2021/08/19

休耕田でハシボソガラス幼鳥4羽に巣外給餌する親鳥♀♂(野鳥)

 

2021年6月中旬・午後16:10頃・くもり 

里山の方から田園地帯に飛来したハシボソガラスCorvus corone)の群れが休耕地に散開し、採食を始めました。 
しばらく見ていると、親鳥♀♂と幼鳥4羽という計6羽の家族群であることが分かりました。 
巣立った雛(幼鳥)は自力で飛ぶことはできるものの、未だ餌の探し方を知らないようです。 
耕した後の休耕地を歩き回って餌を探す親鳥の後を幼鳥がつきまとっています。 
親鳥が何か食べ物を見つけると、幼鳥は慌てて駆け寄り、餌乞いします。 
半開きにした翼を細かく震わせながらガーガー鳴いて親鳥に餌を催促するのです。 
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

嘴を大きく開けた嘴の中が赤く目立つのがカラスの幼鳥の特徴です。 
親鳥は口移しで幼鳥に巣外給餌してやります。 
細長いミミズらしき獲物を見つけた親鳥がすぐには給餌せず幼鳥から少し逃げ回ることもありました。 

カラスの性別を見分けられませんが、親鳥の片方はあまり幼鳥の世話に熱心ではないようです。 
休耕地には立ち入らず、その奥の農道で探餌徘徊していました。 
育児放棄気味の親鳥にも1羽の幼鳥がついて歩いていたものの、撮影中は一度も巣外給餌しませんでした。

2021/08/18

リョウブの未熟果で吸汁するコマルハナバチ♂の謎

 

2021年6月中旬・午後16:20頃・くもり 

里山の細い山道に沿って自生するリョウブの幼木に黄色いマルハナバチが訪れていました。 
ミヤママルハナバチ創設女王ではなくコマルハナバチ(Bombus ardensの雄蜂♂でした。 
雄蜂♂は集粉しませんから、後脚に花粉籠はありません。 

わずかに咲き残った花の蜜に未練があるのか?と思いきや、花は完全に散った後でした。 
コマルハナバチ♂は花後の膨らんだ子房(緑色の未熟な果実)に口吻を差し込んで、何やら吸汁しています。 
花弁が完全に散って子房が膨らみつつある状態でも花蜜が残っているのですかね? 
仮に果実が熟していたとしても、マルハナバチが果汁を飲みに来るなんていう話は聞いたことがありません。 
私も真似して花蜜?を採取・味見したかったのですけど、注射器のような細いストローを持っていませんでした。 
謎の採餌行動を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 (@1:02〜)

日本産マルハナバチ図鑑』p61で調べてもコマルハナバチ♂の訪花リストにリョウブは含まれていませんでした。 
ちなみに、マルハナバチ類の中で私がこれまでリョウブへの訪花シーンを見たことがあるのは、今のところトラマルハナバチ♀だけです。
関連記事(8年前の撮影)▶ リョウブに訪花吸蜜するトラマルハナバチ♀
すぐ近くにヤマツツジの赤い花が少し咲いていたのに、なぜか今回のコマルハナバチ♂はヤマツツジに訪花しませんでした。
この謎の植物の正体は何でしょう? 
一部の葉柄が赤味を帯びていることなどから、私はなんとなくリョウブ幼木の花が完全に散った後ではないかと思いました。
もし間違っていたらご指摘願います。 
リョウブではなく別な種類の木で、これから花が咲く前の蕾なのでしょうか?

池の岸から一斉に逃げるヤマアカガエル幼生の群れとトノサマガエル

 

2021年6月上旬・午後16:25頃・くもり 

里山の斜面にある池Hの浅い岸辺にヤマアカガエルRana ornativentris)の幼生(オタマジャクシ)が群がっています。 
オタマジャクシを捕食しようと池には野生動物や野鳥が集まってくるはずですが、私は未だ見たことがありません。 
(いつか無人の監視カメラを仕掛けてみたいものです。) 

私が池の岸に沿って歩くとオタマジャクシは岸辺から一斉に泳ぎ去り、池の深みに避難します。 
池畔の草むらにはトノサマガエルPelophylax nigromaculatus)の成体も潜んでいました。 
私が近づくと2匹のトノサマガエルが慌てて陸地から池に飛び込んで逃げました。 
1/5倍速のスローモーションでまずはご覧ください。(@0:31〜) 
その後に等倍速でリプレイ。 
左の個体は池に飛び込んで一気に潜水しました。 
右の個体は池に飛び込んだ直後にフェイントをかけるように右に急旋回し、岸に一旦戻りました。 
その後に再び方向転換して池の底に潜って逃げました。 
トノサマガエルの鋭い反射神経と多彩な逃避行動に驚きました。 
直線的に逃げるだけだと捕食者に軌道を予測されたらお終いですから、色々と裏技を編み出しているようです。

※ 「古池や蛙飛び込む水の音」が聞き取れるように動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。



 

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