2019年8月上旬
川沿いのコンクリート護岸に繁茂するクズの葉の上でオオニジュウヤホシテントウ(Henosepilachna vigintioctopunctata)がウロウロと徘徊していました。
クズ(マメ科)はオオニジュウヤホシテントウの食草(ナス科、ウリ科)ではありません。
この個体はなぜか後翅をしっかり畳んでおらず、先端をはみ出したまま歩き回っています。
風で揺れるクズの葉の上で何度か翅を開きかけては止めました。
今にも飛び立ちそうなので、動画に撮ってみましょう。
すると予想通り、オオニジュウヤホシテントウはクズの葉縁で立ち止まると鞘翅をパカッと広げて後翅を羽ばたかせると、こちらに向かって飛んで来ました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
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オオニジュウヤホシテントウ@クズ葉 |
2019年7月下旬・午前7:10
山麓に植林されたスギ(杉)林で横枝に腰掛けていた若いニホンザル(Macaca fuscata fuscata)が木から身軽にヒョイと降りました。
頭を下にして真っ逆さまに幹を降りるやり方はヒトには真似できません。
林床を遊動し始めました。
右手を素早く伸ばして下草に居た虫を捕まえようとしたものの、取り逃がしたようです。
その代わりに座り込んで草(シダ?)を採食。
口をモグモグしながらチラチラと振り返り、斜面の上に居る私の様子を窺っています。
警戒したのか急に駆け出して助走を付け、スギの幹に勢いよく跳びつくとスルスルとよじ登りました。
体重が軽そうですが、それにしても素晴らしい身体能力ですね。
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ニホンザル:子猿@スギ林床+採食・捕虫 |
2019年7月中旬・午前5:31〜5:55
早朝からチゴハヤブサ(Falco subbuteo)が、いつものお気に入りの止まり木(ヒノキ高木の天辺で枯れた枝の部分)で念入りに羽繕いを繰り返していました。
朝日を浴びる順光のアングルを探して回り込むと、なかなかフォトジェニックに撮れました。
チゴハヤブサの特徴である褐色の下腹がしっかり見えます。
尾脂腺の脂を嘴で全身の羽根に塗り広げています。
ときどき尾羽を扇のように広げるストレッチ運動(?)が、ちょっと面白いですね。
翼も右、左の順にストレッチ運動しています。
羽繕いの合間にときどき鳴いたのですけど、私がカメラを向けると鳴き止んでしまい、鳴き声を動画に記録できませんでした。
近くでカラスがずっと鳴いています。
このチゴハヤブサはドバトを狩った直後ではないか?と私は推測しています(→理由)。
しかし、もっと高倍率の超望遠レンズが無いと、捕食した獲物の返り血を浴びているかどうか見分けられません。
狩りの瞬間を観察するには、もっと早起きして見に来ないといけないのかもしれません。
つづく→チゴハヤブサとカラスが空中戦の大喧嘩(野鳥)