2023/12/28

送電塔の巣内で抱卵するチゴハヤブサ♀(野鳥)

 



2023年5月中旬・午後13:10頃・晴れ 

前回から4日後に送電塔#20の様子を見に来てみると、1羽のチゴハヤブサFalco subbuteo)が巣の縁に立って辺りをキョロキョロ見渡していました。 

私が移動して逆向きから撮影すると、警戒を解いたチゴハヤブサがようやく西を向いて巣内に座り込みました。 
抱卵を始めたということは、この親鳥は♀なのでしょう。 
頭部がたまに少しだけ見えます。 
巣の外に突き出ている尾羽根が細かく震えているのは何故でしょう? 
風は吹いてないはずなので、嘴で羽繕いしているのでしょう。 
♂は採餌に出かけているのか、姿が見えません。

交通量の多い交差点ではじっくり撮影できず、通りすがりに短時間の観察しかできませんでした。 
撮影行為そのものが親鳥にストレスを与えるかもしれないので、むしろ私の撮影に歯止めがかかって好都合かもしれません。 
良くないことに、交差点を掘り返す道路工事が始まり、騒音が酷いです。 
こんな喧騒がある街なかでも平気で営巣する猛禽がいることが驚きです。 

残念ながら、チゴハヤブサの姿を見たのはこの日が最後でした。 
結局ここでは繁殖を止めてしまいました。 
近くで騒々しい道路工事が始まったり、鉄塔の真下で草刈り作業をしたりと、人為的なストレスが多くて耐え難い環境だったのでしょう。 
チゴハヤブサが居なくなった後に送電塔#20でカラスが営巣することもなく、古巣はそのまま放置されました。

2023/12/27

雨の降る朝夕に巣穴へ出入りするニホンアナグマ【トレイルカメラ】

 



2023年5月中旬 

雨の降る朝夕にニホンアナグマMeles anakuma)が巣穴に出入りする様子をまとめました。 
薄明薄暮の時間帯です。
アナグマは雨が降っても活動するようです。


シーン1:5/14・午前4:37・(@0:00〜)日の出時刻は午前4:27。 
日の出直後にトレイルカメラが起動すると、小雨がぱらついていました。 
手前の巣穴Lから出てきたと思われるアナグマが、奥の巣口Rの手前で身震いしてから入りました。 

その少し後にキジ♂(Phasianus versicolor)が近くの農地(または休耕地)でケンケーン♪と勇ましく鳴いて縄張り宣言する声(母衣打ち)が聞こえました。 


シーン2:5/19・午後17:32・(@0:19〜)日の入り時刻は午後18:48。 
5日後の夕方も雨でした。 
近くの田畑でトラクターが土を耕しているようで、振動・騒音が持続的に響いています。

小雨が降る中、アナグマが巣穴Rから出て右へ立ち去りました。 
♀なのかヘルパー♂なのか、性別不明です。 


シーン3:5/19・午後17:34・(@0:31〜) 
出巣Rすると、右へ立ち去りました。 


シーン4:5/19・午後17:37・(@0:48〜) 
出巣Rすると、身震いしてから右へ。 


シーン5:5/19・午後17:40・(@1:01〜) 
出巣Rすると、身震いしてから獣道を歩いて手前へ(画面の右下隅へ)。 


シーン6:5/19・午後17:44・(@1:21〜) 
出巣Rしたアナグマが身震いしてから、広場を経由して獣道を左へ。 


入巣Rのシーンが撮れてないのに、巣穴Rから出てくるアナグマが連続で5回も撮れたのが、まるで手品を見せられているようです。 
私は未だアナグマの個体識別をしっかりできていないのですが、まさか5頭以上の♀が同じ巣穴に同居していて、次々に出巣Rしたのでしょうか? (そんな馬鹿な!) 
私の知らない別の巣穴からも出入りしているとしたら、登場個体が重複してるかもしれません。 
トレイルカメラのセンサー感度など技術的な問題で、入巣Rシーンを撮り損ねているだけという気もします。 
別アングルに設置したもう1台のトレイルカメラには撮れていませんでした。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 雨音が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


スズメバチの巣よけのダミー?

2023年11月中旬 

民家の庭木に奇妙な物体が紐で2つ吊り下げられていました。 
茶色のガムテープを丸めた物体です。 
その家の人が不在で質問できませんでしたが、おそらくコガタスズメバチVespa analis insularis)の丸い巣を模したダミーを自作したのではないかと想像しました。 
中に防虫薬剤が含まれているのかもしれません。 
果たしてスズメバチの創設女王に対して営巣忌避効果があったのでしょうか? 

最近ホームセンターや通販などで売られている類似商品には表面に鱗模様が印刷されていて、スズメバチの巣の外皮に擬態しています。 
しかしダミー(フェイク)の巣を吊るしても、個人的には「気休めやおまじない程度にしかならないのでは?」とその効果に懐疑的です。 
機会があれば検証実験してみたいものです。
宣伝通りの効果があるのであれば、もちろん朗報です。

どうせなら実際にスズメバチの古巣を採集しておいて、営巣して欲しくない場所にそれを吊るすのはどうでしょう?
スズメバチは古巣を再利用して住み着くことはありません。
古巣には寄生蛾などが同居しているはずですから、スズメバチの天敵が増えることが期待できますし、本物の古巣の近くにはわざわざ営巣しない気がします。

関連記事(14年前の撮影)▶ コガタスズメバチの巣に寄生する蛾の幼虫
 

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