2020/12/21

アオダイショウの高速ベロ【HD動画&ハイスピード動画】

 

2020年9月上旬・午前6:40頃・晴れ

朝の農道でアオダイショウElaphe climacophora)が横たわっていました。 
ロードキルの死骸かと思いきや、私が近づくと警戒して赤い舌をチロチロと高速で出し入れするようになりました。 
先割れした舌の先端部は赤黒くなっています。 
アオダイショウの舌の伸縮運動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:49〜) 
細い舌が鞭のようにしなっています。
ヘビや一部のトカゲが二叉に分かれた舌を頻繁に出し入れしているのは、舌に付着させた空中の化学物質をそれぞれ左右の鋤鼻器に運ぶためである。(wikipediaより引用)
蛇には瞼がないので、表情(感情)を読み取れません。 
 
▼関連記事(6年前の撮影) 
シマヘビの高速ベロ【HD動画&ハイスピード動画】





クモの網を調べに来たヤマトシリアゲ♀

 

2020年8月中旬・午前8:45頃・晴れ 

山間部の道端に咲いたホツツジの花の周囲にクモの網が張り巡らされていて(棚網?)、非粘着性の糸に ヤマトシリアゲ♀(Panorpa japonica)が止まっていました。 
体色が黄色っぽい個体で、右の触角がなぜか曲がっています。 

ホツツジの花粉や花蜜を目当てに訪花したというよりも、クモの網にかかった虫の死骸を盗もうとしているように見えたので、急いで動画に撮り始めました。 
慌てていたので、なかなか被写体にピントがしっかり合いません。 
網を張った主(クモ)は隠れ家に潜んでいるのか、姿が見当たりませんでした。 
 『日本動物大百科9昆虫II』でシリアゲムシの食性を調べると、
シリアゲムシ科の成虫は傷ついたり死んだ昆虫をおもに餌とするが、果実を吸汁することもある。時にはクモの巣にかかった獲物をくすねることもある。(p170より引用)
「雑食性で、花粉や他の昆虫の死体などを食べる。シリアゲムシはクモの網に引っかかった虫を横取りする」ことが知られています(wikipediaより引用)。  

▼関連記事(8年前の撮影)

しかし横の道を車が走り去ると、驚いたヤマトシリアゲ♀は飛び去ってしまいました。 
少し飛んだだけで近くのイタヤカエデ幼木の若葉に着陸し、翅の黒紋を誇示するように翅を動かしています。

2020/12/20

ベッコウガガンボ♀の飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】

 

2020年9月上旬・午前8:25頃・晴れ 

峠道のガードレール脇に生えたアカソの葉に見慣れない虫が乗っていました。 
黒と赤のツートンカラーで、なかなか格好良いです。
腹端を少し上にヒクヒクと持ち上げているのでてっきりシリアゲムシの仲間かと思いきや、帰宅後に調べるとベッコウガガンボ♀(Dictenidia pictipennis fasciata)と判明。 
♂は触角が櫛状に発達するらしいので、この個体は♀ですね。 

アカソの葉を舐めて朝露を吸水しているように見えたのですが、口元を接写できなかったので定かではありません。 
単に休息してるだけ?

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:27〜) 
物を投げつけると、慌てて離陸した直後にベッコウガガンボ♀は隣の葉に長い足がひっかかり、つんのめるようにバランスを崩しかけました。 
それでもなんとか空中で体勢を整えて飛び去りました。 

鈴木知之『朽ち木にあつまる虫ハンドブック』で別件の調べ物をしていたらベッコウガガンボが載っていて、意外な情報を知ることが出来ました。
幼虫は腐朽材を食べて玉状の糞をする(p73より引用)
ガガンボの暮らし(生活史)は種によってかなり多様で奥が深いのですね。

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