2022/09/29

クルマバナの花で採餌するクロマルハナバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

2022年7月中旬・午前11:30頃・晴れ

農村部の休耕田に見慣れないピンクの花が群落をなして咲いていました。 
花の形状が唇形花ですし、茎に触れると断面が四角形であることから、シソ科のようです。 
後で調べてみると、どうやらクルマバナのようです。
様々な昆虫がクルマバナに訪花していた中で、優占種はクロマルハナバチBombus ignitus)でした。 
多数のワーカー♀がブンブン♪と羽音を立てて忙しなく飛び回っています。 
ピンクの唇形花に正当訪花を繰り返し、吸蜜しています。 
後脚の花粉籠に白い花粉団子を満載した個体がいました。 

複数個体が訪花中にニアミスしても喧嘩にはならず、各々が採餌に忙しいようです。 
同じ巣(コロニー)から来たメンバーなのかな? 

クルマバナの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:04〜) 
茎の回りに輪生する花に蜂は回りながら効率よく訪花しています。 
蜂が回る向きに右利き左利きの個体差があるのかどうか、興味があります。 
左回りが多い印象を受けたのですが、どうでしょうか?

2022/09/28

母衣打ち♪の前にのんびり欠伸したり羽繕いするキジ♂(野鳥)

 

2022年6月中旬・午後15:30頃・晴れ 

水田の横の休耕地(原っぱ)に佇むキジ♂(Phasianus versicolor)を発見。 
周囲を見渡しながら、のんびり寛いでいます。 
ときどき嘴を大きく開けて欠伸(@0:41、1:14)をしてから身震いしました。 
私の方を見ても、気にしない様子です。 
やがて羽繕いを始めました。 
首を曲げて嘴で左肩や胸の羽毛を整えています。 
隣の縄張りから別個体♂が母衣ほろ打ち♪する鳴き声が聞こえた途端に、動きを止めて鳴き声に聞き入っています。 
すぐに対抗して母衣打ちをやり返すかと思いきや、再び欠伸をしました。 

最後にようやく気分が盛り上がったようで、ケンケーン♪と絶叫しながらドドドドと力強い羽音を立てました。(母衣打ち@2:18) 
縄張り宣言の母衣打ちを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:31) 
キジ♂が母衣打ちを繰り返す時間の間隔を測るとほぼ一定ですし、見るからに鳴きたい気分が盛り上がってくるのが分かります。
どのような体内時計で測っているのか(至近メカニズム)、いつも不思議に思います。
心拍数なのか、それともテストステロンの血中濃度が定期的に上昇するのかな?

それまで一歩も動かなかったキジ♂が休耕田を歩き回って採食を始めました。 

イッシキイシアブ♀♂の交尾と連結飛翔【HD動画&ハイスピード動画】

 

2022年7月中旬・午後12:00頃・晴れ 

里山の山道を登り始めてすぐ、ハルニレ灌木の葉の上で交尾している虻の♀♂ペアを見つけました。 
♂が♀に飛びついて交尾を始めた直後だったような気もしますが、記憶が定かではありません。 
反向型交尾をするムシヒキアブ科の仲間だと思うのですが、見た目が性的二型です。 
手前の個体♂は胸背に黄金色の体毛が密生しています。 
一方、奥の個体♀は全身真っ黒で、レモン色の平均棍が目立ちます。 

日当たりの良いハルニレ葉上で交尾器を連結したまま手前の♂が羽ばたきながら後退し、腹端を高々と持ち上げました。 
続いて尾繋がりの状態で♂が軽くホバリングし、すぐに着地しました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
交尾器の結合角度を調節したのでしょうか? 
あるいは私に警戒した♂が♀を連れて逃げようとしたのかな? 
動画を撮りながらしゃがんで、♂の顔正面を記録しておきます。 

次に、連結飛翔の瞬間を240-fpsのハイスピード動画で撮影してみました。(@0:52〜) 
お邪魔虫の私が虻の目の前で左手を振ると、手前の♂が先に反応し、飛び立ちました。 
続けて♀も羽ばたいて離陸しかけたものの、ハルニレの葉の上で無様にひっくり返りました。
焦って暴れる♀を尾繋がり状態のままで強引に牽引して♂が逃げるように連れ去りました。 
もしも逆に♀の正面で私が手を振ったら、先に気づいた♀が♂を引き連れて飛び去ったでしょうか? 
それとも常に♂が主導権を握って先に飛び立つのでしょうか?
蝶では交尾時の連結飛翔で♀♂どちらが主導権を握るか、種によって大体決まっているのだそうです。
蝶の♀♂ペアが逆向きに連結したまま同時に羽ばたくと相殺してどちらにも進めませんし、結合部が外れてしまいます。
したがって、 ♀♂どちらが主導権を握って飛ぶか予め取り決め(遺伝的プログラム)をしておく必要があるのでしょう。
こういう素朴な疑問に対して、コツコツと動画を撮り貯めれば面白いかもしれません。

さて、この虻の名前は何でしょう? 
ムシヒキアブ図鑑」サイトで絵合わせしてみると、イッシキイシアブ♀♂(Choerades isshikii)だろうと判明しました。 
近縁種のコムライシアブと迷ったのですけど、コムライシアブは♀♂ともに胸背部が伏せた金黄色毛に覆われるそうです。 
イッシキイシアブ♀♂の交尾写真は、画像掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂・改」にも投稿されていました。

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