2022/04/10

タヌキのペアが河畔林を夜に巡回し溜め糞をチェック【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 排便後に吹雪で埋もれるホンドタヌキの溜め糞【暗視映像:トレイルカメラ】

2021年12月中旬

河畔林に残された溜め糞場を監視する無人センサーカメラ(トレイルカメラ)の記録です。 
根雪が積もる前の時季に♀♂ペアと思われるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)2頭が一緒に(続けて)登場したシーンをまとめてみました。 


シーン1:12/11・午後19:57
落葉したニセアカシア立木の奥を2頭のタヌキが前後に並んで歩いて行きます。(川沿いを上流へ) 
先導していた個体が寄り道して溜め糞場をチェックしに来ました。 
匂いを嗅いだだけで排便せずに通り過ぎた…と思いきや、何があったのか画角内に駆け戻りました。 
振り返ってカメラを見上げてから画面左に立ち去りました。 


シーン2:12/12・午後21:57 
翌日の夜にも小雨がぱらつく中をタヌキの夫婦が現れました。 
今回は2頭が歩く間隔が開いていました。 
(ノーカットでそのまま流すと間延びするので、2頭目が登場するまで4倍速の早回し映像に加工しました。) 
立木の奥を右へ(川沿いを上流へ)歩いて行きました。 
今回は溜め糞には全く興味を示しませんでした。 


※ 赤外線の暗視映像を動画編集時の自動色調補正で明るく加工しています。



2022/04/07

冬の河畔林でタヌキ溜め糞場の周囲を深夜徘徊する謎の昆虫【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 夜の河畔林で活動する謎の昆虫【暗視映像:トレイルカメラ】

2021年12月中旬・午後23:20頃 

平地の河畔林に残されたタヌキの溜め糞を長期監視しているトレイルカメラに謎の夜行性昆虫がまた写っていました。 
(トレイルカメラが起動したのは、野ネズミなど何か別な野生動物にセンサーが反応したのだと思います。)
溜め糞の周囲の林床を黒っぽい虫がゆっくりと歩き回っています。 
頭部が白く光ってるのは、複眼に赤外線が反射しているのでしょう。 
溜め糞から遠ざかり、落ち葉の下に潜り込んだり出たりしています。 
動画モードで記録したので、残念ながら気温データを取得できませんでした。 
この時季は昼間に現場を訪れても、溜め糞に集まるハエ類ですら見かけません。

映像を見直しても、この虫は小さ過ぎて、何の仲間かも分かりません。 
なんとなく甲虫類のような気がするのですけど、どうでしょうか? 
それとも翅が退化した冬尺蛾の♀が羽化して林床を徘徊しているのだとしたら、面白いですね。 


2022/04/06

根雪が積もる前後に杉林の溜め糞場をチェックするホンドタヌキ【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2021年12月中旬〜下旬
前回の記事:▶ 杉林の獣道を往来する野生動物たち【トレイルカメラ:スライドショー】

スギが植林された里山の林道上にタヌキが残した大規模な溜め糞をトレイルカメラ(無人センサーカメラ)で長期監視しています。 
ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)は冬眠しないので、積雪期の活動が垣間見れるかどうか、楽しみです。 
同時に並行して調べている河畔林でのタヌキの生態と何か違いがあるでしょうか?

シーン1:12/16 明るい昼間の様子です。 
根雪が降る前で、画面の下端に点々と溜め糞が並んでいます。 


シーン2:12/17・午前5:08 
スギ落ち葉の匂いを嗅ぎながら林道をゆっくり歩いて行くホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が写っていました。 
手前の溜め糞にはなぜか興味を示しませんでした。 


シーン3:12/18 
激しい雪が降り、林道はすっかり新雪に覆われました。 


シーン4:12/19 
翌日、雪が降り止みました。 
杉の枝葉に積もった雪がときどき林道にまとまって落ちてきます。 
杉は冬でも緑の葉が付いたままの常緑樹なので、空から降ってくる雪は枝葉でかなり遮られます。 
したがって、スギ林の林床の積雪量は他所よりも少ないのが普通です。 


シーン5:12/23・午前3:00 
久しぶりにタヌキが雪道を通りかかりました。 
今回も残念ながら登場シーンは撮れていませんが、画面奥の緩斜面を登って林道まで来たのかもしれません。 
雪で埋もれた溜め糞の匂いを頻りに嗅ぎ回っています。 
しかし排便することなく、立ち去りました。 
林道の雪面が凸凹しているのは、杉並木の枝からの落雪のせいです。 
開けた場所での新雪なら獣が通れば足跡がきれいに残るはずですけど、スギ林では足跡が見分けにくくなります。 


シーン6:12/24・午後23:23・気温2℃ 
今回は写真モードで撮れました。 
溜め糞に跨って排便中にカメラを見上げてるような気もしますが、ハレーションした1枚の静止画だけでは定かではありません。 
6秒間のタイムロスの後に、動画モードへと切り替わりました。 
時既に遅く、タヌキはトレイルカメラの画角を避けるように、右下へ消えました。 
結局、タヌキが雪道の溜め糞場で排便したかどうか不明です。 




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