2022/04/17

雪国の河畔林でタヌキからクリスマス・プレゼント【暗視映像:トレイルカメラ】

 



2021年12月下旬 

平地の川沿いのニセアカシア林でタヌキの溜め糞rvをトレイルカメラで監視している記録の続きです。 
クリスマスの時期に3夜連続でタヌキが現れました。


シーン1:12/22・午後22:49 
一度は積もった雪がだいぶ溶けて、立木の根元では地面が露出しています。 
ニセアカシア立木の奥をホンドタヌキNyctereutes  viverrinus)が単独で左に横切りました。 
雪に埋もれた溜め糞場を素通りしたかと思いきや、回り込んで画面の左下隅から再登場。 
溜め糞場の様子を匂いでチェックしてから、右へ立ち去りました。
結局、この日は脱糞しませんでした。


シーン2:12/23・午前2:42 
4時間後にタヌキが再登場。 
同一個体が戻ってきたのか、別個体なのか、識別できていません。 
風がやや強く、小雪が降ると横殴りの軽い吹雪になっています。 
ホンドタヌキは残雪に埋もれた溜め糞を前脚で引っ掻いて少し堀り返すと、匂いを嗅ぎました。 
すぐ横の雪面に別の溜め糞が露出しているのに、なぜかそちらには興味を示しませんでした。 
雪を少し掘った穴に跨って排便開始。 
排泄中にキョロキョロと辺りを見渡すタヌキはトレイルカメラを不思議そうに見上げました。 
タヌキが左に立ち去った後、雪面には新しい固形の糞が少量残されていました。 

その日の晩はみぞれのような雪が降り続き、シャーベット状の湿雪で新旧の溜め糞が少し埋もれました。(映像は割愛) 


シーン3:12/24・午後20:13 
翌日の昼間は気温が上がったようで、溜め糞場の雪が更に溶けていました。 
晩に来たタヌキが左の溜め糞に跨り、奥を向いて排便中でした。 
小さな丸い固形糞がコロンと雪面に転がり落ちました。 
振り返ってカメラ目線をくれました。 
立木の奥に向かう途中で、露出した溜め糞(凍結状態?)をうっかり(?)右後足で踏んでしまいました。
不潔だという意識があまりないのでしょうか。 
我々ヒトにはちょっと理解し難いところです。 
立木の裏で立ち止まると、身震いしてから右へ向かいました(川沿いを上流へ)。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 

ちなみに12/29に現場入りしてカメラの電池を交換したときには、溜め糞場は新雪(根雪)ですっかり覆われていました。 



2022/04/16

雪山のスギ林で夜明け前に活動する謎の小動物【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2021年12月下旬・午前5:27・晴れ・気温10℃ 

スギ山林の林道に設置した無人センサーカメラ(トレイルカメラ)の記録です。 
夜明け前の暗闇で謎の小動物が活動していました。 
写真+動画モードに設定していたのですが、初めに1枚撮った写真には何も写っていませんでした。 
おそらくカメラの起動が間に合わず、被写体はスギ木立の陰に隠れてしまったのでしょう。 
動画モードに切り替わってからしばらくすると、スギ木立ちの奥を小型の哺乳類が左右に移動していました。 (右へ行ってから、左に戻って来た。) 
赤外線の暗視映像で眼球が白く光って見えます。 
やや遠い上に全身が写ってないので、正体不明です。 
なんとなくニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)のような気がするのですけど、どうでしょうか? 
画面の奥は下り斜面です。 
ノウサギ?は新雪に覆われた斜面を左右にトラバースしながら餌を探していたようです。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
画角が斜めに傾いたままなのは、スギの枝からドサッと落ちた雪の塊がカメラを直撃したせいです。

杉林の林床という環境は微気象が安定していて、気温もそれほど下がらないようです。
川沿いと違って霧は発生しませんし、雪が降ってもなかなか氷点下の気温にならない?

2022/04/14

雪山の杉林を通るニホンイノシシ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年12月下旬 

里山の杉林の林道沿いに設置したトレイルカメラ(無人センサーカメラ)で撮れた映像の中でニホンイノシシSus scrofa leucomystax)が2回登場したシーンをまとめました。

関連記事(12月中旬の撮影)▶ 杉林の獣道を往来する野生動物たち【トレイルカメラ:スライドショー】

前回は私の設定ミスで写真しか撮れなかったのですが、ようやく証拠動画が撮れました。 
出現頻度はカモシカより低いものの、確かにイノシシが山形県の雪山に生息していることが分かりました。 

トレイルカメラを写真+動画モードに設定すると、撮影時の気温データを取得できます。 
ところが肝心の動画を録画開始するまでに数秒のタイムロスがあり、一長一短です。 


シーン1:12/24・午後19:35・気温4℃ 
杉林を突っ切る林道をイノシシが左から登場しました。 
雪で埋もれたタヌキの溜め糞場sで立ち止まり、雪面の匂いを嗅いでから右へ立ち去りました。

シーン2:12/30・午前8:31・気温5℃・小雪 
イノシシは夜行性という訳ではなく、明るい日中も活動するようです。 
今度は進行方向が逆で、右から左へカメラの前を横切りました。 
早足の移動だったようで、動画モードの起動が間に合いませんでした。 
小雪がちらついています。

カメラの画角が斜めになっていました。 
どうやらスギの枝に積もった雪の塊が落ちた際にカメラを直撃し、画角が変わってしまったのでしょう。 
それでもタフなトレイルカメラは愚直に監視任務を遂行してくれました。
これ以降、年明けのカメラ回収時(1月上旬)まで野生動物は何も写らなくなりました。 
再び落雪がカメラを直撃したようで設置角度が極端な下向きになり、林道の手前の雪面しか写らなくなっていました。
こういう事態を防ぎたいのであれば、トレイルカメラを落雪から守る頑丈な屋根を設置する他ありませんが、現実的ではありませんね。



ランダムに記事を読む

  • ムモンホソアシナガバチ創設女王の営巣活動(肉団子給餌、扇風行動、栄養交換など)15/03/2013 - 0 Comments
  • ニラの花蜜を吸うヤマトシジミ♂【HD動画&ハイスピード動画】12/03/2020 - 0 Comments
  • キングサリの花蜜を吸うキンケハラナガツチバチ♀28/06/2016 - 0 Comments
  • ニセアカシア?の豆果を食すニホンザル13/02/2012 - 0 Comments
  • ミヤマクワガタ♀の起き上がりと手乗り05/03/2011 - 0 Comments