2017年7月下旬
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アベリアの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀
アベリア(別名ハナツクバネウツギ、ハナゾノツクバネウツギ)の生垣で忙しなく訪花しているクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀を観察していると、釣鐘型の花筒の入り口から潜り込んで吸蜜する個体もいました。
このように花の受粉を助ける採餌法を正当訪花と呼びます。
「舌が短く盗蜜癖がある」と称されるクロマルハナバチも、単純な話ではないようです。
おそらく正当訪花で蜜腺に舌がギリギリ届く個体がいるのでしょう。
アベリアの花筒の長さや捕獲したクロマルハナバチの舌の長さなどを地道に採寸すれば検証できるはずです。
撮影した2匹は、後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けている個体と空荷の個体でした。
大型の個体は頭部と胸背が白い花粉で汚れています。
ある個体が外役中にアベリアの花筒の深さに応じて臨機応変に正当訪花と盗蜜行動を切り替えるのかどうか、気になるところです。
残念ながら、この生垣ではあまりにも蜂の数が多い上に飛び回る動きが早過ぎて、追跡の途中で見失ってしまいました。
外役の経験豊富な個体が学習の結果として盗蜜を覚えるのかな?
生まれつき舌の短い個体が盗蜜しがちなのでしょうか?
それとも気紛れな日和見主義なのでしょうか?
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※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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