2022/09/06

昼間の水場に浸かって涼むツキノワグマ【トレイルカメラ】

 

2022年7月上旬・午後15:20・晴れ・気温23℃ 

山中の泉を無人センサーカメラ(トレイルカメラ)で監視していると、白昼堂々とツキノワグマUrsus thibetanus)が水浴していて驚きました。 
おそらく左岸から入水したようです。 

なぜか腫れぼったい目をした個体でした。 
単なる顔貌の個体差なのか、それとも蜂の子を捕食しようとしてまぶたを蜂に刺されたのかな? 
田口洋美『ヤマケイ新書 クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー』によると、
・夏期から秋期にはアリやハチ(ジバチ、スズメバチ)の巣を襲って食べる 
・5月下旬〜7月上旬は繁殖期。♂は♀を探して盛んに動き回る。
水深が浅くても、ツキノワグマは気持ち良さそうに半身浴しています。 
池の底に堆積した泥や腐った落ち葉をかき混ぜるとドブ臭いメタンガスが湧き上がっているはずなのに、熊は特に気にしてない様子。 
水場の左岸近くに蠢いている大量のオタマジャクシ(映像公開予定)を捕食するかと思いきや、熊は全く興味を示しませんでした。 
やがて、池の中央に進出して腹を浸しました。 
いかにも気持ち良さそうです。 
「整うわー」
此岸にどんどん近づいて来ます。 
無邪気にトレイルカメラを壊されると困るのですが、突然ツキノワグマは慌てたように身を翻して左岸に上陸し、林道を走り去りました。 
急に逃げ出したのは、隠しカメラの存在に気づいたのでしょうか? 
人工物に嫌悪感を抱いたり、ヒトの残り香に敏感なのかもしれません。 
濡れた毛皮の水気を切る行動は今回も見られませんでした。

熊が居なくなった泉はすっかり泥水になりましたが、冷たい湧き水(地下水)が常に流入しているので、しばらくすると再び澄んできます。 

※ 水浴びの音が聞こえるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


キウイフルーツの花で集粉するトラマルハナバチ♀

 

2022年6月中旬・午後15:30頃・晴れ 

果樹園の蔓棚にキウイフルーツの黄色い花が咲いていました。 
トラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が雄花を訪れていました。 
すぐに飛び去ってしまい戻って来なかったので、短い映像を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
花弁が開ききった花ではなく、開花しかけの蕾に訪花していました。 
後脚の花粉籠に白い花粉団子を満載しています。 
キウイフルーツは雌雄異株の蔓植物で、花蜜を分泌しないのだそうです。 

東北地方の雪国でもキウイフルーツを栽培できるとは最近まで知りませんでした。 
訪花昆虫(送粉者)を撮影したいと思い立ったのが時期的に少し遅すぎたようです。 
あちこちの庭などを見て回ったのですが、花期がまちまちなのは品種の違いなのか、日当たり条件の違いなのかな? 
(同じ日に、別な庭では花がとっくに散り終えて小さな未熟果がなっていました。)
来季はもっと重点的に観察してみます。


 

2022/09/05

古池やヒヨドリ飛び込む水の音♪【野鳥:トレイルカメラ】

 

2022年7月上旬・午後18:00頃・晴れ・気温27℃(日の入り時刻は午後19:06) 

トレイルカメラ(無人センサーカメラ)で山中の泉を監視していると、夕方にヒヨドリHypsipetes amaurotis)が水浴びを始めました。 
岸の止まり木(灌木)から飛来して池に着水すると、すぐに止まり木へ舞い戻ります。 
すると夕日が映っていた水面に波紋が広がります。 
ヒヨドリは右から左から続けて水場に飛び込みましたが、同一個体なのか別個体なのか、私には見分けられません。 

1/4倍速のスローモーションでリプレイすると、池に飛び込んだヒヨドリが着水と同時に素早く行水してすぐに飛び去っていることが分かります。(@0:26〜) 
ヒヨドリはなぜ水場でいつもそんなに慌てているのでしょうか? 
独特の短い水浴行動がどうして進化したのか、究極要因が気になります。
水場で捕食者に襲われるかもしれないという警戒心が非常に強いのでしょうか? 
そう言えば、ヒヨドリの飲水行動を私は未だ見たことがありません。

 「古池やひよどり飛び込む水の音」 (字余り)
 ※ 水飛沫の音が聞こえるように、動画編集時に音声を正規化して音量を上げています。

新機種のトレイルカメラを導入したら、前回よりも高画質の動画で記録できました。

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