2024/06/20

アナグマの旧営巣地で落ち葉をめくって虫を探すクロツグミ♂#2【野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年9月下旬〜10月上旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)に通ってくるクロツグミ♂(Turdus cardis)の様子をまとめました。 


シーン0:9/25・午後14:04および14:32(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
アナグマの旧営巣地を新旧2台の自動センサーカメラで見張っています。 
二次林の林床には多数の落ち葉が散乱しています。 


シーン1:9/30・午前5:56(@0:08〜)日の出時刻は午前5:30。 
薄暗い早朝から画面の左端で黒い小鳥が地上を探餌徘徊しています。 
クロツグミ♂だと思うのですが、見下ろすアングルでは、胸が白いかどうか確認できませんでした。 


シーン2:10/1・午後17:04・気温20℃(@0:21〜)日の入り時刻は午後17:26。 
翌日の日没前の薄暮に、アナグマの巣口Lの真上に伸びた細い灌木(樹種はマルバゴマギ)にクロツグミ♂と思われる真っ黒な鳥が止まっていました。 
左下の林床に飛び降りると、左にぴょんぴょん跳んで(ホッピング)姿を消しました。 


シーン3:10/9・午前6:24(@0:35〜) 
8日後、秋雨がしとしと降り続く早朝に、クロツグミ♂がアナグマの巣口Rの横でじっと佇んでいました。 
しばらくすると、地面を1回啄みました。 
アナグマの巣口周辺には特有のアブがいつも飛び回っているのですが(映像公開予定)、クロツグミ♂はその成虫または幼虫を狩ろうと狙っているのかもしれません。 
ただし、雨の日にもアブが活動しているのかどうか、不明です。 
暗所を好むカマドウマ類がアナグマの巣穴Rに潜んでいるようなので、それが出てくるのを待ち伏せしている可能性もありそうです。 

やがてクロツグミ♂は落枝から落枝にピョンピョン跳んで林床を移動すると、落ち葉めくり行動を開始。 
嘴で落ち葉を素早くめくり、裏側に隠れている虫を捕食する作戦です。 


シーン4:10/9・午後16:47(@1:08〜) 
夕方にもクロツグミ♂がセットに飛来し、巣口Rの上に垂れ下がった蔓に止まっていました。 
嘴を足元の蔓で拭っただけで、左に飛び去りました。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正(モノクロ化)を施しています。 




2024/06/19

スギ防風林の溜め糞場に1〜2頭で現れ排便するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年9月下旬〜10月中旬 

田畑を囲むスギ防風林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が通ってくる溜め糞場wbcを自動センサーカメラで監視しています。 
私には未だタヌキの個体識別ができていませんが、単独または♀♂ペアで代わる代わるやって来ます。 


シーン1:9/25・午後(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
スギの落葉落枝が積もった林床の赤丸で囲った位置に黒々とした溜め糞がこんもりと残されています。 
この画角では2つの糞塊が写っています。 
画面中央やや左の糞塊が最大の溜め糞です。 
実は、画面の左下外の死角にもう一つの溜め糞があります。 


その日の晩(午後18:25)からタヌキがペアで来ました。 
林床の匂いを嗅ぎ回っただけで通り過ぎました。 


シーン2:9/26・午前2:56(@0:56〜) 
未明に単独で来たタヌキが手前の溜め糞場で脱糞して行きました。 


シーン3:9/29・午前5:30(@1:36〜)日の出時刻は午前5:29。 
日の出直後にタヌキがペアで現れました。 
溜め糞場wbcには立ち寄らず、画面の右を手前から奥へ向かって1列縦隊で歩き去りました。 


シーン4:9/30・午前5:18(@1:51〜) 
夜明け前に単独で来たタヌキが奥の溜め糞場wbcで鼻面を上げて風の匂いを嗅いでいます。 
右向きで(東向き)排便しました。 
スギ大木の真下を右に通り過ぎると、立ち止まって身震いしてから右へ向かいました。 
(実は向かった先には、アナグマ専用の溜め糞場stmpがあるのですが、画角の外で写ってません。) 


シーン5:10/1・午後17:59(@2:42〜)日の入り時刻は午後17:26。 
日没後の晩に単独で来たタヌキが奥の溜め糞wbcの匂いを嗅いでいました。 
そのまま右を向いて脱糞(東向き)。 
用を足すと、獣道を手前に向かって元気に走り去りました。 


シーン6:10/2・午前2:14(@3:17〜) 
雨上がりの深夜に単独で現れたタヌキは、溜め糞場には来ないで右奥へ立ち去りました。 
タヌキが振り返ると白い目が光って見えます。 


シーン7:10/6・午後20:00(@3:34〜) 
晩にトレイルカメラが起動した理由が不明だったのですが、しばらくすると、左からタヌキが登場しました。 
奥の溜め糞場wbcに跨ると、後ろ向き(北向き)で排便し、左に引き返しました。 
もしかすると、ペアで行動するタヌキの先行個体を撮り損ね、後続個体だけが写ったのかもしれません。 


シーン8:10/7・午前0:19(@4:00〜) 
日付が変わった深夜に単独で来たタヌキが、約4時間半前に排泄されたばかりの新鮮な溜め糞wbcの匂いを嗅いでいました。 
溜め糞に跨って排便姿勢になったのですが、実際に脱糞したかどうか不明です。 
獣道を手前(左下隅)に歩いて来ました。 


シーン9:10/7・午前3:45(@4:38〜) 
約3時間半後の未明に、単独行動のタヌキが写りました。 
溜め糞場wbcには立ち寄らず、スギ大木の右の獣道を通って奥へ向かいました。 


シーン10:10/7・午後17:29(@4:51〜)日の入り時刻は午後17:17。 
日没後の晩に単独で獣道を奥から手前に向かって歩いて来ました。 
溜め糞場wbcには立ち寄らずに通り過ぎました。 


シーン11:10/8・午前3:21(@5:00〜) 
未明に単独で来たタヌキが奥の溜め糞場wbcに右向きで佇んでいました。 
尾を水平に伸ばしたまま、なんとなく排尿マーキングしたような気がするのですけど、どうでしょうか? 
獣道を奥へ歩き去るにつれて少しずつ尻尾を垂らしました。 


シーン12:10/8・午後15:01(@5:22〜) 
午後の明るい昼間に珍しくタヌキが単独で通りかかりました。 
溜め糞場wbcには立ち寄らず、手前に歩き去りました。 


シーン13:10/11・午後23:57(@5:29〜) 
単独で来たタヌキが右から回り込んで奥の溜め糞wbcの匂いを嗅いでから、身を翻して手前に歩き去りました。 


シーン14:10/12・午前3:17(@5:58〜) 
日付の変わった未明に単独でタヌキが奥の溜め糞場wbcに来ていました。 
そのまま溜め糞に跨って左向きで排便すると、対面のスギ大木の右を通って奥の雑木林へ姿を消しました。 


シーン15:10/12・午前3:44(@6:38〜) 
26分後に別個体のタヌキが右下から登場しました。 
そのまま奥の溜め糞場wbcに進み、左上(北西)を向いて排便しました。 
既存の溜め糞の上ではなく、端に自分の糞を追加しました。 
その後はスギ大木の根元を右へ通り過ぎ、アナグマ専用の溜め糞場stmpに向かったようです。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正(モノクロ化)を施しています。 



飛べ!ヒメクモヘリカメムシ

 

2023年9月下旬・午後12:25頃・くもり 

里山の急斜面をつづら折れで登る山道の横で見慣れない虫を見つけました。 
てっきりナナフシの幼虫なのかと初めは思いました。
私がカメラのレンズをそっと近づけて接写すると葉の上を走って逃げ、葉の縁からピョンと飛び降りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイすると(@0:21〜)、翅を広げて羽ばたいていました。 
ハイスピード動画に切り替えるのが間に合わず、逃げた昆虫を見失ってしまいました。 
初見の昆虫だと次にどんな動きをするのか予測できず、動画撮影が難しくなります。 

Googleレンズで画像検索してみると、ヒメクモヘリカメムシの仲間と判明しました。 
ニセヒメクモヘリカメムシという近縁種がいるらしいのですが、撮れた写真を拡大したら、頭部の側葉と中葉がほぼ同じ長さで揃っていたので、ヒメクモヘリカメムシParaplesius unicolor)と確定しました。 
個人的にはクモに似ているというよりも、ナナフシっぽいと思いました。

ヒメクモヘリカメムシが乗っていた植物の名前が分かりません。 
何かの稚樹(幼木)のような気もします。 
ヒメクモヘリカメムシの寄主植物はイネ科のササ類らしいので、そこに居たのは特に理由はなさそうです。
確かに発見地点の周囲には笹の群落を見かけました。 


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