2024/12/12

落葉したウルシの樹上で熟した果実を食べるエナガ(冬の野鳥)

 

2023年12月下旬・午後13:20頃・晴れ 

雪が積もった平地の二次林でエナガAegithalos caudatus)の群れと遭遇しました。 
完全に落葉したウルシの樹上で熟した果実(核果)を次々に食べています。 

高木の下から見上げる撮影アングルなので、エナガのお尻しか見えませんが、逆にエナガは私に気づいておらず、無警戒で採食を続けています。 
ジュリリ、ジュリリ…♪というエナガの鳴き声が聞こえますが、食事しながら鳴いてるのか、群れの別個体が鳴いているのか不明です。 

ウルシの木に巻き付いて育ったツルウメモドキの赤い実も手前にあるのに、エナガは全く食べようとしません。 
ウルシの実の方が美味しい(好み)のでしょう。 
エナガを始めとする鳥がウルシの実を丸ごと食べて遠くに糞をすることで、ウルシの種子散布に貢献していることになります。 
鳥がウルシの実を食べてもかぶれないのは何故なのか、何か対策(適応進化)しているのか、不思議です。


さて、このウルシ属の樹種を正確に見分けられるでしょうか? 
山形県にハゼノキやヤマハゼは自生していないはずなので、除外します。 
夏に葉や花を見ればたちどころに判明するのですが、落葉した冬だと一気に難しくなります。 
樹高は目測で約10m近くありました。 
実の表面が無毛で白い粉を吹いていないことから、ヤマウルシ ではなくウルシだろうと暫定的に判断しました。 
ウルシだとすれば、昔に誰かが漆の樹液を採取するために植栽したのかもしれません。
次にヌルデの可能性を排除するのが、また難題です。 
果柄が比較的長いので、やはりウルシでしょうか?
冬芽や葉痕で樹種を見分ける方法は全くの勉強不足で、写真に撮っていません。
ウルシ候補の木に登って、樹上にわずかに残った枯れ葉を調べに行こうか迷ったのですが、落葉後の冬でも不用意に木登りしたらかぶれる可能性が高いらしく、諦めました。 
葉が出る季節まで待って定点観察し、もしヌルデだったら訂正することにします。 

参考:「葉と果実によるウルシの仲間の見分け方」@山渓ハンディ図鑑『樹に咲く花:離弁花2』P288




【アフィリエイト】 

2024/12/11

真冬に根曲がり巣穴を内見する雪国のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年1月上旬〜下旬

シーン0:1/7・午後13:39・くもり(@0:00〜)
平地のスギ防風林でニホンイタチMustela itatsi)の越冬用巣穴a(根曲がり巣穴)をトレイルカメラで見張っています。


シーン1:1/9・午前0:24(@0:04〜)
新年の深夜に雪の積もった奥の林床を獣が右へ走り去りました。 
一瞬の登場シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイしてみると、その正体は冬毛のホンドテンMartes melampus melampus)でした。 

新雪の上に残巣穴aからイタチ(?)が左手前に向かってラッセルした新しい足跡が残っているのに、その出巣シーンを撮り損ねてしまったようです。 
トレイルカメラも万能ではなく、色々と技術的な限界があるのが悩ましいところです。 
新機種に切り替えても、きっと新たな限界が出てきて不満に思うはずです。 


シーン2:1/22・午後12:56・雨(@0:16〜)
異常な暖冬で、1月下旬になっても雪がほとんど積もっていません。


シーン3:1/23・午後22:21・降雪(@0:20〜)
地面には積雪がまったくありませんが、降る雪が風に舞って吹雪のようです。
奥の獣道から登場したテンが立ち止まり、カエルの死骸が置いてあった地面の匂い(詳細は映像公開予定)を嗅いでいます。
方向転換してから根曲がり巣穴を物色したものの、中には侵入しませんでした。
強風で倒伏したスギの根っこに左から回り込みながらよじ登り、天辺で周囲を警戒しています。
地面に飛び降りてからも巣口周辺を右往左往、上下に移動しながら偵察しています。
イタチの空巣をテンが乗っ取って利用するつもりなのでしょうか?


シーン4:1/23・午後22:54・降雪(@1:20〜)
約30分後にホンドテンが再び登場しました。
同一個体が戻ってきたのかな?
死んだカエルの残り香(死臭)が気になるのか、地面の匂いを嗅いでいます。
さっきと同じく方向転換して根曲がり巣穴の入口を点検したものの、中には入りませんでした。
去り際に左後脚を持ち上げながら巣口に排尿マーキングしました。
ということは、♂の可能性が高そうです。(テンは♀でもその体勢でマーキングすることがあるらしい。)
水平倒木の下をくぐって手前へ立ち去りました。
排尿マーキングの様子を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:37〜)


シーン5:1/28・午前6:31・降雪(@1:53〜)
ようやくまとまった量の新雪が積もりました。
気温が低いようで、さらさらの乾雪です。
冬毛の保護色で分かりにくいのですが、ホンドテンが根曲がり巣穴の巣口に頭を突っ込んでいました。
右から来たのだと思うのですけど、雪面の足跡が読み取れません。
今回も巣内には潜り込まず、左へ立ち去りました。


シーン6:1/28・午前6:42・降雪(@2:13〜)
約10分後に監視カメラが再び起動したときには、何も動物は写っていませんでした。
新雪の雪面を奥から手前に向かって駆け下りた足跡が新しく付いていました。
もしかすると、テンが左奥から戻ってきたのかもしれません。


シーン7:1/30・午前8:30・降雪(@2:18〜)
2日後の朝、雪面は溶けかけて湿雪でした。
珍しく明るい時間帯に自然なフルカラーで録画されていました。
ついに根曲がり巣穴に入るテンの後ろ姿(尻尾)が捉えられていました。

約10秒後に内見を済ませたテンが巣口から顔を出しました。
根曲がり巣穴の内部はテンが方向転換できるぐらい広い空間があるようです。
出巣したホンドテンは身震いして左へ立ち去りました。

自然光下で見た冬毛のホンドテンは頭部が真っ白で、残りの体は薄い黄土色でした。

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。


【考察】
「穴があったら入りたい」テンは果たしてこの後、イタチの巣穴を乗っ取って本格的に住み着いてくれるでしょうか?
また別の解釈として、ここには野ネズミが同居しているようなので、ホンドテンは獲物を狩ろうとして何度もやってきているのかもしれません。




日本の食肉類: 生態系の頂点に立つ哺乳類』の第7章に収録された総説、大河原陽子『ニホンテン』によると、
近年になって、環境条件次第では必ずしも森林のみに固執するわけではないことが明らかになってきた。テン属の環境利用に影響する要因として、餌に対する選好性や餌の資源量、気候条件、地域的な捕食者相の違い、隙間の多い環境(たとえば、樹洞のある大型の樹木や倒木)の有無などがあげられる。隙間の多い環境では、テン属の休息場が多数提供されるだけではなく、(中略)テンが餌を探す際に、倒木の下や岩の隙間などを探索する  (p168より引用)




【アフィリエイト】

ブタナの花を舐め身繕いするナミハナアブ♀

 

2023年11月上旬・午後12:55頃・晴れ 

河川敷に咲いたブタナの群落でナミハナアブ♀(Eristalis tenax)が訪花していました。 
ブタナの花蜜や花粉を舐めているようです。 
合間に手足で拭って身繕いしています。 
後半になるとようやく横向きになってくれて、口吻の伸縮がしっかり見えました。 
最後は左に飛び去るまで見届けました。


これで♀♂揃いました♪
関連記事(1年前の撮影)▶ ブタナに訪花するナミハナアブ♂

ランダムに記事を読む

  • 夜の巣外に独り放置されたニホンアナグマの幼獣が母親を呼ぶ鳴き声♪【トレイルカメラ:暗視映像】17/02/2024 - 0 Comments
  • 体内寄生されたナシケンモン(蛾)の終齢幼虫がベニバナボロギクの葉を蚕食【10倍速映像】14/03/2021 - 0 Comments
  • 採餌後に地面の巣口を見失ったヒメハナバチ♀の一種【HD動画&ハイスピード動画】08/08/2019 - 0 Comments
  • 同じ日に溜め糞場を別々に訪れる2頭のニホンアナグマ(顔白、顔黒)【トレイルカメラ:暗視映像】20/01/2023 - 0 Comments
  • 巣柄を補強するキアシナガバチ創設女王23/02/2011 - 0 Comments