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水田で水を飲むハシボソガラス(野鳥)
高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#8
2017年5月中旬・午後17:24~17:43
久しぶりに給餌シーンを撮影すると、巣内のハシボソガラス(Corvus corone)雛鳥が順調に育っていました。
雛の数はおそらく3羽。
帰巣した親鳥αが鉄骨を伝って巣に接近すると、育ち盛りの雛は一斉に伸び上がって必死に餌乞いします。
このときの背丈で雛の成長を感じます。
大きく開けた嘴の中が赤いことをしっかり確認できました。
これがカラスの幼鳥の特徴で、成鳥になると黒くなります。
遠くて餌乞いの鳴き声は聞き取れませんが、空腹を一番アピールできた雛が親鳥に餌をもらえるのでしょう。
食後に未だ覚束ない足取りで巣内を動き回る雛を親鳥はしばらく見守っています。
雛が脱糞しなかったようで、親鳥αは次の餌を取りに出かけました。
しばらくすると、外出したはずの親鳥αが鉄塔の右の車道沿いの電線に止まって休んでいることに気づきました。
遠くから撮影している私の存在に気づいて見張っているのかもしれません。
次に興味深いことが起こりました。
左の餌場から飛来した別の親鳥βが鉄塔に着地せず素通りしました。
一体どこに向かうのかと不思議に思って見ていると、住宅地の電線に止まった親鳥αの方へ急行しました。
おそらく営巣地の縄張りに侵入したよそ者だとみなして、追い払うために駆けつけたのでしょう。
攻撃する直前にパートナーだと気づいたようで、挨拶してから(?)旋回して鉄塔に引き返しました。
帰巣した親鳥βは雛に給餌してから飛び去りました。
ニアミスした際に番(つがい)の間で合言葉のような音声コミュニケーションがあったのですかね?(私には聞こえませんでした)
視覚に頼っているのだとすれば、カラス同士はどうやって個体識別しているのか、カラスに聞いてみたいものです。
(カラスの専門家でも外見からの性別判定や個体識別はほとんど無理なのだそうです。)
番(つがい)はお互いの行動パターンをほぼ把握していて、もしかすると今回αはいつもと違う場所に止まっていたのでβは不審に思ったのかもしれません。
私もここで観察していると、親鳥がお気に入りの止まり場所が何箇所かあることに気づきました。
ここでαとかβと呼んだのは全く便宜的なもので、どちらが優位とか大きいなど他意はありません。
3回目に戻ってきた親鳥はなぜか回りくどい帰巣ルートをとりました。
左から飛来すると、巣の右下の鉄骨に一旦着地しました。
すぐに飛び上がって巣の上の鉄骨に止まり直し、鉄骨を一段降りてから帰巣しました。
雛に給餌を済ませると巣の右横の鉄骨で休息。
今度はなかなか出巣せず辺りを監視しているだけなので、映像はここまで(残りのシーンは退屈でカット)。
つづく→#9:巣で羽ばたき練習をするハシボソガラスの雛(野鳥)
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