2022/07/12

河畔林で巣材集めを中止するハシボソガラス(野鳥)

 

2022年4月下旬・午後13:25頃・晴れ 

川沿いのコンクリート護岸の下に蔓延るノイバラの群落でハシボソガラスCorvus corone)が巣材集めをしていました。 
ポキッ♪と枝が折れる音が聞こえます。 
カラスはノイバラの棘が痛くないのかな? 
近くでカメラを構えている私にどうやら気づいたようで、ハシボソガラスは作業を中断してしまいました。 

少し飛んで近くの樹上に移動しました。 
若葉が開きかけた灌木で、樹種は不明です。 
せっかく嘴で折り取った枝を、またもや捨ててしまいました。 
最後は空荷で下流へ飛び去り、近くの河原に着地。
結局、作りかけの巣に枝を持ち帰りませんでした。 

カラスが巣材集めを中止したのはなぜでしょう? 
私に気づく前から枝を折っていましたし、鳴かずに黙っていたので、私に対する威嚇としての枝折りではなさそうです。
おそらく、私があまりにも近くでじっと見ているので、警戒したり気まずくなったりしたのではないかと思います。
それとも単に、折り取った枝の長さや質(しなやかさ)が巣材として気に入らなかっただけなのかもしれません。 
若鳥が造巣の練習や巣材集めの真似事(遊び?)をしている、という可能性もありそうです。 
しかし開いた嘴の内部が黒かったので、成鳥でした。

2022/07/11

夜の河畔林で枝から枝へ跳ぶアマガエル?【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2022年5月上旬・午後21:34・小雨? 

河畔林の溜め糞場をトレイルカメラで監視していると、夜行性のカエルが写っていました。 
まずは赤い矢印が指し示す白い点に注目してください。
小さなカエルがノイバラ灌木の若葉の上に乗っている…と後に判明します。
白い点がたまに点滅するので、カエルの目が瞬きする様子がトレイルカメラの赤外線に反射しているようです。 
しばらくすると、小さなカエルが急に跳び下りました。(@0:42) 
下の枝葉に着地した後も何やら身動きしています。
 顔が正面を向いた時に白点(=眼球)が2個になりました。 

小さなカエルなので、おそらく普通種のニホンアマガエルHyla japonica)と思われます。 
カエルの狩りは視覚に頼っているはずなので、闇夜に獲物の捕食は無理だと思います。 
鳴き声を頼りに、抱接のため異性に跳びついたのかな? 
しかし、カエルの鳴き声は録音されていませんでした(聞き取れず)。 

こういうどうってことないシーンを撮ろうと思ってもなかなか撮れないので、せっかくですから記録に残しておきます。

そもそも、今回トレイルカメラが起動した原因は別にいます。 
鳥や獣など気温よりも高い熱源が動かないとカメラは起動しませんから、変温動物のカエルに対しては無反応なはずです。

2022/07/10

八重桜カンザンの花蜜を吸うスギタニルリシジミ♀

 

2022年4月下旬・午後14:50頃・晴れ 

公園に植栽されたカンザンという品種の八重桜の花が満開に咲いています。 
そこでスギタニルリシジミ♀(Celastrina sugitanii)が訪花していました。 
翅を閉じたまま口吻を伸ばして吸蜜しています。 

ルリシジミと迷ったのですが、早春に現れるスギタニルリシジミのようです。
参考ブログ(2種の識別点など):2011年 4月6日 スギタニルリシジミとルリシジミ
スギタニルリシジミの食樹がトチノキらしいので、外来交雑種ベニバナトチノキが植栽されている公園に生息するのは納得です。 
(在来種のトチノキも探せば近くの河畔林に自生しているかもしれません。) 

スギタニルリシジミ♀はピンクの花の上を歩いて登り、飛び立つと梢の上を飛び回りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、翅表がちらっと一瞬見えました。
関連記事(14年前の撮影)▶ ルリシジミ春型と桜

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