2018/11/02

朝露を舐めるコムラサキ♂



2018年8月中旬・午前7:06

川沿いの堤防に繁茂するクズの群落でコムラサキ♂(Apatura metis substituta)が葉に止まっていました。
よく見ると黄色い口吻を伸ばして、クズの葉の表面に付いた朝露の雫を盛んに舐めています。

後半は腕を高く上げてバリアングル液晶モニタを見ながら撮影したら辛うじて翅表が見え、紫色の光沢があることから♂と判明しました。
その美しい翅を全開にして朝日を浴びながら吸水しています。
水を飲み終えると口吻をクルクルとゼンマイのように丸めました。
すぐには飛び立たず、しばらく日光浴を続けます。
(クズの葉から飛び去る瞬間は撮り損ねてしまいました。)




コムラサキ♂@クズ葉上+朝露舐め
コムラサキ♂@クズ葉上+日光浴

樹上の昼塒でうたた寝するゴイサギ成鳥(野鳥)



2018年8月上旬・午後16:11〜16:23
▼前回の記事
樹上のゴイサギ成鳥に突撃するアブラゼミ(野鳥)

池の畔に立つ高木の枝で見つけたゴイサギNycticorax nycticorax)成鳥は、夜行性なので眠そうにうつらうつらしていました。
樹種不明ですが、ケヤキですかね?(自信なし)

覚醒したゴイサギ成鳥は赤くて大きな目を見開きました。
瞬きすると白い瞬膜に覆われます。
眠そうに目が虚ろになったり薄目を開けたりすると赤目が黒くなるのは、瞳孔が開くのかな?
嘴を大きく開いて欠伸する様子が微笑ましい。

やがて樹上でソロソロと片足立ちになりました。
サギ類でよく見られるように、脚を左右交互に休めるのかもしれません。
その足をすぐに下ろしてしまったのは、風で枝が揺れたせいでしょう。
アングルを変えて後ろ姿を撮ると、繁殖期に発達する冠羽がようやく見えました。
頭部から後ろに伸びて風になびいています。

成鳥が昼塒としている大木からカメラを真下にパンすると、1羽のゴイサギ幼鳥が池の岸辺に佇み、水面を見つめていました。
ヒトに例えるなら、寝る時間なのに元気が有り余っている子供が夜更し(夜遊び)しているようなものでしょうか。

成鳥は池の対岸からしつこく撮っている私に気づいて警戒しているようで、風で揺れる横枝を歩いて移動して茂みの陰に隠れてしまいました。


視聴者の皆様には少し退屈な映像かもしれませんが、私にとってゴイサギの成鳥は長年探し求めていた幻の青い鳥だったので、ずっと見ていられるのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上+昼寝
ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上+欠伸
ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上+覚醒
ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上+覚醒
ゴイサギ成鳥(野鳥)後姿+冠羽@昼塒:樹上
ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上・全景

2018/11/01

繭を紡ぐオビガ(蛾)終齢幼虫d【100倍速映像】



オビガ(蛾)の飼育記録2018年#3


▼前回の記事
オビガ(蛾)終齢幼虫への脱皮

2018年7月下旬・午後23:05〜午前7:24・室温30〜31℃、湿度56〜59%


飼育中のオビガApha aequalis)終齢幼虫dが食欲を失い盛んに徘徊を始めました。
営繭場所を探索するワンダリングです。
4年前の飼育時には、ティッシュペーパーの空き箱(ボール紙製)に終齢幼虫を閉じ込めて繭を作らせましたが、反省点が残りました。
やや狭いぐらいの空間に閉じ込めた方が失敗なくスムーズに営繭してくれだろうと思い、今回はプラスチック容器を仕切った4×4×3.5cmの繭棚に閉じ込めてみました。
プラスチック容器の内壁は滑らかでツルツルしているので、幼虫が足場糸を張り易いように、予め全面に紙を貼っておくことにしました。
幼虫が吐く白い絹糸が見易いように、本当は背景を黒くしたいところです。
しかし手元に黒い紙が無かったので、急遽ありあわせの茶封筒を切って使いました。
糊や接着剤を使うと、その匂いを幼虫が嫌がるかもしれないと思い、両面テープで張り付けました。
天井だけ観察用の窓として半透明のプラスチックのままにしておきました。
途中からは天井部の蓋を開けても幼虫は脱走せずにそのまま営繭を続けてくれました。

午前11:21にオビガ終齢幼虫dをこの繭棚に閉じ込めてみました。
しかし日中は幼虫に動きがなく、繭を紡いでくれません。
室温が高過ぎて夏バテ状態なのでしょうか?
暗くならないと営繭しないのかな?
もしかすると食草のタニウツギの葉片を入れてやれば、その匂いで幼虫は安心したかもしれません。
夜になっても進展がないので、照明を当てずに真っ暗でやや涼しい別室にしばらくそっと放置しておきました。

午後23:00に様子を見るとようやく繭を紡ぎ始めていたので、微速度撮影を開始。
100倍速の早回し映像をご覧下さい。
営繭運動はかなり緩慢で、しかも休み休みやっています。
繭内で方向転換する際に長い抜け毛が繭に編み込まれています。
繭棚の隅っこで褐色の繭が完成しました。
なぜか周囲の仕切りに対してやや斜めに繭が作られました。

(繭の長軸が水平になっていません。)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

【おまけの映像】



↑早回し速度を少し落とした60倍速映像をブログ限定で公開しておきます。

つづく→#4:オビガ(蛾)繭cの採集


オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭準備
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭

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