2019/10/16

柳の枝で樹液を舐めるコムラサキ♀とシロテンハナムグリ



2019年6月下旬
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柳の枝で樹液を舐めるシロテンハナムグリ

河畔林の小路に沿って生えた柳(樹種不明)の灌木にできた樹液酒場にコムラサキ♂(Apatura metis substituta)も来店しました。
黄色い口吻を伸ばして樹液を吸いながら翅を開閉していますが、翅表に日が当たっても瑠璃色に輝かないので♀のようです。
コムラサキ幼虫の食樹は柳類ですから、コムラサキ成虫♀が柳によく来るのも納得です。
この個体は左右の後翅の肛角付近がえぐれたように大きく破損していました。
左右対称の破損ですから、鳥に襲われたビークマークだと思われます。

樹液酒場に陣取って吸汁しているシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)の背中をコムラサキ♀が足で踏んでしまうと、シロテンハナムグリも後脚を上げて軽く威嚇しました。
コムラサキはおとなしくその場を離れたものの、近くで順番待ちをしています。
この樹液酒場はさほど混み合っていませんし、長い口吻を持つ蝶類は少し離れた位置からでも樹液を吸えるはずですから、順番待ちをする必要は無い気がします。
だとすれば、酔っ払ったコムラサキ♀が樹液酒場の横で日光浴しているだけかもしれません。

これと同じ組み合わせを6年前にも別の場所で撮っています。(ただしコムラサキの性別が違います)

▼関連記事
柳の樹液を吸うコムラサキ♂とシロテンハナムグリ


コムラサキ♀:ビークマーク:翅表@柳枝:樹液酒場
コムラサキ♀:ビークマーク:翅裏@柳枝:樹液酒場
コムラサキ♀:ビークマーク+シロテンハナムグリ2@柳枝:樹液酒場

2019/10/15

灌木の生えた河原を縄張りとするモズ♀♂のつがい(野鳥)



2019年6月下旬

梅雨の小雨がぱらつく午後、川の対岸に生えたヤマハンノキ?幼木のてっぺんにモズ♀(Lanius bucephalus)が止まって辺りを見張っていました。
お気に入りの止まり木なのか、直下の葉に鳥の排泄した白い糞が付着しています。

私がしつこく撮り続けると、警戒したモズ♀が飛び立ち、川を越えて此岸に飛んできました。
飛翔シーンをまず1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
私の背後の土手に生えたキリ?の茂みへ飛び込みました。
(クズの蔓が巻き付いていて樹種が紛らわしい…。)
モズ♂も合流し、♀♂2羽が同じ木の上下の枝に並んで止まっています。
鳴き声(警戒声)を発していたのかもしれませんが、川の流れる水音などで聞き取れませんでした。

灌木の生えた河原でこの辺りを縄張りとするつがいなのでしょう。


モズ♀(野鳥)@ヤマハンノキ?幼木樹冠
モズ♀♂(野鳥)@キリ樹上



イタドリの花畑で探雌飛翔するトンボエダシャク♂(蛾)と誤認求愛



2019年6月下旬
▼前回の記事
イタドリに訪花するトンボエダシャク♀♂(蛾)の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】

イタドリの群落で花蜜を吸っているトンボエダシャク♂(Cystidia stratonice stratonice)を撮っていると、探雌飛翔している別個体の♂が繰り返しちょっかいをかけてきます。
訪花中の個体の背後でちょっとホバリングしただけで相手が♀ではないと分かるらしく、すぐに離れて行きます。
しかしすぐにまた次の♂が飛来して誤認求愛が繰り返されます。
トンボエダシャクはおそらく♂が♀よりも早く羽化する雄性先熟で、この時期は成虫の性比が圧倒的に♀<<♂となり、♀不足の婚活なのでしょう。
♂の細長い腹部の先端にはヘアペンシルと呼ばれる黒い毛束があり、性フェロモンを放出しています。

1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみても、素人目には特に目立つ求愛行動や交尾拒否行動(他の♂に絡まれたときに自分が♂であることのアピール)はしていませんでした。


トンボエダシャク♂2(蛾)@イタドリ訪花吸蜜+探雌飛翔:誤認求愛
トンボエダシャク♂2(蛾)@イタドリ訪花吸蜜+探雌飛翔:誤認求愛

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