2023/09/26

笹藪の溜め糞場へ排便に通う早春のホンドタヌキはよく鳴く♪【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月中旬〜下旬 

河畔林で笹薮に囲まれた溜め糞場rpに単独またはペアで通ってくるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
林床の残雪が溶けると、根雪に埋もれていた常緑の笹薮が次々と再び立ち上がり、トレイルカメラの視界を遮りつつあります。 
笹の草丈がヒトの身長より高く伸びそうです。


シーン1:3/17・午後20:27・気温2℃・(@0:00〜) 
♀♂ペアと思われる2頭が同時に溜め糞場rpに来ていました。 
1頭が溜め糞の匂いを嗅いだものの、結局は2頭共に排便しないで右へ立ち去りました。 


シーン2:3/17・午後21:38・気温2℃・(@1:01〜) 
珍しく左の笹薮を通り抜けてタヌキが登場しました。 
溜め糞場rpの匂いを嗅ぎ、風の匂いを嗅ぎ、大木の幹の根元の匂いを嗅ぎ回っています。 
私の(ヒト特有の)体臭の残り香を気にしているのでしょうか? 
今回もタヌキは排便しませんでした。 


シーン3:3/19・午後14:03・気温18℃・(@1:37〜) 
明るい日中に撮れた現場の様子です。 
晴れた日は笹薮の風揺れにより、自動センサーカメラの誤作動が頻発します。 


シーン4:3/22・午後18:53・気温12℃・(@1:41〜) 
右から登場したタヌキが溜め糞場rpに跨ると、南東を向いて排便しました。 
早春の夜蛾が闇夜を飛来し、画面を横切りました。 
そのとき右から後続のパートナーがやって来ました。(@2:07〜) 
先行個体と入れ替わり、北東を向いて脱糞開始。 
手前に生えたササの葉でタヌキの肛門が隠れ、糞の状態は見えませんでした(大便から健康チェックできず)。 


シーン5:3/23・午後21:34・気温10℃・(@2:42〜) 
小雨が降る晩です。 
なぜかカメラの起動が遅れ、溜め糞場rpを素通りしたタヌキが右の笹薮に立ち去るところでした。 
タヌキの姿は見えなくなったものの、直後に近くからクゥーン♪と小声で甲高く鳴く声が聞こえました。 (@3:00〜) 


シーン6:3/24・午前4:48・気温8℃・(@3:04〜) 
約7時間15分後の未明にタヌキが右から登場。 
小雨が降り続いています。 
溜め糞rpの匂いをチェックしながら、クゥーン♪(またはヒューン♪)と甲高く鳴きました。(@3:08〜) 
その後、南東を向いて排便。 
脱糞後にも立ち去る間際に再び鳴きました。(@3:45〜) 
笹薮の林床を左手前に歩き去ってからも、また(カメラの背後で)鳴きました。 

この動画を初めて見たときの感想で「ネコのような鳴き声(ウニャー♪)」と野帳にメモしてあるのですが、ちょっとニュアンスが違いますよね。 
なんでそう聞こえたのか、自分でも謎です。
溜め糞場の周辺でよく鳴くのは、早春(繁殖期)だけの現象ではないかと考えています。 
他の季節ではタヌキの鳴き声を聞いたことがありません。


シーン7:3/26・午後21:57・気温5℃・(@4:02〜) 
カメラの起動が遅れ、溜め糞場rpを素通りしたタヌキが右の笹薮に隠れるところでした。 


※ 必要に応じて、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工したり、音声を正規化して音量を強制的に上げたりしています。 




午後の雪解け田んぼで採食、飲水、排便、羽繕いするコハクチョウの大群【冬の野鳥:4K動画】

 

2023年3月下旬・午後15:20〜16:15頃・晴れ 

雪解けが進む広大な田んぼにコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群が集まって採食しています。 
今回は三脚を立てて最高画質の4K動画で撮影してみました。 
大群が刈田のあちこちに散開しているため、どの個体を撮るか目移りしてしまいます。 
よく晴れた午後で、地面が露出した田んぼから陽炎が立ち昇っています。 
採食中の白鳥にどれだけ近づけるか、どれだけ警戒心が強いか分からなかったので、初めは物陰から隠し撮りしました。 
周りに仲間が多ければコハクチョウは結構図太いことが分かり、後半は慎重に近づいて撮影できました。 

採食中のコハクチョウは、刈田を歩き回りながら頭を下げて嘴を藁や泥の中に突っ込んで掻き分けています。 
おそらく水中の藻や微生物、稲(イネ)の落ち穂などを嘴で濾し取りながら食べているようです。(落ち穂拾い) 
藁や泥そのものを食べている訳ではありません。 
ときどき雪解け水を嘴ですくって頭を高く上げながら喉に流し込み、水を飲んでいます。 

採食しながら泥水状の液状便を勢い良く排泄しました。(@0:31〜) 
川や湖沼で塒入りする白鳥の群れにヒトが大量に給餌すると、食べ残しの餌や白鳥の糞で水質が急激に悪化(富栄養化)する問題が生じます。 
最近では鳥インフルエンザの蔓延を防ぐためにも、白鳥への給餌を禁止する地域が増えました。 
刈田で勝手に飲み食いする白鳥がその場で排泄する分には、そのまま田んぼの肥料となって好都合です。 

これだけ至近距離から白鳥の採餌行動を観察できて感激です。 
早春の陽光で煌めく水面の反射がコハクチョウの腹面に写り、嘴から水が滴り落ちます。 
食事の合間にのんびり羽繕いしています。 
黒い水かきのある足でザクザク、ペタペタと残雪を横断し、畦道を乗り越えて隣の雪解け田んぼへ移動します。 

※ 映像素材の順番を適当に入れ替えました。 

2023/09/25

早春の川岸を夜に駆けるニホンイタチ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年3月中旬・午後21:24 

中州横の川岸に残されたタヌキの溜め糞場wnを自動撮影カメラで見張っていると、ニホンイタチMustela itatsi)が写りました。 
川岸の残雪も完全に溶けて、枯れ草が土手を覆うだけの殺風景な状態になりました。 
イタチが左岸の水際を川下へ向かって軽快に走って行きます。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
数日前にカモの寝込みを襲おうとネコが忍び寄った地点と同じですが、イタチも狩りが目的なのでしょうか?



※ スローシーンのみ動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 

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