2023/10/12

石を舐めてミネラル摂取する早春のルリシジミ♂

 

2023年3月下旬・午後12:25頃・晴れ 

橋の下を流れる小川の岸辺でルリシジミ♂(Celastrina argiolus)が岩の上に止まっていました。
今期初見の個体です。 
ルリシジミは蛹で越冬するらしく、こんなに早く成虫が羽化したのも温暖化の影響かもしれません。
日当たりが良いのに日光浴しないで翅を閉じたままということは、むしろ暑いのでしょう。

歩き回りながら口吻を伸ばして岩の表面を舐めていました。 
急に岩から飛び立ち、辺りをせわしなく飛び回ると、翅の裏表で色が違うために、青紫色と白っぽい灰色がちらちらと点滅します。 
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、開いた翅表が淡紫青色であることから♂と判明しました。 

多くの種類の蝶で♂は地面や汚物を舐め、性成熟に必要なミネラル成分を摂取することが知られています。 


関連記事(3、10年前の撮影)▶  


同一個体のルリシジミ♂が次に止まったのは、平べったい小石でした。 
やはり赤茶けた色(酸化鉄?)の石で、鉱物学的に共通の名前がありそうです。 
(私は地学に疎いので、ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。) 
今回は石の表面そのものではなく、石に付着した泥(砂)が乾いた部分を好んで舐めていました。 
翅をしっかり閉じたまま、後翅を互いに擦り合わせました。 

チョロチョロと流れる小川の土手にはオオイヌノフグリやヒメオドリコソウなどの群落が可憐な花を咲かせているのに、ルリシジミ♂は訪花しませんでした。 

撮影時期が早春ということで近縁種スギタニルリシジミの可能性も考えましたが、この個体は翅裏が灰色で褐色みがなかったので、除外しました。 
撮影したのは平地で、そもそもスギタニルリシジミは山地性らしい。

2023/10/11

笹藪の溜め糞場でストレッチするホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月上旬 

下草に笹薮が生い茂る河畔林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場rpを監視している自動センサーカメラが撮った動画の記録です。 


シーン1:4/1・午後20:06・気温8℃・(@0:00〜) 
近くの小川に架かった天然の丸木橋を渡ったタヌキが直後に溜め糞場rpに来るかと期待したのですが、そんな単純な巡回経路ではないようです。 

晩に右手前の笹藪から登場した単独のタヌキが、溜め糞場rpの手前で立ち止まって体を右後足でボリボリ掻いていました。 
溜め糞rpの匂いを嗅いでから跨がり、北東を向いて(ほぼカメラ目線)で排便しました。 
用を足すと、左下隅に姿を消しました。 


シーン2:4/2・午後18:43・気温9℃・(@0:56〜) 
翌日は晩早くにオニグルミ大木の右から登場しました。 
溜め糞rpをチェックせずに、右の笹薮に立ち去りました。 


シーン3:4/2・午後18:46・(@1:20〜) 
約2分後に別個体が現れました。 
さっきの個体と行動を共にしているパートナー(♀♂つがい)なのでしょう。 

溜め糞場rpの右横で体を前後に伸ばしてストレッチ運動をしていました。 
ずんぐりむっくりしたタヌキがこんなに伸びるのか!という驚きがありました。 
タヌキはほぼ夜行性ですから、もしかすると寝起きなのかもしれません。 

さっきの個体と同じく、溜め糞rpの匂いも嗅がずに、右の笹薮へ。 


シーン4:4/4・午後18:40・気温15℃・(@1:34〜) 
2日後も晩早くにタヌキがやって来ました。 
溜め糞rpをチェックせずに右の笹薮へ。 


シーン5:4/5・午前5:34・気温1℃・(@1:44〜) 
日の出時刻は午前5:17。 
夜が明けて明るくなった早朝にたまたま撮れた動画です。 
山盛りになった溜め糞場rpが黒々と見えます。 


シーン6:4/5・午後18:44・気温16℃・(@1:49〜) 
日の入り時刻は午後18:08。 
日没後の早い時刻に来たタヌキが、溜め糞場rpの右奥の笹薮に佇んでいました。 
遠くの大通りを走る選挙カーの騒音がやかましいので、不安そうに様子をうかがっています。
今回も溜め糞rpを素通りして右へ。 



夕方の雪解け田んぼで採食を続けるコハクチョウの群れ【冬の野鳥:4K動画】

 

2023年3月下旬・午後16:15〜17:20頃・晴れ 

早春の雪解け田んぼで採食するコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群を夢中で撮り続けていると、日が沈んできました。 
私は白鳥の群れを東から撮影しているため西日が強烈な逆光となり、水田や残雪に反射して眩しく、目が開けられなくなりました。 
順光になるよう群れの反対側に回り込もうか迷いましたが、私が下手に動き回ると警戒したコハクチョウが飛び去ってしまうのではないかと恐れ、我慢してそのまま撮影を強行しました。 
太陽が山の端に沈んだら楽になりました。 (日の入り時刻は午後17:55)
夕方になっても雪解け刈田から陽炎が立ち昇っています。 

撮れた4K動画を見直すと、逆光を受けてシルエットになった白鳥の採食風景もまたフォトジェニックですね。 
各々が採食の合間に水を飲んだり、のんびり羽繕いしたりしています。 
コハクチョウが残雪をザクザク、ペタペタと歩いて横切ると、黒い足の水かきが雪解け水を跳ね上げていました。




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