2022/09/02

夜に水場を調べに来たツキノワグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年7月上旬・午後20:57・気温19℃ 

山中の泉を監視しているトレイルカメラに夜、ツキノワグマUrsus thibetanus)が写りました。 
赤外線の暗視映像でクマの毛皮は漆黒に見えます。 

左岸から身を乗り出して水面の匂いを頻りに嗅いだのに、水を飲んだり浴びたりしないで林道を左に立ち去りました。 
この水場は山の湧き水が溜まったものです。 
湧き水(地下水)自体は夏でも冷たくてきれいなのですが、浅い池に入って歩いたりすると、底に堆積した泥や落ち葉からドブ臭いガス(メタン?)が湧き上がります。 
この個体は池のかすかな悪臭を嗅ぎ取って嫌ったのでしょうか? (潔癖症)
実は5.5時間前に同じ水場で別個体の熊が半身浴しています。
それともトレイルカメラの存在に気づいて警戒したのかな?

歩き去る途中で池の右岸に寄り道し、灌木に顔を擦りつけたのは、カモシカがやる眼下腺マーキングを連想しました。

 

ニンニクの花で採餌するクロマルハナバチ♀

 

2022年6月中旬・午後15:15頃・晴れ 

郊外の原っぱ(休耕地)に咲いたニンニクの群落でクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。 
薄いピンクの花から花へ飛び回って吸蜜する蜂の後脚をよく見ると、1匹は花粉籠に黒っぽい(!)花粉団子を満載しています。

複数個体を撮影。
ニンニクの花粉が黒いとは知りませんでした。
ネット検索してもそのような情報が全く見つからなかったので、次に機会があれば自分でニンニクの花を分解して調べてみるつもりです。

2022/09/01

夕方のスギ山林に響き渡るツツドリ♂のさえずり♪(野鳥)

 

2022年6月下旬・午後17:20頃・くもり 

夕方に杉林の山道を歩いていると、急にツツドリ♂(Cuculus saturatus)が鳴き始めました。 
ポポ、ポポ、ポポ…♪と単調に繰り返しています。 
照度が下がり、夕方のコーラスタイムになったのでしょう。 
ちなみに、この日の日没時刻は午後19:06ですが、山の東側斜面では太陽が山の端に隠れてしまうとすぐに薄暗くなります。 
どこで鳴いているのか、ツツドリ♂の姿を見つけられませんでした。 
ツツドリはカッコウの仲間ですから、♀は托卵します。
その様子をいつか観察してみたいのですが、まずは山林で宿主の鳥の巣を見つける必要があります。

関連記事(4年前の撮影)▶ 柳でイモムシを捕食するツツドリ(野鳥)


ツツドリ♂の囀りさえずりを声紋解析してみる

オリジナルの動画から音声をWAVファイルに抽出し、スペクトログラムを描いてみました。
集音マイクを使っている訳ではないので、他種の野鳥の鳴き声のきれいな声紋の方が目立っています。



松田道生、蒲谷鶴彦『野鳥を録る―野鳥録音の方法と楽しみ方』によると、
・低い声のツツドリのさえずりは400Hzに、音の中心があり一定していることがわかります。
・ツツドリの声紋は400Hzの低音域で、一本調子に2声ずつ鳴いている。(p206、p208より引用)

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