2020/05/19

誤認求愛を繰り広げるフタモンアシナガバチ♂の群飛【HD動画&ハイスピード動画】



2019年10月上旬・午後12:10頃・快晴

この日は朝から秋晴れで、フタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)雄蜂♂の群飛をあちこちの日向で見かけました。
道端に設置された日当たりの良い石碑(庚申塔)の周囲で繰り広げられていた激しい群飛に注目しました。

日光に熱せられて温かい石碑の上で数匹のフタモンアシナガバチ♂が並んで日光浴しています。
顔色が白く、触角の先端がカールしているのがアシナガバチの雄蜂♂の特徴です。
その周囲でも多数の♂が忙しなく飛び回り、石碑に離着陸を繰り返していました。
石碑上で頻繁に♂同士が飛びついて、一見すると激しく喧嘩しているように見えます。
240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみると、何が行われているのか明らかになります。(@0:13〜)

石碑に乗って休んでいる♂の背中に次々に飛びつくものの、飛びつかれた個体は無反応です。
噛み付いたりしていませんし、石碑から追い払おうと縄張り争いの喧嘩をしている訳でもありません。
探雌飛翔中の♂が焦って互いに誤認求愛・マウントしているようです。
間違いに気づくと何事もなかったように再び飛び去ります。
本番の交尾に備えて、新女王に真っ先に飛びかかる練習をしているのかもしれません。
石碑上で身繕いする♂個体もいました。

私は未だアシナガバチの群飛からの交尾行動を野外で観察したことがありません。
毎年探し歩いているのですが、なかなか幸運に恵まれません。

▼関連記事(6、9年前の撮影)
フタモンアシナガバチ♂の群飛
フタモンアシナガバチ♂の群飛と誤認交尾【HD動画&ハイスピード動画】


フタモンアシナガバチ♂群れ@石碑+日光浴+誤認求愛

フタモンアシナガバチ♂群れ@石碑+群飛・全景


エクリプス羽のミコアイサ♂が川で潜水漁(冬の野鳥)



2019年12月中旬・午前10:50頃・晴れ

▼前回の記事
川面で羽繕いするエクリプス換羽中のミコアイサ♂(冬の野鳥)

対岸付近の川面で羽繕いしていたエクリプス羽のミコアイサ♂(Mergus albellus)が急に潜水しました。
水中で魚や水生動物を捕食するのだそうです。
15秒ぐらいで少し離れた水面に浮上しました。
その場で伸び上がりながら羽ばたき、羽根の水気を切ります。
倒木の下まで移動すると再び水中に潜りました。
今度は25秒後に対岸の少し上流地点で浮上。
先程と同じく、その場で伸び上がりながら羽ばたき、羽根の水気を切りました。
その後はときどき水で濡らした嘴で羽繕いを始めました。


2020/05/18

タヌキの溜め糞を舐めるベッコウバエ♂



2019年11月上旬・午後12:30頃・晴れ

里山のスギ(杉)林の斜面にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が共同トイレとして長年使っている溜め糞があります。

薄暗いスギ林床に残されたタヌキの溜め糞に1匹のベッコウバエ♂(Dryomyza formosa)が居座っていました。
側面から見た時に腹部が赤褐色で黄色い長毛が生えているので♂と判明。
やがて黄色い口吻を伸ばすと、獣糞の表面を舐め始めました。
隣の落ち葉に移動して休むこともありますが、すぐに溜め糞に戻りました。
おそらく交尾相手の♀が糞塊の匂いに誘引されて飛来するのを待ち伏せしているのでしょう。

他には小型のアリや別種のハエも溜め糞に集まって来ていたのですが、私には名前が分からないのでスルー。
(もし映像から見分けられる方がいれば教えてください。)
いつかタヌキの溜め糞の傍らにトラップカメラ(無人カメラ)を仕掛けてみたいものです。


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