前回の記事:▶ 送電塔に作られたカラスの古巣を調べるチゴハヤブサ♀♂(野鳥)
2023年5月中旬・午後13:10頃・晴れ
前回から4日後に送電塔#20の様子を見に来てみると、1羽のチゴハヤブサ(Falco subbuteo)が巣の縁に立って辺りをキョロキョロ見渡していました。
私が移動して逆向きから撮影すると、警戒を解いたチゴハヤブサがようやく西を向いて巣内に座り込みました。
抱卵を始めたということは、この親鳥は♀なのでしょう。
頭部がたまに少しだけ見えます。
巣の外に突き出ている尾羽根が細かく震えているのは何故でしょう?
風は吹いてないはずなので、嘴で羽繕いしているのでしょう。
♂は採餌に出かけているのか、姿が見えません。
交通量の多い交差点ではじっくり撮影できず、通りすがりに短時間の観察しかできませんでした。
撮影行為そのものが親鳥にストレスを与えるかもしれないので、むしろ私の撮影に歯止めがかかって好都合かもしれません。
良くないことに、交差点を掘り返す道路工事が始まり、騒音が酷いです。
こんな喧騒がある街なかでも平気で営巣する猛禽がいることが驚きです。
残念ながら、チゴハヤブサの姿を見たのはこの日が最後でした。
結局ここでは繁殖を止めてしまいました。
近くで騒々しい道路工事が始まったり、鉄塔の真下で草刈り作業をしたりと、人為的なストレスが多くて耐え難い環境だったのでしょう。