2018年10月中旬・午後12:45
畑を飛び回っていたモンシロチョウ♂(Pieris rapae)がキャベツの葉に止まりました。
翅を広げて日光浴を始めました。
恥ずかしながら私は今までモンシロチョウの外見による性別判定法を知らなかったのですが、フィールドガイド『日本のチョウ』という図鑑を紐解くと、この個体は♂のようです。(前翅の表面の前縁付近が灰色を帯びるのが♀)
ここで♀を待ち伏せするつもりなのでしょう。
そこへ突然、一頭のヒメアカタテハ(Vanessa cardui)が飛来し、なぜか休息中のモンシロチョウ♂に興味を示しました。
短い出会いを、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。(その後に通常速度の映像が流れます)
ヒメアカタテハがモンシロチョウの背後から迫ると、モンシロチョウ♂は開いていた翅を数回閉じました。
交尾拒否するモンシロチョウ♀がやるように腹端を高々と持ち上げることはありませんでした。
この個体が♂だと分かれば不思議ではありません。
ヒメアカタテハはすぐに飛び去り、続いてモンシロチョウ♂も飛び立ちました。
私はヒメアカタテハの性別を外見で見分けられないのですが、もし♂だとしたら、まさか似ても似つかぬモンシロチョウに誤認求愛したのですかね?
ヒメアカタテハが縄張りを守っているにしても、食草ではないキャベツ畑を縄張りにする意味が分かりません。
(逆にモンシロチョウがキャベツ畑に縄張りを張って守る行動をするなら理解できます)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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モンシロチョウ@キャベツ葉+日光浴 |
2018年10月上旬
民家の玄関前で茶白のイエネコ(Felis silvestris catus)がニャーゴ、ニャーゴ♪と鳴いています。
鳴きながら下げた尻尾の先を左右にくねらせています。
歩いた際に股間に睾丸ωが見えたので、去勢されていない雄猫♂と分かりました。
首輪は付けていませんが、この家で飼われている猫でしょう。
私は猫を飼ったことがないので分からないのですけど、飼い主に餌をねだる鳴き声なのかな?
開け放した玄関から入ると振り返り、ポーチの階段に腰を下ろして座りました。
このネコの鳴き声を声紋解析したいところですが、近くで工事している騒音がうるさいので諦めました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施し音量も上げています。
マメドクガの飼育記録#7
▼前回の記事
マメドクガ(蛾)幼虫の徘徊運動
2018年10月下旬
12日前に脱皮して以来、マメドクガ(Cifuna locuples confusa)の幼虫は食欲が全くありません。
食草として与えたクズの葉裏に隠れてじっとしたままです。
なんだか体長が縮んでいて気になります。
本種は幼虫越冬するらしいのですが、早くも休眠状態に入ったのでしょうか?
死んだのかと心配になり、微速度撮影してみました。
撮影のためにクズの葉を裏返して、毛虫を接写します。
撮影用の照明を長時間当てても、眩しい光を嫌がって覚醒することもありませんでした。
100倍速の早回し映像を見てみると、たまに身じろぎしたので、生存を確認できました。
裸のイモムシとは異なり、毛虫は背脈管(昆虫の心臓)の拍動が見えません。
食草のクズを蔓ごと花瓶の水に入れていたら、葉柄から葉がポロリと自然に脱落するようになりました。(落葉)
野外でもマメドクガ幼虫は落ち葉の下に隠れて雪に埋もれ、長く厳しい冬を越すのでしょう。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
deflickerフィルター処理をかけてLED照明による画面のチラつきを抑えました。
↑【おまけの動画】
deflickerフィルターを使わないと画面がチラつきます。(ブログ限定公開)
冬季は飼育容器ごと外気の低温に晒しておきました。
しかし残念ながら、冬越しさせることに失敗してしまいました。
春になったら、マメドクガ幼虫は死んでいました。
つづく→#8
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マメドクガ(蛾)幼虫@クズ葉裏+休眠越冬 |