2011/01/06
ヒメオドリコソウで吸蜜するツツハナバチ♂?
2010年5月上旬
ヒメオドリコソウの花で蜜を吸って回る蜂がいました。
近くの竹筒トラップに営巣したツツハナバチかと思うものの定かではありません。
触角が長いので♂なのかな?
それとも春先に出現するニッポンヒゲナガハナバチとかですかねぇ?
全く自信が無いので、映像から見分けられるようでしたら、どなたか教えて下さい。
頭部に赤い粒々が付着している個体が目立ちました。
赤ダニに寄生されているのでしょうか。
それとも訪花の際にどこかで赤い花粉を貰ってきたのだろうか。
≪追記≫
後日ヒメオドリコソウの唇形花を分解して調べてみたら、葯は赤い花粉を有することが判明。
蜜を求めて蜂が花の奥に頭を突っ込むと、花の上側の花弁の裏にある雄しべの花粉が頭部に擦り付けられる仕組みです。
仕事熱心な蜂ほど頭が赤く染まり、受粉の手助けとなるのですね。
赤ダニに寄生されていたのではありませんでした。
蜂の頭部の鮮明な写真が撮れればすぐ分かったはずですけど、動画しか撮れなかったので謎解きに手間取りました。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
2011/01/05
ザトウムシの食事および一時捕獲
2010年10月下旬
渓流沿いでシダの葉に乗ったザトウムシの仲間を発見。
オオナミザトウムシの仲間だろうか(自信なし)。
歩脚が一本だけ根元から欠損しています(-L3)。
食事シーンを観察するのは初めてでした。
獲物は腹部と長い脚を一本だけ残し殆ど食べられていて原型を止めていません。
黒いのでコオロギやヒメギスだろうか。
自分で狩りを行ったのか死骸を食しているのか不明です。
ザトウムシは左右の触肢で獲物を把握し、長い大顎で噛んでいます。
ヌカカのような小さな虫が一匹、すぐ近くに止まっているのは果たして偶然だろうか。
獲物のおこぼれを吸汁しようと虎視眈々と狙っているのかも。
ザトウムシは素手で捕獲できると聞いていたのを思い出し、お食事中を失礼して初挑戦。
細長い歩脚を何本か素早く指で摘んでまとめると動けなくなります。
噛まれる心配よりもむしろ長い脚が折れたり自切しそうで怖かったのですが、大丈夫でした。
その場で採寸すると体長9mm。
二個の単眼が頭頂部に集まっています。
ザトウムシの胴体はクモと異なり、頭胸部と腹部が癒着しており、体節構造があります。
腹面を調べても、クモで言う外雌器らしき構造は認められませんでした。
ザトウムシの性別はどう見分けるのだろう。
あれこれ接写して満足したので地面に解放してやると、落ち葉の上をゆっくり歩き去りました。
少々手荒に掴んだ歩脚は折れたりしてないようで一安心。
どなたか種類を見分けられる人がいらっしゃいましたら教えて下さい。
ザトウムシを見る度にシュールレアリズムで有名なダリが好んで描いた、極端に長い脚の象の絵を連想します。
ヒメフンバエ♀♂の交尾
2010年5月上旬
お食事中の方は申し訳ありません。
野生ニホンザルの新鮮な糞に集っているハエが交尾を始めました。
求愛行動らしきものは見られず、♂がいきなり♀に飛び掛かってマウントしました。
撮影後に同一ペアを採集。
「一寸のハエにも五分の大和魂」BBSにて写真鑑定してもらったところ、フンバエ科ヒメフンバエ属の一種でヒメフンバエ(Scathophaga stercoraria)の可能性が高いだろうと教えて頂きました。
本属の♂は交尾の際、♀の体内にある前に交尾した♂の精子を抜き出すのだそうです。
北国で活躍されておられるsnowmeltさんのブログにも、交尾するヒメフンバエの見事な写真が掲載されています。
【追記】
宮竹貴久『恋するオスが進化する (メディアファクトリー新書)』p145によると、
フンバエはもともと性的対立が見られるハエだ。♂はなるべく多くの精子を送るために長い時間セックスしたがり、♀はできるだけ短い時間でセックスを終わらせようとマウントしている♂を後脚で蹴る。
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配偶行動
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