2020/09/22

ヒメジョオンの花を舐めるヨコジマオオハリバエ



2020年7月中旬・午後16:25頃・晴れ

川沿いの堤防に咲いたヒメジョオンの群落でヨコジマオオハリバエTachina jakovlevi)が訪花していました。
伸ばした口吻をヒメジョオンの筒状花に押し付けて花粉や花蜜を摂取していました。
この組み合わせは初見です。




2020/09/21

ヒヨドリバナの花蜜を吸うヤマトツヤハナバチ♀



2020年7月中旬・午後17:05頃・くもり

郊外の道端の庭先に咲いたヒヨドリバナの群落でヤマトツヤハナバチ♀(Ceratina japonica)が訪花していました。
ヒヨドリバナの個々の小さな花に丹念に正当訪花を繰り返し、吸蜜して回ります。
吸蜜シーンをマクロレンズで接写してみると、暗褐色の舌が意外と長いですね。
後脚のスコパ(花粉採集毛)は空荷で花粉を付けていませんでした。
花から飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:45)

顔正面を接写したときの頭楯の黄紋から、キオビツヤハナバチではなくヤマトツヤハナバチ♀と確定しました。
不思議なことに、私は未だキオビツヤハナバチと出会ったことがありません。
今回の撮影地は山地ではなく平地で、時刻も曇りの夕方でした。
これは坂上昭一・前田泰生『独居から不平等へ:ツヤハナバチとその仲間の生活』という専門書にヤマトツヤハナバチの習性として書かれた内容にことごとく反しています。
(撮影地がオープンランドか林縁のどちらか?と問われると、強いて言えば庭木の多い林縁かもしれません。)

・おもに林縁に営巣するヤマトと、対象的に開けた草地を好むキオビ(p73より引用)
・採餌は晴天の日の、それも主に午前中にしかやらない。(p78より引用)
・営巣場所では、ヤマト・クロのように林縁好みの種と、キオビ・イワタ・オキナワのよ9うなオープンランド好みの種とある。(p98より引用)


長い舌を伸ばして吸蜜

ヒヨドリによるコガネムシ?解体ショー(野鳥)



2020年7月中旬・午後16:05頃・くもり

河川敷のどこかでヒヨドリHypsipetes amaurotis)が何か昆虫を捕食したようです。
河川敷の上空を横断する電線に止まると、獲物の解体処理を始めました。
残念ながら逆光のために獲物がよく見えませんが、鞘翅が赤っぽい甲虫のようです。
コガネムシ科の仲間だと思うのですが、まさかカブトムシ?(願望)
獲物の頭部を嘴に咥えると、足元の電線に繰り返し叩きつけて、とどめを刺しました。
次は食べるのに邪魔な(消化できない)翅を取り除き始めました。
ヒヨドリは足を全く使わずに、嘴だけで器用に獲物を解体しています。
足で獲物を押さえつけて不要部を嘴で毟り取ることをなぜかやらないので、解体に手間取っています。
地上で作業する方が楽そうなのに、樹上性のヒヨドリは頑としてライフスタイルを変えないのですね。
(実は地上で獲物を解体処理していたのに、私が知らずに近づいたせいで電線に避難したのかも。)

電線にぶつけた衝撃で獲物の脚が1本、欠けて飛びました。
ヒヨドリは解体した獲物をその場で食べるのではなく、最後は電線から飛び立つと、堤防沿いに聳え立つ桜の大木の太い横枝に止まり直しました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、飛び立つ直前に獲物をうっかり落としてしまったことが分かりました。
慌てて飛んで追いかけたヒヨドリは空中で見事に獲物をキャッチし直したようです。
流し撮りで再びヒヨドリを捉えたときには、嘴に獲物を再び咥えていました。

葉が生い茂っている桜の大木のどこかにもしかするとヒヨドリの巣があるのかもしれません。
自分で食べるのではなく、巣で待つ雛に給餌するために、狩った獲物を丹念に解体処理してから巣に運搬したのでしょう。
秋になって落葉したら、巣の有無を確認するつもりです。


※ 逆光なので、動画編集時に彩度を上げました。




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