2024/07/30

オニグルミの給餌場を素通りするニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 

2023年10月下旬・午後15:45頃・くもり 

山林に設置したトレイルカメラに昼間からニホンカモシカCapricornis crispus)がいきなり写っていました。 
珍しくフルカラーで録画されています。
ここは様々な野生動物が行き交う獣道になっているのです。 



泥汚れの付いた(イノシシの仕業)カラマツの幹の匂いを嗅いだり、眼下腺を擦り付けてマーキングしているかもしれませんが、肝心の頭部が写っていません。 
後ろ姿の股間を見ても外性器が見えず、性別は不明です。 

カモシカはそのまま左に立ち去りました。 
カラマツの木の根元に私が給餌したオニグルミの実(果皮つき)にカモシカは全く興味を示しませんでした。 
カモシカの食性を考えると、これは全く予想通りの反応です。



川でミゾソバの花を食べるカルガモ(野鳥)

 

2023年10月下旬・午後16:00頃・くもり 

私が夕方に橋を渡っていたら、下を流れる川で2羽のカルガモAnas zonorhyncha)が何かを採食していました。 
欄干の隙間から覗いて見ると、カルガモは流れの速い浅い川を遡上しながら、岸辺に生えたミゾソバの群落から白い花を次々に食べていました。 
頭上に伸びたミゾソバの花も首を伸ばして啄みます。 
花を食べるカルガモを見たのは初めて、ちょっと興奮しました。 
ミゾソバの葉や実(種子)ではなく、明らかに花だけを選んで嘴でちぎり取って採食しています。 
途中から1羽のカルガモは、ミゾソバの群落が密生する中州に上陸して、花ばかり食べ漁っていました。 

私が橋の上から見下ろすようにカメラを向けても、カルガモは逃げずに採食を続けました。
よほどミゾソバの花が美味しいのでしょう。 
カメラの電池残量が少なくて冷や冷やしたのですが、完全に使い切るまでなんとか動画で記録することが出来ました。 

ところで、ミゾソバの花と言えば普通はピンク色ですけど、今回見たミゾソバの花は全て白色でした。 
調べてみると、シロバナミゾソバという種類(亜種ではなく、ミゾソバの変種)もあるそうです。 


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7日後に現場を再訪して撮ったミゾソバの写真も以下に掲載しておきます。

2024/07/29

秋の旧営巣地でニホンアナグマの幼獣2頭が取っ組み合いを長々と繰り広げる【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2023年10月下旬 

シーン0:10/20・午後14:16・気温31℃(@0:00〜) 
シーン0:10/23・午後13:36・気温18℃(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 
新機種のトレイルカメラ2台を平地の二次林に設置し、ニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)を見張っています。 


シーン1:10/26・午後18:32・気温14℃(@0:08〜)日の入り時刻は午後16:51 
日没後の晩に 2頭のアナグマが現れました。 
巣口Lで対峙すると、1頭が跳ね回って相手を挑発しています。  
「一丁やるか?」と遊びに誘っているようで、2頭とも左に消えました。 
左の死角から鳴き声が聞こえてきます。 
いかにも幼い(遊びたい盛りの)行動から、おそらく幼獣の兄弟姉妹だと思うのですが、体つきがすっかり成長していて素人目には幼獣だと分からなくなりました。 


シーン2:10/26・午後18:35(@0:25〜) 
巣口LRの中間地点で寝技の取っ組み合い(格闘遊び)が繰り広げられています。 


シーン3:10/26・午後18:36(@1:25〜) 
疲れを知らない幼獣2頭による格闘戦が続いています。 
組み合ったまま地面をゴロゴロ転がりました。 
本気の喧嘩ではなく、仲良くふざけて遊んでいる印象です。 


シーン4:10/26・午後18:37(@2:25〜) 
しばらくすると、ようやく取っ組み合いを解消して1頭が離れ、セットを走り回ります。 
今度は追いかけっこ遊びに移行しました。 


シーン5:10/26・午後18:38(@2:56〜) 
再び組んずほぐれつの取っ組み合いが繰り広げられています。 
ときどき短い唸り声を上げたり、イヌのようにワンッ♪と鋭く鳴いたりしました。 
初めはふざけてレスリングしていたのが、だんだん本気になってきたのでしょうか? 
レンズに水滴が付いているのか、画面全体が曇っていて、はっきり見えないのが残念です。 


シーン6:10/26・午後18:39(@3:26〜) 
肉弾戦の遊びが続いています。 


シーン7:10/26・午後18:38・気温13℃(@3:26〜) 
別アングルで設置したトレイルカメラでも広角の監視映像が撮れていました。 
巣口LRの中間地点で2頭のアナグマ幼獣が延々と取っ組み合いをしています。 
ときどき唸り声が聞こえます。 
1頭が走って逃げ出すと、もう1頭が追いかけます。 
巣口Rの手前に戻ってくると、格闘遊びを再開。 
互いに向き合って、隙あらば相手を甘噛みしています。 
ワン♪、キャン♪のような短く鋭い鳴き声♪をときどき発します。 


シーン6:10/26・午後18:39(@3:26〜) 
別アングルの監視映像に切り替えます。 
2頭のアナグマが肉弾戦の遊びを止めると、走らずに左へノソノソと向かいました。 
疲れて休戦したのかな? 

すぐにまた小走りで戻ってきて、巣穴Lに続けて入りました。 
しばらくすると、1頭が後ろ向きで巣穴Lの外に出てきて、前足で地面を掻きました。 
またすぐに入巣L。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
アナグマの幼獣がセットに現れたのは久しぶりです。(夏以来です) 
長らく来なかったので、てっきり子離れ・分散したのかと思っていました。 
春にここで生まれた幼獣4頭のうち仲良しの2頭が旧営巣地に戻ってきて、取っ組み合いの遊びを長々と繰り広げていました。 
格闘遊びも追いかけっこ遊びも、夏にはアナグマの幼獣同士でよく見られた行動です。 
秋になって久しぶりに見ました。 

私は幼獣間の遊びだと解釈したのですが、もしも力比べで上下関係を決める真剣な闘争行動だとすると、話は変わってきます。 
越冬用の巣穴を巡る縄張り争いなのでしょうか? 
来季のヘルパー♂を決める争いなのかな? 
母親♀が育った幼獣を攻撃して縄張りから追い払う「子別れ」の行動ならもっと激しいはずです。 



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