ヨトウガ(蛾)幼虫の飼育記録#2
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ヨトウガ(蛾)幼虫の徘徊・探索
2018年9月下旬
飼育を始めたヨトウガ(Mamestra brassicae)の幼虫(俗名ヨトウムシ:夜盗虫)にシュウカイドウを庭から採ってきて与えてみました。
目に付いた花を適当に与えただけで、深い理由はありません。
夜になると蕾を食べ始めました。
30倍速の早回し映像をご覧下さい。
ピンク色の萼を食い破ると中にある黄色い雄しべや雌しべも食害しています。
夜行性なのに、撮影のために照明の光を当てても気にしないようです。
負の走光性よりも食欲が勝るのかな?
食餌中にときどき頭部を蕾の縁などに擦り付ける謎の動きをしているのが気になります。
シュウカイドウに含まれる食害防御物質(毒)が効いているのでしょうか?
北海道立衛生研究所がホームページで公開している情報によると、
シュウカイドウ(ベゴニア、シュウカイドウ科)は
全草にシュウ酸、サポニンなどを含むため、誤食すると胃や腸の粘膜がただれ、下痢、痙攣、虚脱などを起こします。
少し嫌がる素振りを見せながらも、シュウカイドウの蕾を休み休み食べ続けるヨトウガ幼虫もさすが広食性の害虫です。
後半は食餌を止め、辺りをウロウロと徘徊運動しています。
翌朝シュウカイドウの株を調べると、食痕は蕾に残されているだけで、葉を食べた形跡はありませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→#3:ヨトウガ(蛾)の幼虫がシュウカイドウの蕾を食害
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ヨトウガ(蛾)幼虫@シュウカイドウ蕾+食害 |
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ヨトウガ(蛾)幼虫@シュウカイドウ蕾+食害 |
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ヨトウガ(蛾)幼虫@シュウカイドウ蕾+食害・全景 |
2018年9月中旬
小雨がぱらつく朝、蓮池で4羽のカルガモ(Anas zonorhyncha)が群れになって元気に泳いでいました。
大きな蓮の葉の下に入れば雨宿りができそうですけど、カルガモは雨に濡れても全く気にしません。
岸辺から逃げないのは、誰かに餌付けされていて、私が給餌するのを密かに期待しているのかもしれません。(私は野鳥に給餌していません。)
黄葉した桜の落ち葉が水面に浮いていて、カルガモの胸にへばりついていました。
カルガモの個体識別ができたら観察がもっと楽しくなるはずですけど、私には性別も見分けがつきません。(¶追記参照)
夏が過ぎても未だ少し咲いているハスの花も一緒に撮れば良かったですね。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
¶【追記】
孝森まさひで『カモ類の観察:身近な水鳥の観察ガイド』によれば、カモ類の中でカルガモだけが雌雄同色なのだそうです。
カルガモの♂が♀と同じ色をしているのは、繁殖期に日本で子育てをするカモが他にはほとんどいないので、♀が他種の♂と間違えることがないためではないかと考えられている。 (p53より引用)
2018年9月下旬
田んぼの畦道の草むらをオオウラギンスジヒョウモン♀(Argyronome ruslana)が忙しなくあちこち飛び回っています。
あちこちのイネ科の枯草に腹端を擦り付けて産卵しては、すぐに飛び去ってしまいました。
本種幼虫の食草はスミレ類なのですが、母蝶♀は食草に卵を産み付けるのではなく、産卵場所はかなり適当なようです。
(実はスミレの葉がちゃんと近くにあるのかもしれませんが、花が咲いていない時季だと私にはスミレが分からないのです。)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【追記】
かなり古い資料なのですが、手元にある保育社『原色日本昆虫生態図鑑IIIチョウ類編』(1972年)でオオウラギンスジヒョウモンの産卵習性を調べると、
産卵は食草近くの他物に1卵ずつで、北海道では食草と無関係な樹木の葉上に産卵した報告がある。産付された卵はそのままの状態で越冬するが、一部秋に孵化して幼虫で越冬するのではないかとも思われる。(p213より引用)
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オオウラギンスジヒョウモン♀@草むら/枯草+産卵 |