2020/02/26

夕暮れの池で飛び回るカワセミ♂(野鳥)



2019年9月上旬・午後18:09(日没時刻は18:02)

溜池でカワセミ♂(Alcedo atthis bengalensis)が甲高くチィ、チィ♪と鳴きながら興奮気味に忙しなく飛び回っていました。

池の岸に立つ柳の樹上から飛び立ったカワセミは、ガマの群落を経由してから奥のヨシ群落に飛んで行き、姿を消しました。
何か昆虫を捕食しているのかと想像したのですが、どうでしょう?
池に飛び込んで小魚を取っている訳ではありません。
ヨシ原からすぐに戻って来ると池の上を低空で飛び、元居た柳の茂みに飛び込みました。
またすぐに少し飛んで右にある別な枝に止まり直しました。
ようやくカワセミが落ち着いて横を向いてくれたので、下嘴の色が黒い♂と判明しました。
カワセミ♂の飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

このまま柳の樹上をねぐらとするのでしょうか?
その後私がゴイサギ幼鳥の動向に気を取られていたら、いつの間にかカワセミ♂は居なくなってしまいました。


※ 夕暮れに撮った薄暗い映像なので動画編集時に彩度を少し上げています。
鳴き声が聞き取れるように音声を正規化して音量を強制的に上げました。


カワセミ♂(野鳥)@溜池:柳樹上

スズバチ♂の探雌飛翔とミネラル摂取【HD動画&ハイスピード動画】



2019年9月下旬・午前10:40頃・くもり

平地の砂利道を低空で飛び回るスズバチOreumenes decoratus)を発見。
いかにも♀が巣材の泥玉を作りそうな場所(採土場)なのに、右往左往するばかりでいつまで経っても地面で巣材集めを始めません。
着陸したスズバチをよく見ると雄蜂♂でした。
交尾相手の♀を待ち伏せしているようです。

地上で休息中に前脚で触角を拭って身繕いしています。
ときどき地面を舐めているのは、土に含まれるミネラル(塩分)を摂取しているのでしょう。
♂の蝶では珍しくない行動ですが、蜂ではあまり見たことがありません。

▼関連記事(6〜7年前の撮影)
土を舐めるジガバチ♂
ヤマジガバチの労働寄生#4:ミネラル摂取

路上でしばらく休むと方向転換して飛び立ち、探雌飛翔を再開。
砂利道から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:08〜)


つづく→野菊の花蜜を吸うスズバチ♂


スズバチ♂:顔@砂利道+ミネラル摂取
スズバチ♂:背面@砂利道+ミネラル摂取

2020/02/25

ノシメトンボ♀を捕食するシオカラトンボ♀



2019年9月下旬・午前10:55頃・くもり

砂利を敷いた農道で2匹のトンボがもつれ合うように暴れていました。
てっきり、尾繋がりの状態になった♀♂ペアが落ち着いて交尾できる場所を探してあちこち飛び回っているのかと初めは思いました。
ところがよく見ると、2匹は別種のトンボでした。
驚いたことに、シオカラトンボ♀(Orthetrum albistylum speciosum)が狩ったばかりのノシメトンボ♀(Sympetrum infuscatum)の複眼をかじっていました。
私が撮りながら近づこうとしたら、シオカラトンボ♀は獲物を抱えたまま慌てて飛び立ちました。
飛び立って逃げる瞬間を、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
パニックになったのか、ポロシャツを着た私の胸にも一瞬止まりました。
(しかし、動画ではピントを合わせる余裕がなくて編集でカットしました。)

逃げたシオカラトンボ♀は、道端に生い茂るヨモギ
の群落に翅を広げたまま着地しました。
ヨモギの花穂に止まって落ち着いたシオカラトンボ♀は、獲物の頭部(複眼)をどんどん貪り食います。
獲物はもう暴れるのを止めました。
虫の息のノシメトンボ♀が腹端から黄色い卵塊を産卵しているようです。
シオカラトンボ♀は、左後翅の先端が千切れたように欠損した個体でした。

トンボ同士の壮絶な捕食シーンを観察したのは初めてかもしれません。
この調子だと、同種の共食いもありそうです。
獲物の胸部や腹部も残さずに食べるのかどうか、長撮りすればよかったですね。
あいにく三脚を持ってこなかったので、微速度撮影できませんでした。


シオカラトンボ♀@農道+ノシメトンボ♀捕食
シオカラトンボ♀:側面@ヨモギ花穂+ノシメトンボ♀捕食
シオカラトンボ♀:背面@ヨモギ花穂+ノシメトンボ♀捕食

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