2010年7月下旬
山中の渓流で涼みながら遅い昼食を摂っていたら、アオバセセリ(Choaspes benjaminii)が飛来しました。
初めて見る憧れのセセリチョウで、カワセミみたいな配色です。
私の使い古したザックに染み込んだ汗に誘引されたようです。
ときどき尿を排泄してベルトに濃縮されたミネラル分を溶かしながら、吸い戻しを行いました。
ちなみに映像の前半で断続的にパシャパシャと聞こえるのは、すぐ横で流れる渓流の水面にヤンマが打水産卵する水音です。
【追記】
吸い戻し行動(Re-imbibing):路面や葉上に落ちた鳥糞上に腹端から排水し、それを口吻で吸収する行為で、セセリチョウ科のみで報告されている。(『日本の昆虫6:モンシロチョウ』p48より)
2010年7月下旬
コアシナガバチ(Polistes snelleni)のワーカー♀がケヤキに巻き付いたノブドウの花で蜜を吸っていました。
個々の蜜量が少ないのか、飛びながら次々に移動して訪花するので、なかなかズームする暇がありませんでした。
2010年7月下旬
林道脇の草叢でヤマカガシ(Rhabdophis tigrinus)が軽くとぐろを巻いていました。
黄色の襟巻きが目立つので幼蛇です。
全く不動で舌の出し入れもありません。
連日の酷暑にへばっているのでしょうか。
生きてるのか疑問に思いつつ、指を噛まれないよう注意しながらスーパーマクロモードで背側からそっとレンズを近づけると、面倒臭そうにゆっくり蛇行して葉陰に消えました。