2020年7月下旬・午後12:00頃・くもり
郊外の民家の庭先の花壇に咲いたヒメイワダレソウの群落で黒い小さな蜂が訪花していました。
腹部中央部の体節だけが鮮やかな赤色で、とてもよく目立ちます。
花の上を低空飛行で飛び回るものの、なかなか花に着陸しないので、狩蜂の探餌飛翔かと初めは思いました。
しかし、ようやくヒメイワダレソウの花で吸蜜しました。
派手な体色はいかにも労働寄生種っぽいのでは?と思いつつ『日本産ハナバチ図鑑』で調べてみると、コハナバチ科ヤドリコハナバチ属(Sphecodes)の一種♂と判明しました。
予想通り、コハナバチ科の他種に労働寄生するらしい。
ほとんど背側しか撮れていませんが、一瞬見えた頭楯が白いので、おそらく雄蜂♂だと思います。
ヤドリコハナバチ属は種数が多く、採集して標本を精査しないと同定は無理そうです。
『独居から不平等へ:ツヤハナバチとその仲間の生活』p197によると、
ハナバチ類は、全動物界でも多くの労働寄生者を生み出した。労働寄生種のハチは決まってなぜ派手な体色になるのか?という素朴な疑問が私はずっと以前から気になっています。
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