2025/07/02

溜め糞場の近くで小便するニホンカモシカ♀【トレイルカメラ】

 



2024年6月上旬〜中旬 

ニホンカモシカCapricornis crispus)が山林に残した溜め糞場sr2を自動センサーカメラで見張っています。 


シーン1:6/6・午前4:45・晴れ・気温10℃(@0:00〜)日の出時刻は午前4:14。 
充分に明るくなった早朝に、カモシカが獣道を右から左へノソノソ歩いて横切り、緩斜面を下って行きます。 
周囲でカラスの鳴く声♪ が聞こえます。

カモシカは溜め糞場を素通りしたと思いきや、画面の左端で立ち止まりました。 
臀部しか見えませんが、腰を深く屈めたので♀が排尿したようです。 
もしもカモシカがこの決まった地点で毎回排尿マーキングするのなら、監視カメラの画角をもう少しだけ左に向けるべきかもしれません。 


シーン2:6/13・午前5:22・晴れ・気温18℃(@0:23〜)日の出時刻は午前4:13。 
ちょうど1週間後にも、早朝にカモシカが左から現れました。 
カメラの方をちょっと気にしてから、獣道を左から右へ慎重に横切り、斜面を登って行きます。 
何かに警戒しているような、断続的で慎重な足取りでした。(隠密行動?) 

カモシカの個体識別が出来ていませんが、同一個体が獣道を往復しているのかな? 


※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

田んぼの農道でシマヘビの抜け殻を見つけた!

 

2024年5月下旬・午後15:10頃・晴れ 

水田の間を通る農道の端にヘビの抜け殻を見つけました。 
右の水田は水入れしたばかりですが、左の水田は田植えが完了しています。 
田植え直前の農道に選択性除草剤を撒いたばかりらしく、イネ科の雑草だけ枯れています。 (シロツメクサの葉は青々としたままで枯れてない。) 

茶色に枯れた草に絡みつくように、長い新鮮な脱皮殻が残っています。 
抜け殻の頭部は、右の水田の方を向いていました。
まず巻き尺で抜け殻の全体を採寸すべきでしたね。 
脱皮殻は初めから上半身と下半身に千切れていました。 
動画に撮りながら、脱皮殻に絡みついた枯れ草を慎重に剥がして、ビニール袋に採集しました。 
抜け殻の下に隠れていた雑草も枯れていたことから、おそらくヘビの脱皮より前に除草剤が散布されたと考えられます。 

脱皮中のヘビは無防備です。
こんな農道で明るい昼間に脱皮したら猛禽やカラスなどの天敵に対して目立ってしまいますから、ヘビはおそらく夜に脱皮したのではないでしょうか。

さて、抜け殻からヘビの種類を同定できるでしょうか? 
この辺りでもっとも多い普通種である、アオダイショウElaphe climacophora)またはシマヘビElaphe quadrivirgata)のいずれかだと予想しています。 

参考サイト▶ 
[今日の観察]ヘビの完全な抜け殻 by いきもの通信 Vol. 186


採集した抜け殻の標本を調べてみると、伸ばした長さが約140cm(前+後=50+90=140)、体鱗列数が19、腹板数が196(88+108=196)だったのでシマヘビの成体だろうと判明しました。
数えているうちに分からなくなるので、油性マジックで鱗に印を付けながら、カウンターを使ってカチカチと数えました。
腹板は尻尾の先まで数えるのではなく、頭の下から総排泄孔までを数えるので要注意。
脱皮殻に縦縞模様などは残っていませんでした。

採集した立派な抜け殻をいずれラミネート加工などして、標本としてしっかり保存するつもりです。 
わざわざ額装までするのは大変そうです。

いつものように、Perplexity AIに相談して調べ物をしながら記事を書きました。


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採集前の脱皮殻
採集後の抜け殻

2025/07/01

山中の水溜りで水を飲み、水底の泥濘を掘り返すニホンイノシシ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月上旬〜中旬

シーン0:6/7・午後13:14・くもり(@0:00〜) 
シーン0:6/7・午後13:40・くもり(@0:03〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林の中に開けた湿地帯があり、野生動物や野鳥が来る水場として利用する泥水溜りを2台の自動撮影カメラ(旧機種)で見張っています。 

ニホンイノシシSus scrofa leucomystax)の登場シーンを以下にまとめます。 


シーン1:6/7・午後23:17(@0:07〜) 
深夜にイノシシが単独で手前から来て、泥濘の中を歩いて左奥の泥水溜りに向かっています。 
尻尾を左右に振りながら歩くイノシシのお尻が見えています。 
イノシシの接近に反応して、別アングルの監視カメラが起動しました。 
意外にも、このイノシシ個体はそれに対して無反応でした。 

ちなみに、画面内で白く光る4点は、空中に張り巡らされたクモの巣の粘球が4個、赤外線を反射しているのでしょう。 


シーン2:6/7・午後23:17(@0:34〜) 
別アングルの監視カメラで続きが近くから撮れていました。 
泥水溜りの対岸に現れたイノシシが前脚だけ入水し、水面に鼻面を付けていました。 
おそらく泥水を飲んでいるのでしょう。 

喉の乾きを癒やしてから顔を上げると、なぜか顎の下に枯れ草?がぶら下がっています。 
牙が小さいことから、♀のようです。 

イノシシ♀が対岸を左に向かって歩き出したところで、録画終了。 
トレイルカメラの存在を気にしている素振りはありません。 

今回もなぜか泥浴び(ヌタ打ち)をしてくれませんでした。 
 90秒間に録画時間を延長すべき。 


シーン3:6/7・午後23:18(@1:33〜) 
広角の監視カメラの映像に戻ります。 
シダなど下草が生い茂っている奥の緩斜面を少し登ると、イノシシ♀は切株の横で立ち止まりました。 
どうやら切り株に体を擦りつけているような気がします。 
トレイルカメラの照射する赤外線が遠くてあまり届かず、画面が暗くてよく見えません。 
後日に現場検証しても、切株に泥汚れや体毛の付着物などは見当たりませんでした。 
もしも同じ切り株でマーキング行動が繰り返されるのなら、そこにも監視カメラを設置しようかと思ったのですが、これっきりでした。

イノシシ♀はそのまま緩斜面をゆっくり登ると、奥を左右に通っている林道に達したようです。 


シーン4:6/10・午前0:10(@2:34〜) 
3日後の深夜にも、イノシシが湿地帯の水場に現れました。 
水溜りから泥水を飲んでいる後ろ姿が写っています。 
その動きに反応して、別アングルに設置した監視カメラも起動しました。 

水溜まりの泥濘を鼻面で掘り返しているのは、泥遊びなのでしょうか? 
(ヌタ打ちしたくて水溜りの底を鼻面で少し掘ってみたものの、水深が足りないときづいたようです。)
湿地帯を横切り、右へ向かいます。 
実は画角の右外に、もう一つの水溜りがあるのです。 


シーン5:6/10・午前0:11(@2:34〜) 
泥水溜りの近くに設置した監視カメラでも、一連の行動がしっかり撮れていました。 
前回と同一個体の♀なのかな? 

対岸の右で泥水を飲んでいる間は、(眠そうに? 気持ち良さそうに?)半目になっています。 
対岸を左に向かって歩く途中で、鼻面で水溜まりの底を掘り返しました。 
横向きになったときに、腹面に乳首がちらっと見えたので、やはり♀だったようです。 
低音でブーブーと唸り声を発しました。 

コウモリが左から飛来したものの、水溜りに着水しませんでした。 
イノシシはコウモリにまったく無関心でした。

今度こそイノシシ♀が泥浴びするかと期待したものの、湿地帯を奥へと遠ざかってしまいます。 
実は右奥にあるもう一つの泥水溜りの方が少し深くて、泥浴び(ヌタ打ち)に適しているようです。 
もしかすると、飲水用とヌタ打ち用で、2つの水溜まりをイノシシは使い分けているのかもしれません。 
どうしてもイノシシのヌタ打ち行動を撮りたいので、奥の水溜りにも監視カメラを設置すべきですね。

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 水を飲む音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


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