2023/04/14

夜のスギ林道で撮れたハクビシンの尻尾【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年10月上旬・午後23:45頃・気温16℃ 

里山のスギ林道に設置した自動撮影カメラに秋の深夜、謎の尻尾が写っていました。 
なぜかカメラの起動が遅れたせいで、林道を右に立ち去る獣の細長い尻尾がチラっと写っただけでした。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。 
長い尻尾の先が黒いので、ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)ですね。 
ホンドテンの尻尾とは違います。 

タヌキとアナグマが共有する溜め糞場sの匂いをもし嗅いだとしたら林道上で立ち止まったはずですから、ハクビシンは全く興味を示さずに素通りしたことになります。 
もしかすると、右からやって来たハクビシンがトレイルカメラの起動に驚き、慌てて右に引き返したのかもしれません。

この地点でハクビシンは初登場になります。

関連記事(1年前の撮影)▶ 夜の山道を歩くハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

同じ山系の尾根道に昨年ハクビシンが出没していたので、今回はあまり驚きはありません。 
このときも匂いも嗅がずにタヌキの溜め糞場cを素通りしていました。 

トビにモビングして電線から追い払うハシブトガラス(野鳥)

 

2022年10月上旬・午後16:30頃・くもり 

夕方の郊外でトビMilvus migrans)が電線に止まっていました。 
トビが電柱の天辺ではなく細くてバランスの悪い電線に止まっているのは珍しいので動画に撮り始めると、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が飛来してトビと同じ電線に隣り合って止まりました。 
明らかにカラスの挑発行為です。 
ハシブトガラスが電線から急に飛び立ち、トビに対して威嚇するように軽い空中戦が勃発しました。 
モビング(擬攻撃)されたトビは応戦するのではなく、あっさり電線から飛び去りました。 
トビが力強く羽ばたいて電線から飛び去る様子を上手いこと流し撮りできました。 
モビングの様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:43〜1:55) 
※ スロー映像は動画編集時に逆光補正を施しています。 

縄張りから猛禽を追い払ったハシブトガラスは電線に居残り、カーカー♪と勝利の凱歌を上げました。 
実は手前の電柱にハシボソガラスも野次馬のように来ていて、ガーガー♪と鳴きました。 
いざとなったらハシブトガラスに加勢してトビへのモビングに参加するつもりだったのでしょう。 
私がしつこくカメラを向けてもカラスたちは強気で、飛び去りませんでした。
もう少し暗くなるとカラスが塒入りする時間になります。


2023/04/13

右背に黒斑があるニホンカモシカが道草を食う未明【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月上旬・午前4:00頃(日の出時刻は午前5:35) 

里山の林道で年中水溜りのある区間を自動撮影カメラで見張っています。 
ジメジメとした林道上に生い茂るミゾソバなどの下草を採食しにニホンカモシカCapricornis crispus)が代わる代わるやって来ます。 
この日も未明にカモシカが単独で左から登場しました。 
採食の合間に体を曲げて右脇腹を舐めました。(@0:08〜) 
吸血性の虫に食われて痒かったのかな? 
林道を少しずつ右に移動しながら下草をムシャムシャとひたすら食べ続けます。 

カモシカの角や耳に分かりやすい特徴が無い場合は、個体識別に困ります。 
この個体は右背に黒斑がありました。 
個体識別に使える安定した母斑(生まれつきの斑紋)なのかどうか、いまいち自信がないのですけど、とりあえず気にしてみることにします。
カモシカが逆方向に(右から左へ)通過した場合には左半身しかカメラに写りませんから、「右背黒班」の有無を確認できません。(設置する監視カメラをもう1台増やして逆方向からも同時に狙えば良さそうです。)

カモシカがふと頭を上げて、トレイルカメラを凝視しました。 
録画中のカメラが発するかすかな電子ノイズや赤外線LEDの発光が気になっているのかもしれません。 

強い夜風が吹くと、カメラを固定したミズナラの幹がゆっくりと左右に大きく揺れます。 (映像自体も左右にゆっくり揺れています。) 

ニホンカモシカが再び体を曲げて、右後脚の腿を舐めました。(@2:35〜) 
毛繕いというよりも、おそらく吸血性の虫に食われて痒いのでしょう。 
頭をプルプルと激しく振って身震いしました。(@3:33〜) 
夜も頭部を目がけて飛来するヤブ蚊の群れを振り払っているのかな?と想像したものの、暗視映像にヤブ蚊は写っていません。 


ランダムに記事を読む

  • コガタスズメバチ♀の探餌飛行08/08/2014 - 0 Comments
  • アカゲラ♀がイラガ(蛾)の繭を砕いて採食【冬の野鳥】22/02/2012 - 0 Comments
  • 雨天時にロータス効果を発揮するサトイモの葉08/12/2018 - 0 Comments
  • 威嚇誇示するガザミグモ♀亜成体(蜘蛛)24/03/2011 - 0 Comments
  • ユリズイセンの花蜜を吸うキアゲハ18/09/2014 - 0 Comments