2024/03/28

放尿しながら跳んで逃げるニホンアマガエル

 

2023年7月上旬・午後12:30頃・晴れ 

里山の林道でタニウツギの葉の上にニホンアマガエルHyla japonica)が座っていました。 
体色が青緑の個体です。 
保護色になっていないので、目立ってしまいます。 
しばらく時間が経てば緑に変色して周囲と馴染むのでしょうか? 三
脚を持参していれば、タイムラプス撮影で確かめたかったです。 
ちなみに、アマガエルがはっきりと変色するには30~40分かかるそうです。 (『ニホンアマガエルの体色変化』PDFより) 
あるいは、この個体は生まれつき黄色の色素が足りない変異個体なのかもしれません。 

【参考ニュース記事】


私が指先でアマガエルの体にそっと触れると、逆側へ横っ飛びで逃げました。 
(カメラのバックモニターを見ながら利き手ではない左手の指でぎこちなく触れたので、うっかりカエルの左眼球に触れてしまいました。) 
隣の葉に止まり直していたアマガエルの背中を再び指で触れると、今度は前に飛んで逃げました。 
最後は草むらに落ちて見失いました。 

緊急避難の跳躍行動を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:43〜) 
1回目は透明な液体を大量に放出しながらジャンプしていました。 
アマガエルが軽量化のために失禁(排尿)したのでしょう。 
鳥も飛び立つ前後にしばしば脱糞します。
動画を撮りながらタニウツギの葉を斜めに傾けていたので、水滴が初めから葉に付いていた訳ではありません。 
2回目はタニウツギの葉の窪みに初めから水滴が溜まって濡れていました。 
これが雨の滴なのかカエルの小便なのか、不明です。 
アマガエルのジャンプをハイスピード動画で撮ればよかったですね。 


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・Nature Discovery Books アマガエルのヒミツ

2024/03/27

夜の渓谷で鼻息を荒らげて威嚇するニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 雪崩に埋もれた渓谷を深夜に連れ立って渡る2頭のニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】 

里山の渓谷(沢の源流部)が厳冬期に雪崩で埋もれ、そこを野生動物が恐る恐る渡っていました。 
春以降も引き続き定点観察したかったのですけど、トレイルカメラの台数が足りなくなり、泣く泣く引き払いました。 
他所のプロジェクトがようやく一段落ついたので、夏の渓谷を無人センサーカメラで監視することにしました。 
夏には切り立った崖を登り降りして沢を渡る野生動物の足跡や蹄跡が地面に残っています。(フィールドサイン)

 

冒頭のシーンは明るい昼間に撮れた現場の様子なのですが、ひどいモアレが生じてしまいました。
こんな症状は初めてです。
古いトレイルカメラを騙し騙し使い続けてきたので、いよいよ寿命なのかも知れません。
カメラを設置しながら試写したつもりなのですけど、夏の日差しが眩しすぎてカメラの液晶画面がよく見えず、ろくに確認できていませんでした。
こういうときの対処法として、液晶画面を覆う日除け(液晶サンシェード)を後に自作することになります。
幸い、夜の暗視映像には影響を及ぼしませんでした。


2023年7月上旬・午後21:25頃 

真っ暗な晩にトレイルカメラが起動すると、沢の流れる水音に混じってフシュ、フシュ♪と聞き馴染みのある音が渓谷の対岸から何度も鳴り響きました。 
ニホンカモシカCapricornis crispus)が対岸に現れたようで、立ち止まって何度も鼻息を荒らげているようです。 
しかし、威嚇の対象が不明です。 
まさかトレイルカメラの存在に気づいて警戒し、威嚇しているのでしょうか? 
あるいは夜の獣道で他の野生動物と遭遇したのかもしれません。
残念ながらトレイルカメラの旧機種は赤外線の光量が弱くて対岸までほとんど届かず、暗視映像ではカモシカの2つの目が点のように白く光っているだけです(赤丸@0:05)。 
動画編集時に試しに自動色調補正してもカモシカの姿は見えてこなかったので、その処理はキャンセルしました。 
それでも熱源の動きを検知するセンサーの感度には感心します。
カモシカが此岸に向かって渓谷を渡ってくれるかと期待したものの、そのまま90秒間の録画時間が終わってしまいました。 

ひょっとすると、同じ日の昼過ぎ(午後13:20〜13:40; 約8時間前)に私とつづら折れの山道で遭遇した♂と同一個体という可能性があります。 
明るい日中に出会ったときには、鼻息を荒らげて私に対して威嚇することは一度もありませんでした。

 関連記事(同日の撮影)▶  


※ カモシカの鼻息威嚇が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【追記】
渓谷の深さの計り方。
沢の源流部で深い渓谷を渡るために、ヒトも野生動物も両岸の切り立った険しい崖を登り降りしなければいけません。
有蹄類のニホンカモシカが渡る場合は、「義経の鵯越の逆落し」のような迫力のある動画がトレイルカメラで撮れるのではないかと期待しています。
ところで、渓谷の深さをどうやったら測れるでしょうか?
長いロープを使うなど色々と考えてみたのですが、携帯したGPSで標高の表示をリアルタイムで見ながら実際に渡ってみると、両岸と谷底の高低差はわずか4〜5mでした。
私の個人的な体感としては10m以上ありそうだったのに、拍子抜けしました。   




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ナンテンの花で採餌するヒメハナバチの一種♀

 

2023年7月上旬・午前11:05頃・くもり 

街なかで民家の軒下に植栽されたナンテンにヒメハナバチ科の一種♀(種名不詳)が訪花していました。 
通常マクロモードでカメラのレンズをそっと近づけても、訪花中の蜂は逃げませんでした。 
口吻を伸ばして吸蜜する蜂をよく見ると、後脚の花粉籠に黄色い花粉団子を満載しています。 
採餌の合間に身繕いして、体毛に付着した花粉をまとめて花粉籠に移します。 

トラマルハナバチ♀も同時に訪花していましたが、互いに無関心でした。 

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