2022/02/05

山上で回る風力発電所の巨大風車

 

2021年11月上旬・午後15:15頃・晴れ 

下山してきた私が夕方に遠くの山並みを何気なく眺めたら、風力発電の風車が回っていることに気づきました。 
ベンツのエンブレムのような3枚羽の白い風車が4基、山の峰に並んで回っています。 
かなり遠いのにこれだけ目立つということは、恐ろしく巨大な建造物であることが伺えます。 
風力発電用の風車の実物を見たのは初めてです。 
巨大な使徒を連想しました。 
後で調べると、ブレード(羽根)の長さは43m、全高は約120mとのこと。 
風車の向きは風向きとは無関係で、固定されているようです。 

今までこの風車の存在に気づかなかったのが我ながら不思議です。 
西日を浴びて青空を背景にすると白い風車がよく目立ちます。 
私が少し近付くと、逆に風車が山の端に隠れてしまう上に、背景の空に白い雲がかかってしまい、てきめんに風車が見えにくくなりました。 
後に分かったことですが、巨大風車が見えるかどうかは天気や時間帯によって決まるようです。 
風が弱くて風車が止まると、遠くからは見つけにくくなります。

山形県と福島県の県境付近に風力発電所が建設されたと風の噂には聞いていたものの、これほど遠くからでも巨大風車が見えるとは知りませんでした。 
廃業したスキー場の跡地を再利用したらしく、2020年に完成し、2021年3月に売電を始めたそうです。 

風力発電所は原子力発電所に比べれば遥かにクリーンでエコなエネルギーですが、飛来した野鳥が風車に激突して命を落とすバードストライク事故が問題になります。 
特に猛禽類や渡り鳥が心配です。 
撮影中に飛来したカラスが風車に接近したように見えてヒヤッとしたのですけど、遠近感のトリックで実際はかなり離れていました。
鳥に対して目立つように風車を着色すると「景観を損ねる」とのクレームが来るのですかね? 
参考:風力発電所の生態系への影響 @wikipedia
この風力発電所をいつか間近で見学したいものです。 
日本海側の雪国は冬になると日照が少ないので、太陽光発電よりも風力の方が向いているのかもしれません。 


↑【おまけの動画】
建設プロジェクトの全貌を伝える公式映像です。

2022/02/04

山中の水場で水を飲むマヒワ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2021年10月下旬〜11月上旬 

山中の水場を監視する無人センサーカメラ(トレイルカメラ)に見慣れない黄色い小鳥が写るようになりました。 
どうやら冬鳥として渡来したマヒワCarduelis spinus)のようです。 
参考サイト:マヒワとアオジの違いと見分け方 @野鳥情報.com

シーン1:10/31 午後14:09 
画面の左上隅の対岸でマヒワが水を飲んでから飛び去りました。 


シーン2:11/1 午後13:53・気温10℃ 
池に浮かぶ落枝に乗って何度も頭を下げて水を飲む後ろ姿が写っていました。 


シーン3:11/1 午後15:49・気温11℃ 
2時間後、先程と同じ落枝に乗って飲水を繰り返しています。 

不思議なことに、マヒワは水を飲むだけで一度も水浴してくれませんでした。 



吸蜜のためヒャクニチソウの花から花へ飛び回るクマバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年11月上旬・午後12:00頃・晴れ 

街なかの民家の花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
訪花中のクマバチ♀を横から見ると、吸蜜するために口吻を伸ばしていました。 
花の盛りを過ぎたヒャクニチソウには花粉がもう残っていないようで、クマバチ♀の後脚の花粉籠は空荷でした。 
11月に元気に採餌活動しているクマバチ♀を見るのは初めてかもしれません。
関連記事(3年前の撮影)▶ セイタカアワダチソウの花で休むクマバチ♀
ヒャクニチソウはもう枯れかけで、葉の緑色も花弁の赤紫色も色あせて薄くなっています。 
ハナバチ類は赤色系の花をあまり好まない(昆虫の視細胞で赤は見えにくい)はずなのに、蜜源が乏しくなる晩秋は好き嫌いを言ってられないのかもしれません。

クマバチ♀がヒャクニチソウの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:52〜) 
日差しが強く、絶好のハイスピード動画撮影日和です。 
吸蜜後は飛び立つ前に前脚で顔を拭うことがありました。
少し飛んだだけで隣の花に移動します。 
花弁が隣接している場合は、省エネのために歩いて移動しました。 

最後はNGシーンです。 
花から飛び立とうとしたクマバチ♀の爪先が管状花に引っかかり、無様に滑落してしまいました。 
幸い、隣接する花に落ちたようです。

 

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