2023/08/25

厳冬期の深夜に河畔林を駆け回る雪国のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年1月下旬 
雪深い河畔林でニセアカシア(別名ハリエンジュ)高木の下にある溜め糞場bLを自動撮影カメラで見張っていると、冬毛のホンドテンMartes melampus melampus)が2夜連続で来ました。


シーン1:1/22・午後23:16・気温-7℃(この地点で最低気温を更新)・(@0:00〜) 
河畔林の雪原は新雪に覆われ、前日の朝に来たキツネの足跡はほとんど埋もれています。 
深夜に右上からテンが前後の足を揃えて尺取り虫が飛び跳ねるようにやって来ました。 
右下の死角(ニセアカシアの根元)に立ち寄ってから、右へ忙しなく走り去りました。 
ニセアカシア大木の根元に素早く排尿マーキングしたのかな?と勝手に想像したものの、別アングルから撮らないとしっかり突き止められません。 
しかし、この現場はトレイルカメラを固定できるしっかりした太い立木が他に生えて無いので困ります。
細い灌木に設置すると、風揺れによる誤作動が頻発します。


シーン2:1/23・午後23:31・気温-1℃・(@0:12〜)
ほぼ24時間後(晴れた深夜)にトレイルカメラが起動すると、前夜のテンが残した足跡が雪面にそのままでした。 
右下から来たホンドテンが立ち止まって雪面の匂いを嗅いでから、右へ駆け去りました。 
雪の下に野ネズミの気配を感じたのかな?

関連記事(18日前に別地点で撮影)▶ 深雪に潜って獲物を探す冬毛のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:19〜) 
雪の下に埋もれた溜め糞bLには2日とも全く興味を示しませんでした。 

つづく→

新雪を食べ歩く雪国のハシボソガラス(冬の野鳥)

 

2023年1月下旬・午後14:25頃・くもり 

山麓の農村部で深い雪に埋もれた畑を1羽のハシボソガラスCorvus corone)が歩き回っていました。 
雪面はサラサラの新雪で柔らかそうです。 
カラスの嘴に雪が付着していたので注目(ズームイン)すると、雪原のあちこちで嘴を突っ込んで雪を食べていました。 
ときどき顔を激しく振って、嘴に付いた粉雪を振り落とします。 
運動会の飴食い競争を連想しました。 

あるいは、雪の下に貯食した食料を探しているのかな?と想像したものの、私に見られていることに気づいているカラスは警戒して貯食物には近づかないでしょう。 
こんな特徴のない雪原の真ん中にカラスは餌を埋めて隠さない気がします。
貯食するのなら、何か目印のある分かりやすい場所を選ぶはずです。




最後は雪を蹴立てて飛び立つと、低空で奥の防風林へ飛び去りました。 
除雪の成果もあり、車道には雪が全くありません。 

ハシボソガラスが嘴で新雪を素早くかき分ける行動および雪原から飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:40〜)

2023/08/24

中州横の雪深い河畔林で排便の前後にクゥーン♪と鳴くホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

2023年1月中旬 

川沿いの河畔林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場を2箇所(bL、rv)見つけたので、今度は上流に向かって雪原の足跡を辿ってみました。
ニセアカシア灌木林を通って中州の横に出た地点で、新しい溜め糞場wnを発見。 
冬にしては大きな糞塊が雪面に残されていました。 
同じ左岸の上流から下流に向かって数百m間隔でwn➔rv➔bLの順で3つの溜め糞場が見つかったことになります。
こうやって雪原の足跡を辿って芋づる式に溜め糞場を見つけられるのは、雪国の特権かもしれません。
 
雪原に残る足跡と糞塊
15cm定規を並べて置く
糞の一つに大量の輪ゴムの束と緑色のビニール片が含まれていました。 
ヒトの残飯を漁る際に包装など消化できないゴミ(緑は寿司パックのバラン?)も一緒に誤食してしまったのでしょう。 
野生動物がプラスチックごみを誤食してしまう問題は深刻です。 




溜め糞場wnを監視するために、近くの川岸に立つオニグルミの幹にトレイルカメラを設置することにしました。 
昼間の河原は吹きさらしで強風による誤作動が多いので、夜間のみ監視するようにタイマー設定しました。(午後17:00〜午前6:00)

 

2023年1月中旬〜下旬 

シーン1:1/23・午後19:50・(@0:00〜) 

晴れた晩にタヌキが登場。 
古い足跡は新雪でほぼ埋もれていました。 
右から来たタヌキaが溜め糞場wnの雪面(サラサラの乾雪)を前足で浅く掘っていました。 
掘った穴に跨って排便を始めると、その後ろからペアのパートナーbが現れました。 
背後でおとなしくトイレの順番を待っています。 
脱糞の最後に尻尾を上下して糞切りしている際に、クゥーン♪と鳴き声が小さく聞こえましたが、どちらの個体が鳴いたのか不明です。(@0:19〜) 
先客のaが左下へ歩き去ると、新雪の雪原にはタヌキに特徴的な2列の足跡が残ります。 

後続の個体bはaが排泄したばかりの新鮮な糞の匂いを嗅いでから、溜め糞場wnに跨りました。 
このときにまたクゥーン♪(またはヒューン♪)と小声で鳴きました。(@0:34〜) 
ところが、便意を催さなかったのか便秘気味なのか、結局は排便せずに左へ歩き去りました。 

急にガリガリ♪と大きな物音がしたのは、先行する個体aがカメラを固定したオニグルミの幹を引っ掻いたのかもしれません。(@0:40〜) 
ちなみに、画面の左で落葉した藪から多数ぶら下がっているのは、クズの豆果です。 


シーン2:1/24・午後18:54・(@0:51〜) 
翌日の晴れた晩にもタヌキが登場。 
古い足跡は新雪に埋もれて消えていました。 
左から右へ、新雪の雪原を足早に歩き去りました。 
溜め糞場wnで立ち止まって匂いを嗅いだりせずに素通りしました。 


シーン3:1/20・午後23:19・(@0:59〜) 
動画を披露する順番が前後してしまいましたが、トレイルカメラを設置した当日の深夜にも実はホンドタヌキが来ていました。 
吹雪が降っているせいでレンズに雪が付着してしまい、画面の下半分が曇っています。 
画面の右上に現れた光る白い目が1つから2つになりました。 
昼間に私が歩き回った巨大な足跡を警戒しているようです。 
ようやく安全を確かめると、溜め糞場wnでしゃがんで排便開始。 
残念ながら、無念の尻切れトンボで録画は終わりました。 


シーン4:1/20・午後23:19・(@1:54〜) 
20分後にカメラが再び起動すると、吹雪がほぼ止んで、画面がクリアになっていました。 
カメラ本体の発熱により、レンズの結露が飛んだのかもしれません。 
タヌキは後ろ向きで(北向き)溜め糞場wnの雪面に排便していました。 
脱糞直後にクゥーン♪という鳴き声が聞こえました。(@2:05〜) 
最後は画面の奥のニセアカシア河畔林に立ち去りました。 




あちこちの溜め糞場に設置したトレイルカメラでタヌキの鳴き声が録音できるようになったのは、真冬になってからのことです。 
他の季節には全く鳴き声を聞いたことがなかったので、繁殖期の始まりと関わりがあるのでしょうか? 
食糧事情の厳しい厳冬期には便秘気味となり、排便がつらくて悲鳴を上げている可能性もありそうです。


※ 一部は動画編集時に自動色調補正を施し、音量を正規化して音量を上げています。 
演出のため順番を入れ替えました。 
視聴者の離脱防止の為、引きのある動画を先に見せています。 



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