2021/05/22

マサキの落果を採食するヒヨドリ(冬の野鳥)

 

2021年2月下旬・午後16:30頃・晴れ 

夕方の路地裏でヒヨドリHypsipetes amaurotis)が何やら採食しています。 
民家の庭木(生垣が育ち過ぎた?)として植栽された常緑樹マサキの果実が赤く熟し始め、雪が積もったせいで多数の熟果が下に落ちたようです。 
ヒヨドリはマサキの落果を啄んでいたのでした。 
初めヒヨドリは庭木の下のブロック塀の縁に止まって落果を採食していました。 
やがて警戒を解いたヒヨドリは横の路地に降りて、除雪された路上に散乱したマサキの落果を次々に食べました。 
ヒヨドリは顔を横に寝かせて路上の落果を次々に拾い食いしています。 
どうやら嘴が細いヒヨドリは、小さな木の実を上手く摘めないようです。 
マサキの仮種皮を嘴で器用に取り除いて、赤い果実だけを食べています。 

再び飛び上がってブロック塀の上に戻りました。 
今度は雪に埋もれたマサキ落果を掘り出して採食しました。 
振り向くとブロック塀の上で尾羽根を少し持ち上げながら、黒い固形糞をポトリと排泄しました。(@1:40) 
未消化のマサキの種子が糞の中に含まれていれば、マサキの種子散布を助けたことになります。 
最後は警戒声を発することなく黙って飛び去りました。 

樹上性のヒヨドリが地上で採食するのはとても珍しく、私の記憶にはありません。 
今回のヒヨドリはどうして落果ではなくマサキ樹上で赤い果実を直接食べなかったのでしょうか? 
マサキの樹冠には雪が積もっていて(冠雪)、樹上には止まりにくいとヒヨドリは判断したのかもしれません。 

ヒヨドリが飛び去ってから現場検証しました。 
常緑樹の赤い実は4裂していることなどから、樹種はマサキと分かりました。 
積雪が多いこの冬は寒くて、マサキの果実がなかなか熟さないようです。 
山渓ハンディ図鑑『樹に咲く花:離弁花2』でマサキを調べると、
果実/蒴果。直径6〜8mmの球形で、11〜1月に紅色に熟し、4裂する。種子は橙赤色の仮種皮に包まれ、落ちずにぶらさがる。(p428-429より引用)

※ 動画編集時にコントラストではなく彩度を少し上げた結果、マサキ果実(蒴果)の赤味が少し強調されています。 

通りすがりで咄嗟にカメラを構えたものの、それまで手袋せずに歩いていたため素手が凍えそうに冷たくて、カメラを上手く操作できませんでした。 
カメラの起動が遅れたり、動画撮影中に上下に手ブレするなどしたのは、そのせいです。
ちなみに、マサキの隣に並んで植栽された落葉性の庭木はモクレンでした。 
春に咲いた花で樹種が判明しました。

鼻息で威嚇しながら深雪をかき分け里山の急斜面を登るニホンカモシカ

 

2021年1月下旬・午後13:00〜13:30頃・晴れ 

スノーシューを履いて里山を探索していると雪面を歩く足跡(蹄跡)を見つけたので、追跡を始めました。 
前日に降り積もった新雪がパウダースノー(乾雪)の状態で、午前中は絶好のアニマルトラッキング日和でした。 
しかし日が高く昇るにつれて気温も上がり、雪面がどんどん溶けて重い湿雪に変化します。
スノーシューで1歩ずつキックステップしないと登れないほど急な斜面を私が息を切らしながら直登していると、上からフシュフシュ♪というニホンカモシカCapricornis crispus)が発する鼻息威嚇が繰り返し聞こえました。 
足跡を残した主はイノシシかと内心期待していたのですが、どうやらカモシカだったようです。 
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

 姿が見えないので、私もカモシカの真似してシュッ♪という鋭い歯舌音で応酬してみます。 
これが逆効果だったようで、ニホンカモシカの鼻息威嚇が次第に遠ざかってしまいました。 
しばらく見上げていると、急斜面の落葉樹林の間を縫うように動くカモシカを発見。 
深雪を力強くラッセルしながら急斜面を登って行くする後ろ姿がチラッと見えました。 
私の方を振り向かずに鼻息威嚇♪していました。 

私も頑張ってカモシカに追いつきたかったのですが、脚の疲労も考え、追跡を諦めて下山することにしました。 
とにかく斜度があまりにも急峻過ぎます。 
今回の山行で右膝を捻って古傷を少し痛めてしまいました。 
急斜面で雪質が重い「腐れ雪」になると、スノーシューの取扱いが難しくなります。 
むしろスノーシューを脱ぎ捨てて、壺足で登るべきでした。 
こういうときにドローンという文明の利器があれば、一気に形勢逆転して野生のカモシカを空撮できたかもしれません。

下山中に複数個体のカモシカの足跡(ラッセル跡)を見つけました。 
単独行動を基本とするカモシカには珍しく、2〜3頭の家族群だったようです。 

捕食者や天敵に追われたら急斜面を登って上に上に逃げるのがカモシカの生存戦略なのでしょう。 
ニホンカモシカは同じ有蹄類のイノシシよりも急斜面に強くて健脚です。 
岩山でも雪山でも急峻な山岳地帯を難なく直登するので、追跡するのは困難です。

2021/05/20

雪の降る川で潜水漁を繰り返すキンクロハジロ♂♀とホシハジロ♀(冬の野鳥)

 

2021年1月上旬・午後13:20頃・雪 

激しい雪が降りしきる冬の川でキンクロハジロ♂♀(Aythya fuligula)が水中に何度も潜って採餌していました。 
一旦潜ると、次にどこから浮上するか予測不能です。
▼関連記事(1年前の撮影) 
川に潜って獲物を捕食するキンクロハジロ♀♂(冬の野鳥)
2羽のキンクロハジロ♂が潜るタイミングを揃えているのは偶然なのか、それとも共同で魚を追い込んだりしているのかな? 
いつか水中カメラで撮影してみたいものです。
 

たまにキンクロハジロ♂とホシハジロ♀(Aythya ferina)が異種なのになぜか仲良く寄り添うように潜水漁を繰り返すことがありました。 
この2種のカモ類は雑食性らしいので、採食メニューは川底に生えた水草などの植物かもしれません。 
必ずしも魚を捕食する潜水「漁」と決めつけてはいけませんね。 

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