2021/04/09

柳の幹をつついて餌を探すシジュウカラ♂(野鳥)

 

2020年11月下旬・午後12:25頃・くもり 

郊外の落葉性雑木林でシジュウカラ♂(Parus minor minor)が柳の幹に止まり、ひび割れた樹皮や苔をあちこちつついていました。 
樹皮の裏などに隠れて越冬している虫を食べようと探し回っているのでしょう。 

実はこれと前後して、同じ雑木林でヤマガラの貯食行動を観察できました。
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混群としてヤマガラと行動を共にしている他のカラ類は、ヤマガラがせっかく苦労して幹の割れ目などに隠した木の実を探し出して隙あらば横取り(盗み食い)しようとしているのではないか?と思いつきました。 
互いにメリットがあるから異種のカラ類が混群を形成しているはずですけど、ヤマガラは泥棒につきまとわれて迷惑しているのかもしれません。
決定的な証拠映像が撮れるまでは、個人的な仮説として頭の片隅で温めておきます。 

もうすぐ冬なのに、近くの池からカエルの鳴き声♪が聞こえています。 
シジュウカラが来ていた木には落葉前の細長い葉が少しだけ残っていて、樹種は柳の仲間と判明しました。
柳は水辺を好むので、池の畔で大木に育っているのは納得です。

寄主ナシケンモン(蛾)幼虫の体外に脱出して繭を紡ぐサムライコマユバチ終齢幼虫の群れ(2)接写

 

ナシケンモン(蛾)の飼育#9

前回の記事:▶ 寄主ナシケンモン(蛾)幼虫の体外に脱出して繭を紡ぐサムライコマユバチ終齢幼虫の群れ(1)
2020年11月上旬・午後22:12〜22:21・ 

サムライコマユバチの一種Cotesia sp.)終齢幼虫の群れが口から白い絹糸を吐いて寄主のナシケンモンViminia rumicis幼虫の周囲で繭塊を作る様子をマクロレンズで接写してみました。 
フワフワで柔らかそうです。

たまたま同時に撮影していた別の飼育ネタ(微速度撮影)を泣く泣く終了させて、ハンディカムから高画質のメインのカメラに切り替えて撮影しました。

2021/04/08

真昼間に群飛するカラスの大群(野鳥)

 

2020年11月中旬・午後12:05頃・晴れ 

郊外の青空をカラスの大群が旋回していました。 
少なくとも57羽のカラスが集まって飛んでいます。 
私のフィールドではこれぐらいでも大きな群れです。 
群飛の中で隣り合う個体が軽く追いかけっこしている様子も見られました。
高高度の群飛には参加せず、単独で低空を横切る個体もいました。 

今回は群れ全体の飛び方を動画に記録することを優先したので、カラスの種類をしっかり見分けられるほどズームインしませんでした。 
鳴き声に耳を傾けると、カーカー♪澄んだ声とガーガー♪濁った声の両方が聞こえますから、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)とハシビロガモAnas clypeata)の混群なのかもしれません。
カラスの鳴き声を聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

カラスが夕方の塒入り前に行う群飛は珍しくありませんが、真昼間にカラスの群飛を見るのは初めてかもしれません。 
ほぼ正午ですから、就塒前集合を目指す群飛にしては時刻が早すぎますし、集団塒から一斉に飛び立ったにしては時刻が遅すぎます。 
どこか目的地を目指して飛んでいるのではなく、広大な刈田の上空を行ったり来たり飛び回っているようです。 
大群で旋回しているのは一種の誇示行動(威嚇)なのかな?と思うものの、一体何に対してアピールしているのか目的が不明です。 
天敵の猛禽類に対してカラスはよくモビング(擬攻撃)を仕掛けますが、今回は飛んでいる猛禽を見かけませんでした。 
一番ありえそうなのは、刈田で採餌していたカラスの大群が何かに驚いて一斉に飛び立ち、群飛になったのかもしれません。 

私の素人目には、有名なムクドリの群飛と同じく、カラスの群飛も特定のリーダーによって統率されているようには見えません。 
子供の頃に読んだ『シートン動物記』で「カラスの王 銀の星」という章が印象的でした。
頭部に「銀色の星」という分かりやすい目印を生まれつき持ったリーダー格のカラスを個体識別した上で何年も観察した記録らしいです。
しかしシートンの本は「お話」として抜群に面白くても擬人化やハッタリが多くて、動物行動学的にどこまで信頼できるのか分かりません。
年長カラスの隊長が号令をかけながら若鳥の群れを率いて教練のために飛び回るという話は、今の私が読み直すと眉唾に思えてしまいます。
カラスの群飛をヒトが地上から見上げても、ある1羽の頭にある目印の「銀の星」が確認できるとは思えません。
群飛の中でどの個体が鳴いているのか、達人になれば分かるようになるのかな?(私は懐疑的です。)
今のところ、私にはカラスの群れにリーダー(隊長)が居るとは思えないのです。 
シートンがカナダで観察したカラスと日本のカラスはおそらく別種ですから、その点でもシートンの記述を鵜呑みにはできません。
多数の個体に片端からGPSを装着するなど現代のテクノロジーでしっかり個体識別した上でカラスの群飛を調べることができたら、それだけでも面白そうです。

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