2022/07/11

夜の河畔林で枝から枝へ跳ぶアマガエル?【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2022年5月上旬・午後21:34・小雨? 

河畔林の溜め糞場をトレイルカメラで監視していると、夜行性のカエルが写っていました。 
まずは赤い矢印が指し示す白い点に注目してください。
小さなカエルがノイバラ灌木の若葉の上に乗っている…と後に判明します。
白い点がたまに点滅するので、カエルの目が瞬きする様子がトレイルカメラの赤外線に反射しているようです。 
しばらくすると、小さなカエルが急に跳び下りました。(@0:42) 
下の枝葉に着地した後も何やら身動きしています。
 顔が正面を向いた時に白点(=眼球)が2個になりました。 

小さなカエルなので、おそらく普通種のニホンアマガエルHyla japonica)と思われます。 
カエルの狩りは視覚に頼っているはずなので、闇夜に獲物の捕食は無理だと思います。 
鳴き声を頼りに、抱接のため異性に跳びついたのかな? 
しかし、カエルの鳴き声は録音されていませんでした(聞き取れず)。 

こういうどうってことないシーンを撮ろうと思ってもなかなか撮れないので、せっかくですから記録に残しておきます。

そもそも、今回トレイルカメラが起動した原因は別にいます。 
鳥や獣など気温よりも高い熱源が動かないとカメラは起動しませんから、変温動物のカエルに対しては無反応なはずです。

2022/07/10

八重桜カンザンの花蜜を吸うスギタニルリシジミ♀

 

2022年4月下旬・午後14:50頃・晴れ 

公園に植栽されたカンザンという品種の八重桜の花が満開に咲いています。 
そこでスギタニルリシジミ♀(Celastrina sugitanii)が訪花していました。 
翅を閉じたまま口吻を伸ばして吸蜜しています。 

ルリシジミと迷ったのですが、早春に現れるスギタニルリシジミのようです。
参考ブログ(2種の識別点など):2011年 4月6日 スギタニルリシジミとルリシジミ
スギタニルリシジミの食樹がトチノキらしいので、外来交雑種ベニバナトチノキが植栽されている公園に生息するのは納得です。 
(在来種のトチノキも探せば近くの河畔林に自生しているかもしれません。) 

スギタニルリシジミ♀はピンクの花の上を歩いて登り、飛び立つと梢の上を飛び回りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、翅表がちらっと一瞬見えました。
関連記事(14年前の撮影)▶ ルリシジミ春型と桜

2022/07/09

河畔林でニセアカシアの幹を夜に下る謎のイモムシ【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2022年5月上旬・午後20:00頃 

平地の河畔林でタヌキ溜め糞場rvを監視しているトレイルカメラ(無人センサーカメラ)には、たまに予想外(想定外)の生き物が写っていて、それもまた楽しみの一つです。 

画面左のニセアカシア(別名ハリエンジュ)立木の幹を大きな幼虫が下って行きます。 
赤い矢印の部分にご注目ください。
尺取虫タイプの歩行運動ではなく、蠕動運動で前進していました。 
このときトレイルカメラが何に反応して起動したのか不明です。 (幼虫は変温動物ですから、トレイルカメラのセンサーは反応しません。)

夜行性の蛾の成虫(いわゆる夜蛾)が夜に飛び回るのは珍しくありませんが、幼虫の活動が目に止まる機会は少ないので、記録しておきます。 
赤外線の暗視映像では幼虫の模様の色が分からないのが残念です。 
私は現場の状況を知っているので「雪国で早春の時期にしてはかなり大きなイモムシだ!」と映像から分かるのですが、大きさを伝える比較対象物がありません。 
幼虫で越冬するタイプの蛾の幼虫でしょう。 (蝶の幼虫である可能性は?) 
樹上で育った終齢幼虫が地面まで降りて地中で蛹化するつもりなのかもしれませんが、動画は尻切れトンボで終わってしまいました。 

材内に穿孔するカミキリムシ類の幼虫が穴から出てこのように幹を下ることがあるのでしょうか?
カミキリムシの幼虫にしては形状が違う気がしますし、坑道の外ではこれほど自在に徘徊できないと思います。

これらの情報からイモムシの種類を推理できる達人がいらっしゃいましたら。教えてください。 
材内に穿坑するボクトウガ幼虫だったら嬉しいのですが(勝手な予想)、ボクトウガの食樹はブナ科とされていて、ニセアカシアの材にも穿坑するのかどうか不明です。
近くにブナ科の木は生えていません。
少し離れた地点にオニグルミの大木がありました。
関連記事(14年前の撮影)▶ ゴマフボクトウ(蛾)の幼虫

私がこれまで自分で見つけたニセアカシアを食樹とするイモムシの例はこちらです。

ランダムに記事を読む

  • ムクドリを襲うハシボソガラス17/06/2016 - 0 Comments
  • 不審なトレイルカメラを見に来たハシボソガラス(野鳥)01/09/2021 - 0 Comments
  • オオトリノフンダマシ(蜘蛛)幼体の出嚢:前編31/03/2011 - 0 Comments
  • 翅紋を誇示しながら林床で身繕いするハネフリバエ科Euxesta属の一種15/12/2022 - 0 Comments
  • 蜂蜜を舐めるアゲハヒメバチ♀14/09/2013 - 0 Comments