2022/07/25

河畔林の溜め糞場で毎晩脱糞するホンドタヌキ【暗視映像:トレイルカメラ】

前回の記事:▶ 春の河畔林でホンドタヌキが溜め糞場に排便する夜【暗視映像:トレイルカメラ】

2022年5月中旬〜下旬 

河畔林の溜め糞場rvを無人センサーカメラ(トレイルカメラ)で監視しています。 
ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が4夜連続で用を足しに来てくれました。 
利用頻度が急に増えたのはどうしてでしょう? 
繁殖行動と関係があるのでしょうか? 
溜め糞場の下草が生い茂るようになり、安心して用が足せるようになったのかな? 
夜行性のタヌキは暗闇で排泄するのに、溜め糞場の周囲の環境に神経質というのも不思議な話です。 

シーン1:5/20・午前3:03 
冒頭から画面の左下を向いて排便中でした。 
鼻面が尖って精悍な顔つきです。 
夏毛のたぬきは痩せて見えるようです。 
左下に立ち去ると、林床に黒い糞が残されていました。 

シーン2:5/21・午前0:02 
前夜と同じく左下を向いて脱糞中でした。 
溜め糞場の林床から生えたイタドリの茂みの下にタヌキの顔が隠れてしまいました。 
排便中のタヌキ目線からはトレイルカメラの赤く光るLEDが見えなくなり、好都合かもしれません。 
ところが、左下に立ち去る間際に地面の匂いを嗅いでいたタヌキがふと見上げてトレイルカメラの存在に気づいてしまいました。 
トイレを盗撮する隠しカメラの存在を一体どう思っているのか、タヌキに本音を聞いてみたいところです。

シーン3:5/21・午前3:40 
珍しく画面右上を向いて排便していました。 
排便の方角に個体差があれば面白いのですけど、残念ながら私にはタヌキの個体識別ができていません。 
今回は肛門から脱糞する瞬間が撮れていました。 
黒くてやや軟便でした。 
すっきりしたタヌキは、ニセアカシア立木の奥へ姿を消しました。 


※ 実は夜明けにもう1回タヌキが来たのですけど、別の記事に改めて書きます。 


シーン4:5/21・午後20:17 
画面の右上を向いて排便すると、右上に立ち去りました。 


シーン5:5/22・午後20:43 
画面の左下を向いて脱糞中に見上げてカメラ目線になりました。 
立木の間をすり抜ける手前で振り返り、カメラを気にしながら身震いしました。 
やがて立木の奥を右へ立ち去りました。 


シーン6:5/23・午後21:04 
ペアで行動するタヌキのうち、先導する個体がカメラの前を横切ったのを撮り損ねたようです。 
トレイルカメラがようやく起動すると、2頭目が画面の左下から登場しました。 
いつもの溜め糞場を跨ぐと、立ち止まって身震いしました。 
右上を向いて排便すると、珍しくUターンして来た方へ引き返しました。 


シーン7:5/23・午後23:00 
珍しく右下を向いて排便中でした。 
顔は画角の外で見えません。 
そのまま右上へ立ち去り、最後まで顔を見せてくれませんでした。 


個体識別できないことには、計何頭のタヌキがこの溜め糞場rvを利用しているのかも分かりません。
登場する時刻も規則性があるようで無いようで、よく分かりません。

実は5/23を最後に、タヌキ達はこの溜め糞場rvでなぜか排便しなくなりました。




【おまけの動画】
理想を言えば、タヌキを一時捕獲してマイクロチップを埋め込み、厳密に個体識別したいところです。
しかし素人には手が出せません。
最近、犬の鼻紋で個体識別できるという話をBBCニュースで知りました。
スマホで飼い犬の鼻を接写すれば個体識別してくれるアプリ(WEBサービス?)があるのだそうです。
タヌキもイヌ科ですから、同じことができるかもしれません。
しかし、野生のタヌキが鼻面をカメラのレンズに近づけてくれるように餌で釣って教え込む必要がありそうです。

"Dog nose prints could help identify missing pets – BBC News"




2022/07/24

トンネルの天井に独りうずくまるコウモリ【暗視映像】

 

2017年9月中旬・午後17:35頃(日の入り時刻は午後17:43) 

真っ暗なトンネルの天井に横方向のヒビ割れがあり、そこに単独のコウモリが逆さまになってうずくまって(天井にしがみついて)いました。 
天井から足でぶら下がる体勢でないのは珍しいと思い、動画で記録しました。 
赤外線の暗視カメラで撮ると、薄目を開けて私を見ています。 
夜行性のコウモリは昼間に寝ていますが、日没直前なのでそろそろ覚醒するようです。 
この映像でコウモリの種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えてください。 

最後、コウモリの近くに潜んでいた蛾が天井を歩き去りました。 
トンネル内を飛ぶ蛾はコウモリの餌食になりそうですけど、コウモリの昼ねぐらの近くまで来れば逆に安全なのかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

2022/07/23

晩春の河畔林を夜な夜な駆け回る野ネズミ【暗視映像:トレイルカメラ】

前回の記事:▶ 河畔林の雪上を夜に駆け回る野ネズミ【暗視映像:トレイルカメラ】

2022年5月中旬〜下旬 

河畔林のタヌキ溜め糞場rvを監視するトレイルカメラに夜な夜な登場する野ネズミ(ノネズミ)の記録です。 
様々なトラブルで調査に空白の期間が生じてしまいました。 
この時期は、ほぼ毎晩のように野ネズミが林床に現れました。 
問題は、春も後半になると(晩春)林床に下草が繁茂するようになったことです。 
特に画面右下および右中央にある黒々としたタヌキの溜め糞の周囲から草が多く生えています。 
カメラが林床を見下ろすアングルでは小さな野ネズミの活動が下草に隠れてしまいがちです。 
トレイルカメラの映像で野ネズミの巡回ルートが決まっているように見えるのは、下草でカメラの視界が遮られているせいだと思います。 
対策として、私が現場を訪れる度に、必要最小限の除草をしました。(画角内の邪魔な草や葉っぱだけをナイフで切って取り除く) 

シーン1:5/18・午後19:47 
赤外線の暗視映像で野ネズミの毛皮は黒く見え、目だけが爛々と白く光って見えます。 
ニセアカシア立木が並ぶ林縁を左へ走り去りました。 
途中で幹の根際を少しだけ登ったものの、すぐに林床に飛び降りました。
(木登りしたとは言えません。) 

シーン2:5/18・午後22:25 
林床に転がっている落枝の上を伝ってチョロチョロと渡ると、右の茂みの下に隠れてしまいました。 
タヌキの溜め糞そのものには用が無いようで、近づきません。 

シーン3:5/20・午後20:43 
左奥の立木を根際から登りかけたが、すぐに林床に飛び降りて左に走り去りました。(木登りしない。)
なぜ木登りの有無に拘っているかと言うと、アカネズミは木に登れず、やや小型のヒメネズミは木登りが得意とされているからです。 
今のところ本格的な木登りシーンが撮れてないので、ここの野ネズミはアカネズミなのかな? 
ニセアカシア立木の奥に川沿いの獣道があり、野ネズミも利用しているようです。 

シーン4:5/21・午前0:14 
林床で落枝の上を渡り、右へ移動して茂みの下に隠れてしまいました。 
前回と同じコースを辿り、タヌキの溜め糞には近寄りませんでした。 
晩秋の時期には果実をよく食べるタヌキの糞には種子が多く含まれていて、野ネズミはそれをよく採食していました。 
春になるとタヌキの採食メニューに果物は無くなり、糞に含まれる種子も無くなりますから、野ネズミが溜め糞に魅力を感じないのも当然です。 

シーン5:5/22・午前3:20 
立木の左奥を野ネズミがチョロチョロと徘徊しています。 
河畔林の暗闇を夜蛾が飛び回っていました。 

シーン6:5/22・午前3:31 
トレイルカメラの起動が間に合わず、登場シーンを撮り損ねました。 
野ネズミが落枝の上を駆けて行きます。 

シーン7:5/22・午後19:30 
立木の奥を左へ走り去りました。 


シーン8:5/23・午前0:09 
いつものように、ニセアカシア立木の奥を左へ。 

シーン9:5/23・午前3:06 
カメラの起動が間に合わず、林床を右下へ走る野ネズミがチラッと写りました。 

シーン10:5/23・午後21:25 
林床の落枝から右へ駆けていきました。 
その直後に面白い虫が登場したのですが、それについては記事を改めて書きます。 

シーン11:5/25・午前1:02 
左奥の立木の根際を左へ。 

シーン12:5/25・午前2:10 
落枝を渡って画面の下へ走り去りました。 

シーン13:5/25・午後22:45 
落枝を渡り、画面の下へ 


同一個体の野ネズミが同一ルートで夜な夜な巡回しているのですかね? 
この時期は複数の野ネズミが同時に写ることはありませんでした。


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