2020年3月上旬・午後17:23〜17:39・晴れ・日の入り時刻は午後17:34
白鷺の群れが夜に眠る集団塒を先日たまたま見つけたので、日を改めて塒入りする様子を撮影にやって来ました。
池の畔に常緑針葉樹の巨木が並んでいる一角があり、その樹上に集団就塒していました。
午後の未だ明るい時間から現場入りして、まずは集団塒の樹種を調べました。
日没前に全体を見渡せる撮影ポイントに戻ると、モミ高木の天辺(樹冠)で1羽のダイサギ(Ardea alba)がのんびり羽繕いしていました。
モミの梢でキョロキョロと周囲を見回していたダイサギが、急に飛び立ちました。
池の対岸から私がしつこく撮り続けるので警戒したのでしょうか?
飛び立つ瞬間をうっかり撮り損ねてしまいました。
逃げられたと思いきや、右回り左回りに旋回してから、モミに隣接するヒマラヤスギの横枝にフワリと着陸しました。
今晩の集団塒に一番乗りした個体です。
これからダイサギの群れが続々と集まり始めます。
※ 逆光なので、動画編集時に彩度を少し上げました。
オレンジ色の光は夕日ではなく外灯です。
つづく→ヒマラヤスギ林に続々と塒入りするダイサギの群れ(冬の野鳥)
2020年3月中旬・夕方
早春の里山で遊動中の野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。
例年なら未だ雪深いはずなのに今年は異常な暖冬で、低山にはほとんど雪が残っていませんでした。
下山中の私が山道で立ち止まっていたら、少し下の斜面から獣の鳴き声♪が聞こえました。
ニホンザルのクーコールか?と気づいた私はフリーズして気配を消します。
パキパキと小枝が折れるかすかな音も近づいてきます。
落葉した藪の隙間から灰色の毛皮が動いて見えたのでカモシカと思いきや、その正体はやはり野生ニホンザルでした。
単独あるいは2頭が連れ立って三々五々と同じ方向に遊動していますが、全体としては比較的小さな群れという印象です。
猿も私の存在に気づいているようです。
私から隠れるように山道を逸れて藪の中に迂回したり、歩きながら藪の隙間からこちらをチラッと見たりしながら、遊動を続けます。
人馴れした群れのようで、私がじっとしていれば特に怯えたり大騒ぎで逃げたりすることはありませんでした。
雑木林の斜面を遊動中、立木に少し登ってから隣の木に飛び移る個体もいました。(ラストシーン)
ニホンザルはときどき立ち止まって林床の植物を何か採食しています。
座って緑の葉(常緑植物?)を左手でちぎって口に運びましたが、採食メニューは不明です。
早春の里山の地味な風景に彩りを添えているのは、黄色い花芽をぶら下げたキブシ灌木の群落です。
ニホンザルがキブシのつぼみを食べたら面白いと思ったのですけど、全く興味を示しませんでした。
ニホンザルにとって厳しい冬よりも異常気象による暖冬の方がありがたいはずです。(死亡率も低いはず)
興味のある方はブログ内検索で「ニホンザル 3月」と検索してみてください。
例年ならこの時期も里山には根雪がしっかり残っています。
※ 藪の奥で遊動する地味な毛皮のニホンザルを強調するために、動画編集時に自動色調補正を施しています。
少しどぎつい色合いになってしまいました。
生憎この日は古いハンディカムしか持ってこなかったので、手ブレ補正しても抑えきれないほどブレブブレの映像です。
ときどきカメラの近くでカサカサ、カシャカシャ♪と聞こえる音が耳障りで申し訳ありません。
私がコンビニで買った菓子パンを山中で食べようとして包装を開けたところでニホンザルの群れに遭遇し、手に持ったまま撮影を続けたからです。
邪魔な荷物を地面に置いて撮影に専念しようか迷ったのですが、私が余計な動きをすると野生動物は警戒して逃げてしまうかもしれません。
万一パンを猿に奪われると野生動物に餌付けすることになってしまい、猿害を助長することになります。
2020年2月中旬・午後16:45頃
雪がわずかに残る夕方の刈田(休耕地?)の上空で2羽の野鳥が激しく争っていました。
残念ながら喧嘩(空中戦)のシーンは動画に撮れませんでした。
2羽が別れて地上に降りてから撮影開始。
枯れた草の茎の天辺にモズ♂(Lanius bucephalus)が止まり、尾羽根を上下に振っていました。
モズは留鳥なので、この辺りを縄張りとする個体なのでしょう。
少し離れた盛り土の上で冬鳥のツグミ(Turdus eunomus)が佇んでいました。
やがて警戒を解くと、ツグミは休耕地を歩き回り餌を探し始めました。
(ツグミの)食性は雑食で、昆虫、果実などを食べる[8]。農耕地や河原などの開けた地表で採食を行う[7]。(wikipediaより引用)
嘴で地面の枯草をめくって、越冬中の虫を探しているようです。
そして地面で何か黒くて丸い粒のような物(おそらく草の種子)を次々についばみました。
ツグミは地上でトコトコ歩くこともあれば、両足を揃えてピョンピョン跳んで進むこともあります。
冬枯れした休耕地の中でツグミは見事な保護色になっています。
私が夢中になってツグミを撮影していたら、いつの間にかモズ♂は居なくなってしまいました。