2020/10/30

池の鯉とクサガメのパン食い競争

 

2020年7月中旬・午後18:10頃・晴れ 

蓮池の岸に立っている男性がパンを千切って岩場を目掛けて次々に投げていました。 
コイ(鯉;Cyprinus carpio)の群れが殺到し、パンを食べています。 
黒いコイだけでなく、オレンジ色の錦鯉も混じっています。 

いつもは岩場で甲羅干しをしているクサガメMauremys reevesii)も、水面に浮いたパン屑をがっついて食べています。 
2匹ともやや小型の若い個体でした。 
最近なぜか、ミシシッピアカミミガメの姿を見かけません。 
外来種として駆除されたのかな? 

3羽のカルガモAnas zonorhyncha)幼鳥が池の水面を泳ぎ回っています。 
パン食い競争に参戦するかと思いきや、岸壁に近寄ってヒトに給餌をねだってるようです。 

観客へのサービスのつもりなのか、面白がって岩場を目掛けてパンを投げているようですが、必死な魚が岩に座礁して腹ビレや鱗が傷つくのではないかと心配です。(鯉はそんなにヤワじゃない?)  
連日のパン大量給餌は栄養が極端に偏りますし、食べ残しが水質を悪化させます。 
一部の(特定の)野生動物がヒトに依存する状態は生態系のバランスを崩し、好ましくありません。 
動物愛護を履き違えて猫や鳩、鯉などに給餌しに来る常習者に対してどういう言い方をしたら止めてもらえるのか、いつも悩みます…。 
素朴な善意から始まった野生動物への給餌がエスカレートして歯止めが利かなくなり、全国各地で問題になっています。 
そういうヒトは、一種の依存症(手軽な快楽への中毒)なのでしょうね。


アサガオの花蜜を吸うカラスアゲハ♀

 

2020年7月下旬・午前11:15頃・くもり 

民家の庭に咲いた赤紫のアサガオカラスアゲハ♀(Papilio dehaanii dehaanii)が訪花していました。 
ラッパ状の花に頭を突っ込み、正当訪花で吸蜜しています。 

この個体は、隣に咲いたムクゲの花と朝顔と交互に訪花していました。
▼前回の記事 
ムクゲの花蜜を吸うカラスアゲハ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】

2020/10/29

腐ったカボチャに湧いたウジ虫?を捕食するアカバトガリオオズハネカクシ

 

2020年7月下旬・午後16:30頃・くもり

 
▼前回の記事(4日前の撮影) 
腐ったカボチャに群がるショウジョウバエと獲物を狙うキイロスズメバチ♀

スギ林の奥にカボチャの実が大量廃棄されています。
腐った残渣(田畑に捨てられる作物のクズやキズもの)から食物連鎖で独自の生態系が生まれているので、定点観察に通っています。 
カボチャ腐果の表面には白カビも生えていました。 

この日は、カボチャ腐果の下にハネカクシの一種が潜り込んで、何か白っぽい小さな塊を食べていました。 
黒い体に短い赤茶色の短い鞘翅があります。 
 カボチャ腐果から発生したキイロショウジョウバエDrosophila melanogaster)やコウカアブPtecticus tenebrifer)の幼虫(ウジ虫)や蛹を捕食しているのか、それとも腐果の欠片を採食しているのか、映像からでははっきり分かりません。 
正面を向いてくれないので、口元がよく見えないのです。 
食後のハネカクシは念入りに顔を拭って化粧しています。  
ハネカクシの食性について調べると、
食性も非常に多様である。亜科によってその傾向は異なるが、多くの種は昆虫その他の無脊椎動物を捕食する肉食性である。また植物遺骸を食べるものや、糞食・藻類食(セスジハネカクシ亜科など)、菌類食(オオキバハネカクシ亜科・シリボソハネカクシ亜科など)の種類も少なくない。このような多様な食性から、本科の昆虫は高等植物の生体組織以外はほとんど何でも食べるとも言われる。(wikipediaより引用)

 

▼関連記事(6年前の撮影:今回の種類と似ている?) 
ウジ虫を捕食するハネカクシの一種



【追記】

図鑑『くらべてわかる甲虫1062種』で絵合わせすると、おそらくアカバトガリオオズハネカクシ(旧名アカバハネカクシPlatydracus brevicornis)だろうと判明しました。 




微小なアリ(種名不詳)も多数、腐ったカボチャの上を徘徊しています。 
ときどき得体の知れない甲虫の幼虫?(黒い。腹端に1対のトゲ。ハサミムシ?)も素早い動きでカボチャ腐果の下に潜り込みました。 

ときどき画面を高速で横切る黒いアブは、おそらくコウカアブPtecticus tenebrifer)だろうと判明しました。 
腐ったカボチャの周囲を数匹が忙しなく飛び回っています。(求愛行動? 探雌飛翔?)  

コウカアブ♀

腹端に産卵管?


辺りにはニイニイゼミ♂による単調な蝉しぐれがシャーーーーー♪と絶え間なく響き渡っています。 
たまにヒグラシ♂♪も参加して、カナカナカナ…♪と鳴いています。 

 ※ スギ林はただでさえ薄暗い上に、夕方に撮ったので、少し画質が荒くなりました。


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