クロスジフユエダシャクの交尾【冬尺蛾】
2013年11月下旬・気温10℃
里山の尾根道に立てられた道標(標高640m地点)の側面に止まって交尾している冬尺蛾がいました。
静止地点は道標の北西の角で、高さは地上35cm。
周囲の環境は雑木林の潅木。
晩秋から初冬にかけて成虫が現れるクロスジフユエダシャク(Pachyerannis obliquaria)だと思います。
♀は短翅(ほぼ無翅)。
一方、飛べる翅を持つ♂はその翅で♀の体を覆い隠しています。
時おり風が吹くと♂の翅が煽られて、交尾器の結合部を確認できました。
互いに逆を向くのではなく、Vの字の体勢で交尾しています。
翅や腹部など雌雄の形態差が著しく(性的二型)、とても同種とは思えませんね。
冬尺蛾の交尾を初めて目撃できて感激しました。
時刻は未だ日が高い午後2時半頃。
てっきり暗くならないと冬尺蛾の配偶行動は観察できないものと思い込んでいました。
前日の天気は一日中雨。
この日は晴れたものの、翌日からまた天気が崩れる予報。
撮影後にペアを採集したかったのですけど、持ち帰る容器がなくて断念。
引き続き♀の産卵行動を観察したかったです。
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