と何段階も経て母樹から遠くに散布され、分布を広げます。 
今回カラスは半分に割った食べかけのクルミではなく丸ごと地中に埋めたので、もし食べ忘れたらオニグルミの種子散布に貢献したことになります。 
しかし土壌が貧弱(浅い)な場所ですから、発芽してもしっかり根付いて成長するのは難しそうです。 
ハシボソガラスがオニグルミ堅果を丸ごと隠す貯食行動を観察したのはこれが初めてです。


関連記事(3、10年前の撮影)▶  

 

2024/09/27

ニホンアナグマの越冬用巣穴に侵入するホンドタヌキのペア【トレイルカメラ】

 



2023年11月下旬・午前7:40頃・気温1℃ 

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地(セット)にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が2頭連れ立って明るい朝にやって来ました。 
私には外見でタヌキの性別を見分けられませんが、♀♂つがいなのでしょうか? 

アナグマの巣穴Rに1頭が潜り込んで念入りに内見している間に、もう1頭が外で待っています。 
最後は、もう1頭も巣穴Rに入りました。 
巣穴の主であるニホンアナグマに撃退されなかったということは、アナグマは留守にしていたのでしょう。 
もしも同じ巣穴で2種が仲良く越冬するとなると、まさしく「同じ穴のむじな」になります。 


晩秋に咲いたノジスミレの花(狂い咲き・返り咲き)

2023年11月上旬

晩秋の殺風景な田んぼの畦道で、季節外れに咲いたスミレの花をあちこちに見つけました。 
「山形県の平地に咲くスミレの仲間で、花が紫色で葉が細長い種類」という条件で調べると、どうやらノジスミレのようです。 
ノジスミレの分布の北限は秋田県で、本来の花期は春(3月~5月)らしいのですが、これは狂い咲きなのでしょうか。 












ネット検索すると、森林インストラクター東京会による「晩秋のスミレ…」と題した記事がヒットしました。
 御存知のようにスミレの種類は春に咲く花の代表です。其れが11月という、秋も終わりの此の時期に咲いていました。   
此の現象は俗に言う”狂い咲き”ではありません。”返り咲き”と言います。   
返り咲きは夏に干ばつが続く等の環境の悪化、あるいは温暖な天候が続くと咲きやすくなります。今回のスミレ達は何れも陽当りは良い環境でした。しかも、今年の夏は猛暑、返り咲きが起こり易い条件が揃っていたのかもしれません。(2002年11月13日)
確かに2023年の夏は記録的な酷暑で降水量も少なかったです。 


関連記事(7年前の撮影)▶ 農道の枯草に産卵するウラギンヒョウモン♀ 

実はこの農道で以前、ヒョウモンチョウの仲間♀が秋の枯草に産卵していました。 
ヒョウモンチョウ幼虫の食草はスミレなので、この農道には必ずスミレが自生しているはずです。 
当時(9月下旬)は農道や畦道にスミレの花が咲いておらず、食草の有無を確認できませんでした。 
7年ぶりに謎がようやく解けて、すっきりしました。 

個人的なフィールドノートを遡ってみると、2021年の11月上旬にも返り咲きのスミレの花を一輪だけ見つけていました。 
このときはスミレの葉が泥で埋もれていたせいで、スミレの種類を同定できませんでした。
スミレの返り咲きが毎年のように見られるということは、「地球温暖化は一時的な異常気象ではなく、常態化しつつある」ということの傍証になるかもしれません。 
まだ観察例数が少ない(n=2)ので、これから地道に増やしていく必要があります。 


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